万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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一欠片分だけ、解る……かも?

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「けどさ、そんだけ派手にやってたら、ラガスさんを眼の仇? にする人もいるんじゃないの?」

「結果としてラガス坊ちゃまは非常に注目されていたセルシア様のパートナーになりましたからね。そういえば、学園内で行われる試合でルール違反を行ってでもラガス坊ちゃまを倒そうとした方がいましたね」

「げっ、やっぱりそういったゴミはいるのね~」

心底嫌そうな顔になるフィーマ。

ラガスのメイドであるメリルとしても、特性の毒をぶち込んでやりたいという思いはあったものの、今は少し考え方が変わっていた。

「確かに、そこで本当に実行に移してしまうあたり、フィーマさんの言う通りゴミであるのは間違いないでしょう。しかし……今もではありますが、ラガス坊ちゃまの実力は非常に飛び抜けていました」

主人自慢になってしまうが、贔屓目抜きでもラガスの実力は学生の中で群を抜いていたと断言出来る。

「それこそ、まともに渡り合えるのはセルシア様と……同学年では、一人か二人だけでした」

「うちら全員が本気で挑んでも勝てないような怪物だしね~。本当に無双状態って感じだったの?」

「そうですね……何故、同じ世代にこんな人物が居るのか……訳が分からない。同級生の方々は、そう思っていたでしょう。故に、今ではルール違反を犯したてでもラガス坊ちゃまに勝とうとした気持ちは、ほんの一欠片だけ解らなくもありません」

まだ、世界を知ったと言えるほど冒険者しておらず、人生経験も足りてないと言える。

しかし……同世代の者ではラガスに勝てない、という事実は変わらない状態が続いている。

「ラガスは、相手が王族、でも……容赦なく、戦えるん、だよ」

「っ!!?? せ、セルシア様。それに関してお話しても、よろしいのですか?」

その話は、決してラガスたちが何かをやらかした話、ではない。

ただ、そう簡単に他人に話せる内容ではない。

「えっと……ら、ラガスは王族の人間にも、喧嘩を売られたって、話か?」

「…………正確には他国のと付きます。申し訳ないですが、これ以上は話せません」

誤解が無いように、他国の王族との間に起きた一件とだけは伝えておく。
それ以上は伝えられない。

王族という単語が出てきただけに、フィーマとファールナも深くは訊けなかった。

「お、オッケーオッケー。いやぁ~~……なんか、うちらが見下してたっていうか、必要ないだろって思ってた人は、マジでヤバかったみたいだな」

「本人がいない前でそういう事を言うのはあれですが、確かにその通りですね。しかし……もう何度も訊いてますが、何故ラガスさんはあの年齢で、あれほどの強さを有してるのでしょうか」

「……簡単に言ってしまうと、練度の高い手札が多い、それに尽きますね」

同世代では、ラガスに敵う者は殆どいない……ゼロに近いと言っても過言ではない。

だが、上の世代や……人ではなく、相手がモンスターとなれば話は別。
切り札と言える手札達を切らなければ倒せない。

「一つの道を究めようと邁進している方々からすれば、邪道と思われるかもしれませんが、ラガス坊ちゃまの場合は
そこが間違いなく強味です」

「手札の多さ、ですか。そこは強くなる上で必ず議論に上がる項目ですね」

弓が得意なファールナだが、手持ちの手札はそれだけではない。
それのお陰で命の危機を回避出来た場面はある。

だが、時偶に弓だけに集中しなくても良いのかと考え込んでしまうことがある。

「ラガスは、確かに、そこがとても、凄い。メリルから、話を聞く、限り……多分、メンタル? の、問題」

「メンタルの問題、ですか」

「うん。ラガスは、多分……飽きが、ない? だから、たくさんの、階段を駆け上がれて、これた。だから、練度が、本当にびっくり、するぐらい、高い……のかも」

「セルシア様の言う通りですね。ラガス坊ちゃまには色々と苦言を呈したいところがありますが、あの飽くなき向上心は見習うべき点でしょう」

勿論……その向上心は、まだ乾いていなかった。
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