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欲しいのはそれだけ
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「ま、だだッ!!!!!」
バルガスの連撃、フィーマの鬼火を纏った大斬によって、結界が半壊状態にまで追い込まれた。
まだ攻撃魔法の発動がギリギリ始まっていない。
そんな中でバルガスが狙ったのは……エルダーリッチの魔核ではなく、装備している杖だった。
「っ!!!???」
魔法をメインに使って戦う者にとって、杖がなくとも魔法は発動出来るが、発動速度の向上や威力、効力の増加に関わる重要なアイテム。
戦況を考えれば……目の前の四人から意識を逸らしてしまうなど、絶対にあってはならない。
だが、そんな戦況だからこそ、杖というアイテムが非常に重要なのもまた事実であり……エルダーリッチは杖を取り戻そうと、それにだけ意識が集中してしまった。
「疾ッ!!!!!!!!!!」
仕方ないと言えば、仕方なかった。
しかし……その行動が明確に、エルダーリッチの死へと繋がった。
ヴェルデは何故、レグディスが仕留める為の攻撃ではなく、武器を狙って攻撃したのかを瞬時に把握。
全身に疾風を纏い、渾身の突きを放った。
素材が惜しい?
確かに惜しくはあるものの、今なによりも欲しい物は……勝利、それだけである。
「はぁ、はぁ…………僕たちの、勝ちだ」
放たれた刺突は見事、エルダーリッチの魔核を貫いた。
リッチ……アンデットというモンスターの生体上、首を切断しただけでは完全に倒したとは言えず、当然ながら心臓という生物の重要器官もない。
故に、一番完全に絶命させるのに適した急所は……モンスターにとって第二の心臓である魔核を破壊すること。
「っしゃああああああ!!!!! やったぜ、ヴェルデ!!!!!!!」
「おわっ!!!???」
レグディスに飛び掛かられ、思いっ切り体勢を崩すヴェルデ。
「やったーーーーーーーーっ!!!!!!!」
「ぐっ!!!???」
「うごっ!!!!???」
レグディスに続き、フィーマも思いっ切り飛び乗った。
「全く……レグディス、フィーマ。どいてあげなさい。折角Bランクモンスターに勝利出来たのに、ヴェルデが窒息死してしまうわ」
「なっはっは!!! それもそうだな」
フィーマに対して「重い!!!!!」という失言をしてしまうことなく、体を起こし……四人で討伐したエルダーリッチの死体に目を向けた。
「……やったんだな、俺ら」
絶好調の状態だったとはいえ、無我夢中で戦い続けた。
恐ろしい攻撃魔法が体を掠ることは何度もあり、死の恐怖が途切れることはなかった。
「お疲れさん。最後の刺突は勿論良かったし、その前の杖を狙った攻撃もナイスだったな」
「あっ、ラガスさん…………本当に、ありがとうございました」
正直なところ、数か所罅が入っているところがあり、今すぐ腰を地面に下ろしてしまいたいところではあるが……まずは、改めて伝えなければならなかった。
「「「ありがとうございました」」」
「俺は、俺たちは依頼されたから当然の事をしただけ……って言っても、お前らにとってはそれはそれでこれはこれって話だよな…………感謝の意は、ちゃんと受け取ったよ」
依頼を受けたからこそ、当然の事をしたまで。
それは確かにハンターにとって当たり前の行動。
ただ、レグディスは初対面のラガスたちに対して、失礼な態度を取っていたことをちゃんと忘れてない。
(本当に人が良いって言うか、優しいっつーか、器が大きいと言うか…………本当に、この人たちと一緒に行動して改めて鍛えて、経験を積んでなかったら……このエルダーリッチには勝てなかった)
今回の勝利もギリギリと言えばギリギリの勝利ではあるが、もしラガスたちと出会う前までの自分たちが戦っていたらと思うと……欠片も勝利出来るイメージが浮かばなかった。
それはレグディスだけではなく、他三人も同じだった。
バルガスの連撃、フィーマの鬼火を纏った大斬によって、結界が半壊状態にまで追い込まれた。
まだ攻撃魔法の発動がギリギリ始まっていない。
そんな中でバルガスが狙ったのは……エルダーリッチの魔核ではなく、装備している杖だった。
「っ!!!???」
魔法をメインに使って戦う者にとって、杖がなくとも魔法は発動出来るが、発動速度の向上や威力、効力の増加に関わる重要なアイテム。
戦況を考えれば……目の前の四人から意識を逸らしてしまうなど、絶対にあってはならない。
だが、そんな戦況だからこそ、杖というアイテムが非常に重要なのもまた事実であり……エルダーリッチは杖を取り戻そうと、それにだけ意識が集中してしまった。
「疾ッ!!!!!!!!!!」
仕方ないと言えば、仕方なかった。
しかし……その行動が明確に、エルダーリッチの死へと繋がった。
ヴェルデは何故、レグディスが仕留める為の攻撃ではなく、武器を狙って攻撃したのかを瞬時に把握。
全身に疾風を纏い、渾身の突きを放った。
素材が惜しい?
確かに惜しくはあるものの、今なによりも欲しい物は……勝利、それだけである。
「はぁ、はぁ…………僕たちの、勝ちだ」
放たれた刺突は見事、エルダーリッチの魔核を貫いた。
リッチ……アンデットというモンスターの生体上、首を切断しただけでは完全に倒したとは言えず、当然ながら心臓という生物の重要器官もない。
故に、一番完全に絶命させるのに適した急所は……モンスターにとって第二の心臓である魔核を破壊すること。
「っしゃああああああ!!!!! やったぜ、ヴェルデ!!!!!!!」
「おわっ!!!???」
レグディスに飛び掛かられ、思いっ切り体勢を崩すヴェルデ。
「やったーーーーーーーーっ!!!!!!!」
「ぐっ!!!???」
「うごっ!!!!???」
レグディスに続き、フィーマも思いっ切り飛び乗った。
「全く……レグディス、フィーマ。どいてあげなさい。折角Bランクモンスターに勝利出来たのに、ヴェルデが窒息死してしまうわ」
「なっはっは!!! それもそうだな」
フィーマに対して「重い!!!!!」という失言をしてしまうことなく、体を起こし……四人で討伐したエルダーリッチの死体に目を向けた。
「……やったんだな、俺ら」
絶好調の状態だったとはいえ、無我夢中で戦い続けた。
恐ろしい攻撃魔法が体を掠ることは何度もあり、死の恐怖が途切れることはなかった。
「お疲れさん。最後の刺突は勿論良かったし、その前の杖を狙った攻撃もナイスだったな」
「あっ、ラガスさん…………本当に、ありがとうございました」
正直なところ、数か所罅が入っているところがあり、今すぐ腰を地面に下ろしてしまいたいところではあるが……まずは、改めて伝えなければならなかった。
「「「ありがとうございました」」」
「俺は、俺たちは依頼されたから当然の事をしただけ……って言っても、お前らにとってはそれはそれでこれはこれって話だよな…………感謝の意は、ちゃんと受け取ったよ」
依頼を受けたからこそ、当然の事をしたまで。
それは確かにハンターにとって当たり前の行動。
ただ、レグディスは初対面のラガスたちに対して、失礼な態度を取っていたことをちゃんと忘れてない。
(本当に人が良いって言うか、優しいっつーか、器が大きいと言うか…………本当に、この人たちと一緒に行動して改めて鍛えて、経験を積んでなかったら……このエルダーリッチには勝てなかった)
今回の勝利もギリギリと言えばギリギリの勝利ではあるが、もしラガスたちと出会う前までの自分たちが戦っていたらと思うと……欠片も勝利出来るイメージが浮かばなかった。
それはレグディスだけではなく、他三人も同じだった。
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