万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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「あの……ラガスさん。あの魔弾のやり方というのは……」

「ん? あぁ、あれか」

やっぱり後衛職の人間は気になるよな。

そこまで魔力を消費することなく複数の攻撃を操って、大量の敵を倒す。
俺の代名詞? そこに興味を持ってくれるのはぶっちゃけかなり嬉しい。

「俺は、魔弾ってアビリティを持ってるんだ」

「……と、特別なアビリティ、なのですか?」

「俺の魔弾は、多分珍しいアビリティだろうな。でも、単純に魔力の弾丸を複数操りながら敵を倒すってだけなら、別に魔弾のアビリティを持ってなくても行うことは出来る筈だぞ」

簡単ではないけど、決して飛び抜けた才能やセンスがないと行えない技術ではない。

「まずは一つの魔力の弾丸を自由自在に動かせるようになる。後は、回転とかそういった工夫で攻撃力を上げる。それが出来るようになったら、複数の魔弾を同時に操れるように訓練を積み重ねる」

「く、訓練あるのみってことですね」

「そういう事だ。後は……戦況を冷静に把握する眼を養うことが重要かな。うっかり味方を撃っちゃったりしたら嫌だろ」

「絶対に嫌ですね。自分が死にたくなります」

「はは、大袈裟……とも言えないか。とりあえず、あれは俺だけしか出来ない技術ではない。うちのパーティーメンバーだと、メリルも俺みたいに出来るからな」

シュラは……あんまり複数の魔弾は正確に操れない。
セルシアは頑張ればもっと上手く出来そうだけど、シュラと同じく接近戦での戦闘が好きだからな~。

「っと、ほら」

「うぉっ!? えっ…………ど、どうしてですか?」

「どうしてって、お前らが発動しなきゃ、ここに転移することはなかった。言ってしまえば、踏んだからこそ手に入ったお宝だろ」

「え、えっと……いや、そうだとしてもその……僕たちは、ラガスさんが一緒に転移してくれなかったら、確実に死んでいました」

「そうだな。でも、その俺が良いって言ってるんだから、素直に受け取っとけ」

「っ……ありがとうございます」

「おぅよ」

んじゃ、残りの素材と魔核を回収してさっさと戻ろう。


「っ、ラガス坊ちゃま!! 三人共、ご無事ですか!!」

「ただいま、メリル。安心しろ、ちゃんと全員無事だ」

元居た場所に戻ってくると、既にこっちの戦いは完全に終わっていた。

って、あらら。
待ってた同期のルーキーたち、ちょっと涙目になってるじゃん。

「どんなあれだったんすか、ラガスさん」

「そんなに大したところじゃなかったぞ。普通に大量のモンスターが現れて、最後に三体のCランクモンスターが現れてってだけだ」

「な~んだ。それじゃ、全然問題無かったみたいっすね」

「あぁ。でも、俺が一緒に転移してなかったら、危ないことに変わりはなかった」

大量のモンスターが現れて、最後の最後に強力な戦闘力を持つモンスターが三体……普通に考えれば、俺が間一髪
追い付けなかったら、最悪の事態になっていた。

「にしても、随分心配そうな顔をしてたんだな、メリル」

「えぇ、そうですね。一緒に転移した三人が非常に心配でした」

「なんだよ、俺の心配はしてくれなかったのか?」

「この階層での転移であれば、そこまで心配することはありません。ただ……ラガス坊ちゃまと言えど、誰かを守りながらだと、ミスが起こる可能性はゼロではないと思っていたので」

なるほど。そういう理由で心配そうな顔をしてたのか。

そうだな……攻めの方は割と……というか、十分トップレベルだと思うけど、守りながら戦うってなったら、まだまだな部分はあるかもな。

「ふふ、そりゃどうも。けど、最初はサポートだけで十分だった。最後の三体も、俺の魔弾を全て対処して後方に攻撃をぶち込めるだけの腕はなかった」

「そうでしたか……とはいえ、今回は我々のミスですね」

「まぁ、そうと言えるな。元々そこにあるって解ってたら、ぶっ飛ばされた途中で回収して、そこに落ちないように
出来るもんな」
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