万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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確実に仕留める為に

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「……なんか、強くなるってムズいっすね」

「そりゃ簡単に強くなれたら苦労しないからな。試せるうちに試せってことだな」

前世は大人になる前に死んだからそこまで解らないけど、仕事以外の事をする元気……気力が殆ど湧かなくなるって言ってたような、言ってなかったような。

いや、俺も含めてこいつらは既に働いてる訳だから……嫌でも頑張らなきゃいけないって事だな。

「ラガスさんは、細かい訓練内容のあれこれとか感覚を頼りに動いた方が良いとか、そういうのを抜きにしたらどんな訓練を一番にやった方が良いと思ってますか」

「そりゃお前……魔力操作じゃないか? 魔法使いやヒーラーじゃなくても魔力は使うし、使いどころを見極めることが出来たら無駄な魔力を使わず戦えるだろ」

そうだな。どんな職業であっても、魔力操作の訓練だけは毎日行っておいた方が良いかもな。

なんて事を色々と話しながら呑んで食って……翌日にはまた訓練を始める。
若干二日酔いの連中も居たが、無理矢理元気を出してもらって訓練を行う。

「どうした、動きが雑になってきてるぞ。疲れてきてからが訓練だ」

「は、はい!!!!!」

うんうん、やっぱり気合というか根性は皆一級品だよな。

三人共そこは文句なしだ。

「ッ!! ま、参りました」

「昨日よりは良くなってる。ただ……そうだな。良い一撃を返せたと思ったとしても、油断せず追撃をぶち込んだ方が良い。俺が訓練相手だからじゃなく、モンスターの中には生命力がずば抜けてる奴もいる」

「か、確実に仕留めるように、ですね」

「そういう事だ。それじゃ、十分ぐらい休憩だ。それが終わったら、次の訓練に移る」

丸っきりルーキーって訳じゃないから、メリルやシュラの訓練を受けてるメンバーの中でも、対応力が頭一つ抜けてる奴はいるな。

「そういえば、ラガスさんってマジのドラゴンと戦ったことってありますか?」

「ん? マジのドラゴンっていうと……Bランクか、それ以上のドラゴンってことか」

「はい、そうです」

「えっと……………………あっ、一回だけあったな」

「ま、マジっすか!!!」

数年ぐらい前ですっかり忘れてたけど、あれも……うん、ドラゴンだよな。

「大体三年ぐらい前か? ちょっと……まぁ、貴族絡みと言うか、色々あって雪が良く降る地域に行ったんだよ。その時にスノードラゴンと戦ったな。一人で倒したわけじゃないけどな」

「つ、強かったすか!?」

「それなりに強かったよ。やっぱりドラゴンだなって迫力があった」

それなりって言うのはちょっと失礼かもしれないけど、一緒に戦た面子が面子だから仕方ないよな。

「でも、まだAランクのドラゴンとは戦ったことがないんですね」

「そりゃあ、一応この前まで学生だったからな。行動範囲には限界があったんだよ」

……おいおい、お前ら。
そういえばそうだったって顔しないでくれよ。
なんかちょっと傷付くじゃん。

「で、でも学生の時でもよく雪が降る地域に行けたんですよね」

「依頼が入ったからな。注文通りの魔靴を作るには、そっちに行かないと欲しい素材が手に入らなかったんだ」

「魔靴…………そ、そういえば……ラガスさんって、錬金術師の側面も、あったんですね」

「おぅ、そうだぞ。別に店を持ってるとかじゃないけどな」

けど、そうだな……ここ最近、休みの日は手に入れた素材で魔靴を造ったりしてばっかりだから、纏めて露店で売るのもありか?

「ッ……ぼ、僕でもしっかりお金を貯めたら、買わせてもらえますか!」

「全然良いぞ」

「え、えっと……本当に、良いんですか?」

「良いって言ってるだろ。別に貴族相手にしか売らないとか決めてないしな。一応出来上がったランクによって、それ相応の代金は貰うけど」

な、なんか……凄く感動してるな?
隠してきた訳じゃないけど、冒険者の中でも欲しい連中はそれなりにいるっぽいな。

なんて楽観視してたら、翌日から直ぐに客が来た。
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