万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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次は譲るよ

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「結局教えましたね」

訓練後、昼食中にさっきの件について突っつかれた。

「いやぁ~、すんませんっす。ラガスさん」

「もう良いよ、過ぎた事だし」

個人的にはあぁいうのってギルドがしっかり教えるべきだと思うが……いや、ギルドが教えてない訳ないか。
その教えを無視して突っ走るのがルーキーだもんな。

「ねぇ、ラガス。次は、どこに、行くの?」

「そうだなぁ……全く考えてないや」

ノールス周辺に生息してるモンスターは……平均、もしくは平均よりちょっと上の戦闘力を有してるけど、あんまり強くないし……魔靴の素材として美味しい奴らもいないからな。

「またBランクモンスターが生息している街にでも向かいますか?」

「それが一番かもな……できれば、今回戦ったファイルトロールぐらいの戦闘力を持っててほしいな」

獣魔法を使わないとヤバい。
それぐらいの敵とのバトルが一番良いというか……別にドMではないが、スリルがあると感じる。

「無謀……とは言えませんからね」

「メリル、次はお前に譲るぜ!」

「……親指を立てて、あなたは何を言ってるんですか」

「いや、だって今回ファイルトロールと戦ったのはラガスさんと俺だけだろ。次の冒険でも、なんだかんだでBランクモンスターと二体ぐらい遭遇するだろ。そうなった時、俺はお前に戦う機会を譲るって言ってんだ」

……シュラに悪意は一つもない。
今回、ファイルトロールとの戦闘で本気で楽しめたからこそ、順番として次同じぐらい強いモンスターと遭遇した時は、本気でメリルに譲ろうと……善意で発言した。

「それじゃ、俺はセルシアに譲るよ」

「ありがとう、ラガス」

「ッ!!??」

メリルの気持ちは解らんくもないが、普段からかわれることが多いので、わざと逃げ道を塞いだ。

「まっ、安心しろってメリル。本当に危ないモンスターが相手なら俺も手を貸すから」

「…………畏まりました」

おっ、珍しく目の前に敵がいないのに闘志が宿ってるというか、覚悟が決まってるというか……良い眼になってるな。

「それで、どういったモンスターを狙うのですか。個人的には地上で動いてる相手の方が有難いですが」

「……メリルなら、宙を飛ぶモンスターが相手でも十分やれそうだけどな」

だって、糸を使えるメリルなら、羽を絡め取って地面に叩き伏せることも出来るよな?

「私はシュラほど強くないので、それぐらいは選ばせてください」

「分かった分かった。つっても、そう簡単に情報が入り込んでくるわけじゃないし……これから数日間は情報収集に当てるか」

何かモンスターと関係無い、面白そうな情報であればそれも良し。

とにかく気になる、面白い情報を集め始める。
勿論、セルシアとメリルを一人で行動はさせない。

何故って? そんなの理由は一つしかないだろ。
一人で行動させてたら、絶対にナンパされる。
二人だってトロールを相手にして倒した?
それは事実だが、残念ながらその現場を見た者はいないんだよな。

ハンターギルドに俺たちが倒したファイルトロール、トロールの素材を提出したが、視る目がない奴は全てシュラが主体となって考えていてもおかしくない。

そういう事を考えながら絶対にツーペアで行動してたんだが……結局俺とセルシアが情報収集してる時に、アホが俺を無視してセルシアに絡んだ。

魔弾で処理相と思ったときには時すでに遅く、セルシアが腹に膝蹴りをぶち込んでゲロを吐かせてた。
一応最初にナンパの断りは口にしてるから、突然の奇行ではないんだが……とりあえずセーフではある、と思う。

もしかした同じ貴族の令息がそういう事をしてくるかな~って警戒してたが、さすがに同じ貴族としてセルシアみたいなレベルのお嬢様をナンパする奴はいなかった。
ちょっとした問題が起こりはしたが、数日間の間で無事に面白そうな情報は集まった。
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