万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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造れない遺物?

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SIDE ラガス

「二人共、お疲れ様」

「いやぁ~~、楽しかったす」

「私も、楽しかった。結構、ビックリした、かも」

「同感っすね。正直、コボルトの中にあれだけ戦える奴がいると思ってなかったっす」

「まぁ、確かにそう思えるぐらいの相手だったかもな」

俺が戦ったムキムキ刺青シャーマンコボルトも、何かしらの奥の手を隠し持ってたみたいだしな。

正直見てみたかった気持ちもあるけど……あれ以上強くなられたら、正直な話この遺跡が壊れたかもしれない。
それはそれで厄介というか面倒だから、やっぱり早く倒して正解なのは間違いない、か。

「んで、この台座………………マジックアイテム、っぽいな」

「へぇ~~~、あのムキムキシャーマンの力だけで同族を強化してた訳じゃないっすね」

「それはどうだろうな。元々ムキムキシャーマンの力だけで強化することは出来たかもしれない。ただ、この台座を使って行えば、自分だけで行うよりも強力な強化を行えた可能性もある」

「なるほど~。それなら、俺が戦った大型のマッチョコボルトと、セルシア様が戦った細マッチョコボルト剣士もこの台座も使った強化を受けてたから強かったのか」

「もしかしたらって話だけどな」

ここに到着するまでに襲って来た刺青コボルトの中にも頭一つ抜けた奴はいたけど、二人が戦ってた個体ほどは強くなかったから……特に成功した例ってところか。

それにしても、この台座…………。

「これは、錬金術で造ろうと思っても造れない台座かもしれないな」

「えっ、マジっすか」

「マジマジ。俺が魔靴を造るのに特化してるし、元々そこまでレベルが高くないからそう感じるのかもしれないけど……高品質な素材を高レベルの錬金術師が造ろうとしても、同じような質の台座を造れるとは……思えない」

いや、本当に……こう、未知の物体? みたいな感じだ。

こういうのをアーティファクト? って言うのかもしれないな。
錬金術大好き人間や、学者からすれば喉から手が出るほど欲しいし、研究した遺物だろうな……。

「なぁ、これ壊しても良いよな」

「俺は全然ぶっ壊しちゃって良いと思うっすけど……大丈夫っすか?」

「学者、とか、そういう人、は……凄く、欲しがると、思う」

「俺も同じ意見っす」

「二人がそう思うのも解る。俺の同じ考えは浮かんだけど……どう考えても、悪用する人とか現れそうじゃないか」

「あぁ~~~、確かに。俺は良く解んないっすけど、利用できそうな人がゼロとは言えないっすもんね」

血を媒体にして刺青を入れるだけでお手軽強化……もしかしたら、その強化に耐えられずに死んだ個体とかいるのかもしれないけど、それならそれで尚更学者とかに教えられない遺物だ。

「そう、だね…………これの、存在を、黙っておけば、問題無いと、思う、かな」

「はっはっは!!! その通りだ。んじゃ、シュラ。遠慮なく思いっきりぶっ壊しちゃってくれ」

「うっす、任せてください!!!!」

強化アビリティ、鬼火、魔闘気を纏わせ……渾身の一撃を放った。

「ぬぅおおらああああッ!!!!!!」

「……ひゅ~~~~、さっすがシュラ」

〇ンさん並みに最高で強烈なパンチ。

あのムキムキシャーマンコボルトが使ってた台座は良い感じにぶっ壊れてくれた。

これだけ砕けたなら、誰かが直すってのも無理だろ。

「んじゃ、多分心配してるであろうメリルとルーフェイスの元に戻るか」

「多分あれっすね。メリルは俺たちの身が心配って言うより、俺たちの戦いでこの遺跡が崩壊しないか心配してそうっすね」

「……多分、さっき、シュラが殴った音で、心配してる、かも」

はっはっは!!! シュラの言う通り、メリルなら本当にそっちの方を心配してそうだな。


「ラガス坊ちゃま、最後の音はいったい何だったのですか!!!」

うん、本当にセルシアの言う通りだったな。
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