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忘れてはいけませんよ
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「ラガス坊ちゃま……」
「おぅ、終わったぜ。メリル」
「えぇ、ちゃんと後ろから見ていました。体術だけで叩きのめす姿は流石の一言でしたが……ラガス坊ちゃま、ここがそこまで大きくない遺跡だということを忘れていませんか?」
「…………ごめんなさい」
いや、本当に……すいませんでした。
歴史的研究価値がどうたらこうたらではなく、万が一崩れたらって話ですよね。
もう本当に本当にすいませんでした。
ちょっとぶん殴って蹴とばして倒すことしか頭にありませんでした。
「解っているのであれば構いません。次からはもう少し丁寧に戦ってください」
「うっす」
死体の行方とか考えずに殴って蹴ってたから、飛んでった死体が壁に激突しまくってた。
「ん~~~~、確かにあれだな。あんまり壁というか、建物の強度は高くなさそうだな」
「あなたやラガス坊ちゃまが本気で暴れたら、確実に崩壊するでしょう。セルシア様も、できれば紫電崩牙は使わないでいただけると幸いです」
「うん、分かった、よ」
セルシアの紫電崩牙で斬撃刃を放ったら……とりあえず遺跡がスパっと斬れてしまうのは間違いないだろうな。
『ッ、ラガス。左側の方から、人の匂いがする』
『マジか。サンキュー、ルーフェイス』
多分、刺青コボルトに攫われた冒険者たちだろうな。
戦ってる最中に人質にされても面倒だから、ここからは二手に別れるか。
「メリル、向こうの通路の方に人の気配がある。ルーフェイスと一緒に先に救出しといてくれないか」
「構いませんが……何故私、と訊くのはあれですね」
「さっすがメリル。理解が早くて助かるよ」
本当にただもしかしたらって可能性だけど、攫われてる冒険者は女性が多いかもしれない。
そう考えると、男の俺やシュラではビビッて会話が上手くいかないかもしれない。
セルシアは…………初対面の人と喋るのがあまり得意なタイプじゃないという事もあって、除外。
ルーフェイスを同行させる理由は、攫われた人たちを安心させるため。
逆にビビってしまうのではと思うかもしれないが、巨狼がメリルに対して従順に従ってるって解れば、自然と安心感が増す……はず。
「……では、ご武運を祈ります」
「大丈夫だとは思うけど、気を付けてな」
一旦メリルとルーフェイスとは別行動を取り、俺たちは強い気配がする方へと向かう。
「ラガスさん、今回は遊びはなしっすか?」
「まぁ……そうだな。遊び過ぎてこの遺跡が崩落したりしたらシャレにならないしな」
「はっはっは!! それは確かにそうっすね。んじゃ、強い奴がいたら鬼火をを使って一気に倒すっす!!」
「私も、直ぐに、斬り刻んで、倒す、ね」
こういう時に文句を言わないでくれるのは……本当に一応リーダーとしては有難い。
とはいえ、二人が暴れるのを抑えても……これだけ本気で挑んだら、あっさりと終わるか?
なんて考えてたけど…………うん、考えが甘いとはこのことだな。
「キサマラガ、シンニュウシャカ」
「わぉ……人の言葉を喋るモンスターに出会うのは、フェリスさん以来かな」
カタコトではあるけど、しっかり人の言葉を喋ってる。
というか、杖を持ってるし……これまで襲い掛ってきたコボルト同様に刺青が入ってる。
ただ……シャーマンやメイジでも、こんなに筋肉がムキムキなのは……ちょっとおかしくないか?
通常種の刺青コボルトが普通の個体と比べて、筋肉が膨れ上がってたのを考えれば当然なのかもしれないけど……いや、まぁ俺も魔弾っていう超後衛アビリティがあるのに前衛で戦えるタイプだから、別にそこまでおかしくはないか。
「キサマラノチナラ……ワタシタチハ、サラニタカミヘイタレルダロウ」
このムキムキシャーマンの言う通り、一人ではなく……まだトロール並みの巨体を持つ刺青コボルトと、程よくマッチョな剣士タイプの刺青コボルトがいる。
「悪いけど、儀式の材料になるつもりは、毛頭ない!!」
俺が魔弾を、シャーマンがダークボールをほぼ同時に放ち、それが開戦の合図となった。
「おぅ、終わったぜ。メリル」
「えぇ、ちゃんと後ろから見ていました。体術だけで叩きのめす姿は流石の一言でしたが……ラガス坊ちゃま、ここがそこまで大きくない遺跡だということを忘れていませんか?」
「…………ごめんなさい」
いや、本当に……すいませんでした。
歴史的研究価値がどうたらこうたらではなく、万が一崩れたらって話ですよね。
もう本当に本当にすいませんでした。
ちょっとぶん殴って蹴とばして倒すことしか頭にありませんでした。
「解っているのであれば構いません。次からはもう少し丁寧に戦ってください」
「うっす」
死体の行方とか考えずに殴って蹴ってたから、飛んでった死体が壁に激突しまくってた。
「ん~~~~、確かにあれだな。あんまり壁というか、建物の強度は高くなさそうだな」
「あなたやラガス坊ちゃまが本気で暴れたら、確実に崩壊するでしょう。セルシア様も、できれば紫電崩牙は使わないでいただけると幸いです」
「うん、分かった、よ」
セルシアの紫電崩牙で斬撃刃を放ったら……とりあえず遺跡がスパっと斬れてしまうのは間違いないだろうな。
『ッ、ラガス。左側の方から、人の匂いがする』
『マジか。サンキュー、ルーフェイス』
多分、刺青コボルトに攫われた冒険者たちだろうな。
戦ってる最中に人質にされても面倒だから、ここからは二手に別れるか。
「メリル、向こうの通路の方に人の気配がある。ルーフェイスと一緒に先に救出しといてくれないか」
「構いませんが……何故私、と訊くのはあれですね」
「さっすがメリル。理解が早くて助かるよ」
本当にただもしかしたらって可能性だけど、攫われてる冒険者は女性が多いかもしれない。
そう考えると、男の俺やシュラではビビッて会話が上手くいかないかもしれない。
セルシアは…………初対面の人と喋るのがあまり得意なタイプじゃないという事もあって、除外。
ルーフェイスを同行させる理由は、攫われた人たちを安心させるため。
逆にビビってしまうのではと思うかもしれないが、巨狼がメリルに対して従順に従ってるって解れば、自然と安心感が増す……はず。
「……では、ご武運を祈ります」
「大丈夫だとは思うけど、気を付けてな」
一旦メリルとルーフェイスとは別行動を取り、俺たちは強い気配がする方へと向かう。
「ラガスさん、今回は遊びはなしっすか?」
「まぁ……そうだな。遊び過ぎてこの遺跡が崩落したりしたらシャレにならないしな」
「はっはっは!! それは確かにそうっすね。んじゃ、強い奴がいたら鬼火をを使って一気に倒すっす!!」
「私も、直ぐに、斬り刻んで、倒す、ね」
こういう時に文句を言わないでくれるのは……本当に一応リーダーとしては有難い。
とはいえ、二人が暴れるのを抑えても……これだけ本気で挑んだら、あっさりと終わるか?
なんて考えてたけど…………うん、考えが甘いとはこのことだな。
「キサマラガ、シンニュウシャカ」
「わぉ……人の言葉を喋るモンスターに出会うのは、フェリスさん以来かな」
カタコトではあるけど、しっかり人の言葉を喋ってる。
というか、杖を持ってるし……これまで襲い掛ってきたコボルト同様に刺青が入ってる。
ただ……シャーマンやメイジでも、こんなに筋肉がムキムキなのは……ちょっとおかしくないか?
通常種の刺青コボルトが普通の個体と比べて、筋肉が膨れ上がってたのを考えれば当然なのかもしれないけど……いや、まぁ俺も魔弾っていう超後衛アビリティがあるのに前衛で戦えるタイプだから、別にそこまでおかしくはないか。
「キサマラノチナラ……ワタシタチハ、サラニタカミヘイタレルダロウ」
このムキムキシャーマンの言う通り、一人ではなく……まだトロール並みの巨体を持つ刺青コボルトと、程よくマッチョな剣士タイプの刺青コボルトがいる。
「悪いけど、儀式の材料になるつもりは、毛頭ない!!」
俺が魔弾を、シャーマンがダークボールをほぼ同時に放ち、それが開戦の合図となった。
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