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苦労は人それぞれ?
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「……」
「どうした、人の顔をじろじろ見て」
男子会を終えた翌日、朝からメリルが顔をじろじろと見てきた。
「……あの二人の言う通り、ラガス坊ちゃまはもう少しモテても良かったのでは、と思いまして」
「?????? 訳解らないんだが……急にどうした?」
「昨日の夜、そちらは男子会を行っていたでしょう」
「そうだな」
歳が近い野郎との遠慮なしの会話だったから、結構楽しかった。
またやるのもありだな。
「それで、こちらは女子会をしていました」
「まぁそうなるだろうな。楽しかったんだろ」
「えぇ、楽しかったです。そこで、フィーマさんとファールナさんから、ラガス坊ちゃまは学園でモテなかったのかと質問されたのです」
……つまり、俺がいないところで俺に返し付きのナイフを俺に投げていたと。
いや、別に良いんだけどさ……モテなかったのはその通りだし。
というか、なんならシュラの方がモテたよな?
「私はハッキリとモテなかったと伝えました」
「このやろう……もうちょい手加減してくれよ」
「事実ではないですか」
「事実ではあるけども、だよ」
まさか身内からもクソ痛いナイフを投げられてたとは。
「しかし、二人の話を聞いていると、確かにラガス坊ちゃまにはそれなりにモテる要素が揃ってはいたと思いまして」
「ほ~~~ん?」
下手なご機嫌取り……ってわけじゃなさそうだな。
「ルックスは悪くなく、実力は超一級品。性格も面倒な絡み方をしてくる輩には遠慮なく拳を振り下ろし、弾丸を放ちますが、普通に接すれば普通に対応します」
「そうだな。つっても、一応男爵家の四男ではあるけどな」
「その立場を覆す程の実力が、ラガス坊ちゃまにはございます」
……確かに一年生のトーナメント、タッグトーナメント、団体戦でも活躍したことには変わりない、か。
前世で例えるなら、部活の全国大会で優勝しまくってる感じか?
「パートナーという立場がセルシア様で埋まっているとしても、アプローチをしてくる方が一人か二人はいてもおかしくはなかったと、今になって思いまして」
「んなの、ラガスさんが強過ぎて、恐れ多いって感じに思ったんじゃねぇの?」
「それに関しては、先日の女子会で話しました。ですが、その恐れを押し殺してでもラガス坊ちゃまに近づく価値はあると思いませんか?」
「ぬっ…………そいつは、否定出来ねぇな」
たらればの話ではあるけど、俺がモテモテの学園生活を送ってた可能性もあるってことか。
けど、それって結局は俺の性格とか、そういった部分を知って近寄ろうとしたんじゃなくて、単純に価値に惹かれて近づいてきたってことになるよな。
それは……嫌だな。
つっても、冷静に考えれば前世で読んでた漫画に出てくるバチクソなモテモテイケメンキャラでも、大半の女子は見た目とかスポーツが出来るとことか、そういうところに惹かれてたってことを考えると…………モテモテになるのって、実はあんまり良いことではないのか?
「ラガス、なんか、難しい顔に、なってる、よ」
「っと……あれだ、もしかしたらモテモテな状況になるってのは、あんまり良いことではないかもって思ってな」
「あら、イケメンに対する僅かな抵抗ですか?」
「違うっての。いや、その人によるのかもしれないけどさ、とりあえず俺は自分の……価値的な部分? だけ評価されて言い寄られてもあれだと思ってな」
前世ではイケメンはとりあえずクソ羨ましいとは思ってたけど、もしかしたらイケメンにはイケメンなりの苦労があったのかもな。
「そういう意味では、学園で関りがあった女子生徒たちは、基本的に俺に教えを乞う感じで……教え子? みたいな感覚だったから、それはそれで悪くない学園生活だったのかもなって思えた」
「…………分かりました。とりあえずそういう事にしておきましょう」
ぐっ……いや、まぁ仕方ないか。
ぶっちゃけ非モテの言い訳にしか聞こえなさそうだしな。
「どうした、人の顔をじろじろ見て」
男子会を終えた翌日、朝からメリルが顔をじろじろと見てきた。
「……あの二人の言う通り、ラガス坊ちゃまはもう少しモテても良かったのでは、と思いまして」
「?????? 訳解らないんだが……急にどうした?」
「昨日の夜、そちらは男子会を行っていたでしょう」
「そうだな」
歳が近い野郎との遠慮なしの会話だったから、結構楽しかった。
またやるのもありだな。
「それで、こちらは女子会をしていました」
「まぁそうなるだろうな。楽しかったんだろ」
「えぇ、楽しかったです。そこで、フィーマさんとファールナさんから、ラガス坊ちゃまは学園でモテなかったのかと質問されたのです」
……つまり、俺がいないところで俺に返し付きのナイフを俺に投げていたと。
いや、別に良いんだけどさ……モテなかったのはその通りだし。
というか、なんならシュラの方がモテたよな?
「私はハッキリとモテなかったと伝えました」
「このやろう……もうちょい手加減してくれよ」
「事実ではないですか」
「事実ではあるけども、だよ」
まさか身内からもクソ痛いナイフを投げられてたとは。
「しかし、二人の話を聞いていると、確かにラガス坊ちゃまにはそれなりにモテる要素が揃ってはいたと思いまして」
「ほ~~~ん?」
下手なご機嫌取り……ってわけじゃなさそうだな。
「ルックスは悪くなく、実力は超一級品。性格も面倒な絡み方をしてくる輩には遠慮なく拳を振り下ろし、弾丸を放ちますが、普通に接すれば普通に対応します」
「そうだな。つっても、一応男爵家の四男ではあるけどな」
「その立場を覆す程の実力が、ラガス坊ちゃまにはございます」
……確かに一年生のトーナメント、タッグトーナメント、団体戦でも活躍したことには変わりない、か。
前世で例えるなら、部活の全国大会で優勝しまくってる感じか?
「パートナーという立場がセルシア様で埋まっているとしても、アプローチをしてくる方が一人か二人はいてもおかしくはなかったと、今になって思いまして」
「んなの、ラガスさんが強過ぎて、恐れ多いって感じに思ったんじゃねぇの?」
「それに関しては、先日の女子会で話しました。ですが、その恐れを押し殺してでもラガス坊ちゃまに近づく価値はあると思いませんか?」
「ぬっ…………そいつは、否定出来ねぇな」
たらればの話ではあるけど、俺がモテモテの学園生活を送ってた可能性もあるってことか。
けど、それって結局は俺の性格とか、そういった部分を知って近寄ろうとしたんじゃなくて、単純に価値に惹かれて近づいてきたってことになるよな。
それは……嫌だな。
つっても、冷静に考えれば前世で読んでた漫画に出てくるバチクソなモテモテイケメンキャラでも、大半の女子は見た目とかスポーツが出来るとことか、そういうところに惹かれてたってことを考えると…………モテモテになるのって、実はあんまり良いことではないのか?
「ラガス、なんか、難しい顔に、なってる、よ」
「っと……あれだ、もしかしたらモテモテな状況になるってのは、あんまり良いことではないかもって思ってな」
「あら、イケメンに対する僅かな抵抗ですか?」
「違うっての。いや、その人によるのかもしれないけどさ、とりあえず俺は自分の……価値的な部分? だけ評価されて言い寄られてもあれだと思ってな」
前世ではイケメンはとりあえずクソ羨ましいとは思ってたけど、もしかしたらイケメンにはイケメンなりの苦労があったのかもな。
「そういう意味では、学園で関りがあった女子生徒たちは、基本的に俺に教えを乞う感じで……教え子? みたいな感覚だったから、それはそれで悪くない学園生活だったのかもなって思えた」
「…………分かりました。とりあえずそういう事にしておきましょう」
ぐっ……いや、まぁ仕方ないか。
ぶっちゃけ非モテの言い訳にしか聞こえなさそうだしな。
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