万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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仕向けるには……

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卒業式が順当に終わり、先日行ったばかりではあるが……また宴会が行われた。

ただ、今回は先生たちだけではなく、何人か卒業生の親御さんたちもいる。
前世みたいに殆どの親御さんが参加することはない。

領主なんて毎日が仕事みたいなもんだし、仕方ないっちゃ仕方ない。
とはいえ、息子が卒業してりぱになった姿を見たいと思う母親は多いらしく……うちの母さんも含め、母親たちはそこそこ宴会に参加している。

参加者の多くが領主……正式に貴族の爵位を持っている者たちではないこともあり、同級生たちはそこまで緊張してない……と、思う。

まぁ、親御さんたち参加者には先生たちが上手く対応してくれてるから、有難いことに基本的には卒業生たちだけである程度気軽に騒げる雰囲気。

「なんだか、ようやく騎士になれるというのに、今は学生という立場が恋しくなるね」

「ジーク、そんな事を口にするのはまだ早いんじゃないか?」

リーベの言う通り、若干まだ早い気がするな。
因みに、メリルとシュラたちは従者たち限定の宴会に参加してる。

「そう言うリーベは恋しいと思わないのかい」

「……ロッソ学園に入学してから、多くのことが変わった。それらを思い返すと、濃密な三年間だったと思う。だが、それはこの時期に学生だったからの話だ」

「なるほど。つまり、ラガスたちと同じ時代に学生だったからこそ、恋しく思えるということか」

「そういうことだな」

「…………お前ら、つい食事の手が止まるような恥ずかしいことをサラッというなよ」

なんで本人が居る前でそういう事を言うかな~。

「事実だから、仕方ないんじゃないかな」

「ジークの言う通りだな。事実ゆえに仕方ない」

「……あっそ。ったく……にしても、リーベがハンターの道に進むとはな……親から何も言われなかったのか?」

「実家に戻った時伝えたんだが、かなり難しい顔をされたんだが、許してくれたよ」

「おぉ~、それは良かったな」

いや、本当に縁切られたりせずに良かったよ。

もしかしたらだけど、あの一件を考慮して進路は好きにさせてあげよう……って思ったのか?
あり得なくはなさそうだな。

貴族間で望まない婚約が行われるのは珍しくないけど、基本的にどちらかが猛反対することはないって聞くし……本当にゴミと結婚させられたご令嬢もいるかもしれないけど……あのクソ女だけはやっぱり異常だ。

「ジークは当然というか、騎士の道に進んだな」

「そうだね。個人的にはリーベ……それと、ラガスたちもこちらの道に来てほしかったけどね」

「それはあれか、リアルスさんから愚痴られたりしたのか?」

「……良く解ったね。来年、再来年の為に繋がりのある後輩がこちらに来るように、しっかり仕向けてくれと言われたよ」

「はっはっは! そりゃ大変だな」

組織にとって人材の育成も大事だが、人材の確保も同じかそれ以上に重要だ。

「ラガス、こんな事を聞くのはあれかもしれないが、何か良い策はあるかい?」

「別に進む先が違うからって遠慮する必要はねぇよ。でも、良い策か…………何かしら目に見えて凄い功績を立ててから、講演会に来たり……卒業生として遊びに来るのが一番じゃないか?」

「目に見えて凄い功績、ね。確かにそれがないと話にならないね」

後輩の中には正統派? な貴族の令息であるジークを慕う奴は多いから、講演会にくればそいつらの多くは騎士の道に進むとは思うけど……でも、新一年生とかは騎士の道に引き入れたいなら、功績はあった方が良いかもな。

「なら、目指すは単独でのBランクモンスターの討伐。もしくは、盗賊団の頭目を一人で倒すか?」

「中々ハードなことを言うね、リーベ……後者の方が比較的ハードルは低い気がするけど、やっぱり高い壁から逃げるのは良くないよね」

リーベ、ジークを焚きつけるのは構わないけど、あんまりハードルが高い方に仕向けすぎるなよ。
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