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私が許したから
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ラガスたちが男子会……野郎会をしている頃、メリル達も宿で女子会をしていた。
「やっぱ思ったんだけどさ、メリルたちって超強いよね」
「前回説明したと思いますが、ラガス坊ちゃまの無茶に付き合っていたからですよ」
「ふ~~ん? でも、無茶って解ってたら、拒否したくならない?」
ラガスは一応男爵家の令息であり、メリルはその男爵家に仕えるメイド。
立場はそれなりに違うので、そう簡単に断る事は出来ない。
「……ラガス坊ちゃまは、昔から色々とおかしい方だったのです。勿論、その実力も含めてです」
「あの、一応ラガスさんはメリルさんの主人にあたるのですよね? そ、そのような説明をしてもよろしいのでしょうか」
「問題ありません。ラガス坊ちゃまは、そういった面に関してはとても寛容な方ですので。それに、幼い頃から色々とおかしかった……ぶっ飛んでいた方だったのは本当なので。セルシア様も、そう思いませんか」
「…………そう、だね。ラガスは、子供の頃、から、結構……ぶっ飛んでて、凄かったん、だ」
初めてラガスに出会った時、そしてラガスの実家にお邪魔した時の事を……セルシアは今でも覚えていた。
「昔、ラガスに無礼な? 態度を取った、バカが、いた……でも、ラガスは、逆に、ぶっ潰し、た?」
「それは、確かに凄いのですが……私の記憶が間違っていなければ、ラガスさんは男爵家の方ですよね。そしてセルシアさんは公爵家の方。公爵家の護衛? をぶっ潰してしまうのは、非常に不味いのではないでしょうか」
ファールナの問いは、非常に至極真っ当である。
公爵家の人間の護衛に選ばれる者は、男爵家以上の出身者が多い。
立場的にラガスの方が下ではあるが……当然ながら、その場にはセルシアがいた。
「私が、許した。だから、問題、ない」
「え、えぇ…………そ、そうなのですか?」
本当にそれは問題無いのか? と思ってしまうファールナの考えは間違ってない。
ただ、セルシアもセルシア……かなり普通の令嬢ではなかった。
「ラガス坊ちゃまが自ら潰してくれて本当に良かったです。でなければ、私が……っと、これ以上先を言うのはよろしくありませんね」
薄っすらと零れたメリルの冷気に、フィーマとファールナは体をぶるりと震わせた。
「ラガス坊ちゃまのぶっ飛んだエピソードですと…………学園に入学した初日に、セルシア様の婚約者候補の方をタイマン勝負で叩きのめしましたね」
「「っ!!!???」」
今度はファールナだけではなく、フィーマも驚かずにはいられなかった。
「それは、あの……本当に、大丈夫だったのですか」
「えぇ、大丈夫でした。大丈夫だったからこそ、こうして卒業後、自由にハンターとして活動出来てるのです」
「け、けどさ~。セルシアの婚約者候補ってなると、結構親の爵位が高い人じゃないの?」
「……確、か、侯爵家、だったかな?」
二人とも貴族の爵位は頭の中に入っている為、侯爵家の人間というのが、どれだけ立場が上の人物なのか……直ぐに理解した。
「よく、ラガスさんは無事でしたね」
「学園に入学した際に、入学した者同士の中でパートナーはいるか否かを検査します。そこで、ラガス坊ちゃまとセルシア様がパートナーだと……最高の相性を持つ者同士だと確定しましたので」
「あっ、そういえば言っていましたね……とはいえ、侯爵家の方をぶっ潰してしまって、本当に何もなかったのですか?」
「あくまで、婚約者候補の方でしたので、問題無かったのでしょう……従者の二人は少々面倒でしたが、婚約者候補の方自体は、素直に自分の負けを認められる方だったようですので」
「へ~~~~。侯爵家とか、そういう家の人間にも素直に自分の負けを認められる奴とかいるんだな」
フィーマの中で、冒険者として活動している貴族はまだあれだが、その他の貴族は基本的に芯が腐っている者が多いと思っていたため……セルシアの婚約者候補、ジークの様な人物がいるのは、非常に驚きの事実だった。
「やっぱ思ったんだけどさ、メリルたちって超強いよね」
「前回説明したと思いますが、ラガス坊ちゃまの無茶に付き合っていたからですよ」
「ふ~~ん? でも、無茶って解ってたら、拒否したくならない?」
ラガスは一応男爵家の令息であり、メリルはその男爵家に仕えるメイド。
立場はそれなりに違うので、そう簡単に断る事は出来ない。
「……ラガス坊ちゃまは、昔から色々とおかしい方だったのです。勿論、その実力も含めてです」
「あの、一応ラガスさんはメリルさんの主人にあたるのですよね? そ、そのような説明をしてもよろしいのでしょうか」
「問題ありません。ラガス坊ちゃまは、そういった面に関してはとても寛容な方ですので。それに、幼い頃から色々とおかしかった……ぶっ飛んでいた方だったのは本当なので。セルシア様も、そう思いませんか」
「…………そう、だね。ラガスは、子供の頃、から、結構……ぶっ飛んでて、凄かったん、だ」
初めてラガスに出会った時、そしてラガスの実家にお邪魔した時の事を……セルシアは今でも覚えていた。
「昔、ラガスに無礼な? 態度を取った、バカが、いた……でも、ラガスは、逆に、ぶっ潰し、た?」
「それは、確かに凄いのですが……私の記憶が間違っていなければ、ラガスさんは男爵家の方ですよね。そしてセルシアさんは公爵家の方。公爵家の護衛? をぶっ潰してしまうのは、非常に不味いのではないでしょうか」
ファールナの問いは、非常に至極真っ当である。
公爵家の人間の護衛に選ばれる者は、男爵家以上の出身者が多い。
立場的にラガスの方が下ではあるが……当然ながら、その場にはセルシアがいた。
「私が、許した。だから、問題、ない」
「え、えぇ…………そ、そうなのですか?」
本当にそれは問題無いのか? と思ってしまうファールナの考えは間違ってない。
ただ、セルシアもセルシア……かなり普通の令嬢ではなかった。
「ラガス坊ちゃまが自ら潰してくれて本当に良かったです。でなければ、私が……っと、これ以上先を言うのはよろしくありませんね」
薄っすらと零れたメリルの冷気に、フィーマとファールナは体をぶるりと震わせた。
「ラガス坊ちゃまのぶっ飛んだエピソードですと…………学園に入学した初日に、セルシア様の婚約者候補の方をタイマン勝負で叩きのめしましたね」
「「っ!!!???」」
今度はファールナだけではなく、フィーマも驚かずにはいられなかった。
「それは、あの……本当に、大丈夫だったのですか」
「えぇ、大丈夫でした。大丈夫だったからこそ、こうして卒業後、自由にハンターとして活動出来てるのです」
「け、けどさ~。セルシアの婚約者候補ってなると、結構親の爵位が高い人じゃないの?」
「……確、か、侯爵家、だったかな?」
二人とも貴族の爵位は頭の中に入っている為、侯爵家の人間というのが、どれだけ立場が上の人物なのか……直ぐに理解した。
「よく、ラガスさんは無事でしたね」
「学園に入学した際に、入学した者同士の中でパートナーはいるか否かを検査します。そこで、ラガス坊ちゃまとセルシア様がパートナーだと……最高の相性を持つ者同士だと確定しましたので」
「あっ、そういえば言っていましたね……とはいえ、侯爵家の方をぶっ潰してしまって、本当に何もなかったのですか?」
「あくまで、婚約者候補の方でしたので、問題無かったのでしょう……従者の二人は少々面倒でしたが、婚約者候補の方自体は、素直に自分の負けを認められる方だったようですので」
「へ~~~~。侯爵家とか、そういう家の人間にも素直に自分の負けを認められる奴とかいるんだな」
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