万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
709 / 1,103

それもありだね

しおりを挟む
「あの巨人族のハーフは何だったのでしょうか?」

会議が終わった後の夕食時、メリルが翌日から一緒に戦うであろう仲間の愚痴を零す。

「そういう人種ってだけだろ。気に入らない奴にはとにかく絡む。加えて、まだ潰せそうな相手なら自力で潰して芽を積みたい」

「ゴミ、だね」

「……ちょって手厳しい言葉ではあるけど、その通りだな」

人によっては、人種という言葉すら使いたくない相手かもしれないな。
まぁ、そういった奴らの敵意が俺たちに向けられてた方が、他の連中にとって幸いだろうけど。

「巨人族のハーフだったからか、一応それなりに頑丈だったっすね。陸鮫に従うモンスターとの戦闘では、それなりに役に立つんじゃないっすか」

「タンク兼、物理アタッカー……そういう役職だけ考えれば優秀だな」

「役職だけに限ればの話ですね。ただの脳筋バカの様に思えましたが……背後から狙ってくるでしょうか?」

さすがにそこまでゲスなことはしてこないだろう……と言いたいところだけど、俺のことが嫌いな人達の中でも、頭一つ抜けてたよな……持ってる者の辛いところとして受け止めるしかない現実だな。

「いや、あの禿げたそこそこ強いおっさん……ハックスさんだったか? あの人には渋々従ってるみてぇだし、大丈夫じゃねぇか?」

「渋々って話だろ……裏の人間を雇って俺たちを殺そうとする可能性は、一応頭に入れといた方が良さそうだな」

「…………ラガス坊ちゃま。それはさすがにあのハーフが馬鹿過ぎませんか?」

メリルの言いたい事は解る。
ものすご~~~~く解るけど、世の中にはそういう馬鹿が意外と少なくないんだよな。

「メリル、忘れたか? 俺が一年生の時、校内戦前にドーピングしてでも俺に勝とうとしてきた馬鹿がいただろ」

「……確かにそんな馬鹿がいましたね」

あの一件で、あいつは退学。
あいつの実家は俺に対して多額の慰謝料? を払った。

普通に考えれば、そんなことをすれば一発で人生が終わるってのに、俺を潰すためだけに人生を捨てたんだ。
無敵君ではないのにな。

「ですが、貴族の令息に手を出せばどうなるか……そんなことまで解らないほど愚かなのでしょうか」

「愚かだから、俺から個人的な被害を受けてないにも関わらず、バカ絡みしてくるんだろ」

ハンターという職業に就いている時点で、ハンターギルドという組織に在籍してる時点で、特に詳しく知らない連中からすれば、貴族の子供だからなんだってんだ!!! って感じなんだろ。

「……では過程として、バカ巨人ハーフが裏の人間を雇った場合、どうしましすか?」

「殺さずに片足片腕だけ奪って放置するとかが、一番良い罰になるかな」

「他二つは残すんすか?」

「イモムシ状態にしても良いが、中途半端に希望を残した方が色々と絶望するだろ」

確かにハンターギルドっていう組織に在籍してるんだから、男爵家の令息っていう立場でどうこうするつもりはないけど、だからって殺しに来る奴にはしっかり地獄を見せてやりたいしな。

「ラガス坊ちゃまらしいですね」

「そうか? まっ、メリルが殺しは止めた方が良いのでは? って言うならあのバカ王子みたいにするつもりだけど」

「……それはそれでありではないでしょうか。その方が、男という生物として、果てしなく絶望するかと」

候補に入れておいて良いってことだな。

まっ、俺の敵意向けてくるだけで、何も起こらないのが一番良いんだけどな。
そう願いながら討伐日当時、出発時間五分前に現場に到着。

「俺思うんだけどさ、時間内に到着してたらそれで良いよな」

「何々、なんの話? ラガス君」

「おはようございます、ホバーさん。いや、遅刻してるならまだしも、時間内に到着しているのに新人ならうんたらどうたらって言うのって、理屈に合ってないと思ったんですよ」

「あぁ~~、確かにそうだね。別に遅刻してる訳じゃないし、何かしらの準備がある訳じゃないもんね」

「やっぱりそう思いますよね」

てな感じで俺のファンらしい、ホバーさんが上手く俺の言葉を拾ってくれたお陰で、朝から面倒な喧嘩をせずに済んだ。

そんな見え見え表情で怒りを撒き散らさないでくれよ。
先に仕掛けられない様に潰したくなるだろ。
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です

Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!! あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。 そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

血染めの世界に花は咲くか

巳水
ファンタジー
 かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。  しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。  新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。  その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。 本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

処理中です...