万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
727 / 1,103

徐々に広まってる?

しおりを挟む
「……まっ、相性の問題って感じだったな」

「言うほど相性は悪くないと思いますが」

「それなら、思考がどれだけ柔軟かの差だな」

正直、もう少し苦戦するかと思ってたけど……クリティカルヒットを食らったのは、結局一回だけだったな。

しかもそのクリティカルヒットも上手く後方に跳んだことで、衝撃を軽減した。
他にもチラホラと切傷はあるけど、大したダメージではない。

「あっ、終わったっすね」

「みたいだな」

片腕と片足を斬り落として、最後は頭部を切断。

場合によってはそこを破壊されても動くケースがあるみたいだけど……今回はそっちじゃなかったみたいだな。

「ふぅ……疲れた」

回収する物を全て回収し、地上へ帰還。

「お疲れ様、セルシア。どうだった、楽しめたか?」

「うん、楽しかった。でも、結構、疲れた、かな」

「はっはっは、それもそうだろうな。身体能力があって技術力もあるモンスターだ。その圧も半端なものじゃない」

「そう、だね。良い、経験に、なった」

Bランクモンスターとの戦闘を良い経験と言える……完全にセルシアも怪物の領域に入ってきたよな。

「ラガス坊ちゃま、デス・ナイトの素材はどうしますか?」

「……セルシア、どうする?」

「特に、興味は、ない。ラガスの、好きに、して」

「良いのか? Bランクモンスターの素材だから、それなりの高値で買い取られるぞ」

「だって、食費は、いつもラガスが、払ってる、から」

それはそうなんだが……でも、常識的に考えれば外食にかなりの金を使ってるか……それじゃ、ありがたく使わせてもらうか。

「分かった。魔靴の素材にでも使わせてもらうよ」

他のそこまで価値が高くない素材はギルドで売却。
同僚たちからジロジロと視線を向けられたけど、いちいち気にしてられない。

「やっぱりあれだよな、雰囲気あるよな」

「だな。良くあんな……格? がある人たちにあの人絡んだよな?」

「さっき売却した素材って、二十一階層から三十階層の間で出現するモンスターのものだろ」

「ってことは、ダンジョンに潜り始めてから一か月も経ってないのに、三十層まで降りたかもしれないってことか」

「そういう事になるよな……あの人たちもバカな真似したよな~」

不満だらけの悪口が飛び交ってるのかと思ったら、案外そうでもなかった。
それにしても、格か……あんまり貴族っぽい雰囲気がない俺でも、他人からそう見られてると思うと、ちょっと自信が出るな。

「何をニヤニヤしてるんですか?」

「いや、割と周りからの評価が悪くないんだなと思ってな」

「……まだ強いのは従魔のお陰だという声もありますが、たとえ従魔が強くても技術はそれだけで身に付くものではありませんからね」

まっ、ぶっちゃけ身体能力や魔力の総量も、従魔にモンスターや盗賊を倒してもらったからといって増加するものでもないんだけどな……バカじゃないんだし、それぐらいは解ってるよな?

「ラガスさんをバカにしてる暇があったら、少しでも自分の為に使えば良いものを」

「全員それを出来ないってのが現実だ」

俺も前世では持ってない側だったから、普通に同じレベルの友達とキラキラした陽キャへの文句を言ってた。
今考えると、陽キャには陽キャなりの苦労があったのかもしれないけど……当時はそんな事考える余裕なんて一切なかった。

ラストの言う通り、頭では文句や誰かの陰口を言ってる暇があれば努力すれば良いって常識は解ってても、受動的な楽しさに身を任せてたからな~~。

「それにしても、ラガス坊ちゃまの良い評判が徐々に広まってきているということは、彼らがしっかり仕事をしているということでしょうか」

「……そうだな。多分、きっちり仕事してると思うぞ」

そういえば、まだ殺したって連絡は入ってきてないな。
もしかしたら……まだ色々と弄られてるってことか? 

もうさすがに死んでても良いけど、最後にどうこうすると決めるのはあいつらの自由だからな。
苦しんでくれてるなら、それで構わない。
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です

Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!! あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。 そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

血染めの世界に花は咲くか

巳水
ファンタジー
 かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。  しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。  新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。  その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。 本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

処理中です...