万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
874 / 1,103

どっちも解る

しおりを挟む
「どうだ、メリル。注文通りだろ」

「えぇ。お二人とも、私の我儘を聞いていただきありがとうございます」

「んじゃ、さっさと解体しちゃおうか」

いつも通り、俺とメリルが中心となってポイズンセンチネルの解体をスタート。

「にしてもあれっすね。昆虫系のモンスター……あれ? 百足って昆虫でしたっけ?」

「百足は…………一応、昆虫の部類で合ってるんじゃないか」

前世で虫博士という訳でもなかったので、細かい生態とかまでは解らない。

「そうっすよね。それで、昆虫のモンスターって、なんであんなにしぶといんすかね。頭? を斬られたり貫かれたりしても動いてるのは、別に生き残ろうとする執念とか、絶対に相手を殺す、道連れにしてやるってタイプの執念からくる動きじゃないっすよね」

「俺もそう、思うよ。そもそも他のモンスターとかと違って、昆虫系のモンスターはあまり感情がないからな」

「……私としてましては、脳がないから……と思っています」

「おいおいメリル、それマジか?」

「あくまで私個人の考えよ。私たち人間、コボルトやリザードマンなどにある一般的な脳と認識している物がない。役割を果たす器官の様な物はあるでしょうけど……主に体を動かす力しかないんじゃないかしら?」

そういえば、人間と虫では神経? に違いがあるんだったっけ。

脳の作りが違うことで、感情がないのかもしれないな。

「ほ~~~~ん?」

「……シュラ、あなた絶対に解ってないでしょう」

「おぅ。お前ほどそんな細かく考えてないからな。ただ、何となくでも理由? 理屈? を知れてたら、まだ納得出来るからな」

「…………何にモヤモヤしていたのかは知らないけど、納得して解消されたなら良かったわ」

シュラには、単純に気持ち悪さがあったんだろうな。

俺にも良く解らない部分はある。
感情とかが無かったとしても、戦力差が解ればダンジョンで生まれたモンスターじゃないんだから、逃走って選択肢もあるはず。

なのに、昆虫系モンスターは戦闘が始まれば、全く逃げようとしないからな。

「……蜂は、別?」

「蜂系のモンスターは……そうだな、あれはまたちょっと別なのかもしれないな」

「加えて、蟻系のモンスターも別枠かもしれませんね」

そうか、蟻もあったな。
蜂と蟻には女王がいるし、働きアリとかもいるから…………いや、でもそれは少なからず感情があるというよりも、生まれた時から役割があるから、戦う以外の選択肢も取れるのか?

「まっ、俺らがそこまで考えても仕方ないよな~~~」

「…………これだから脳筋は」

「んだよ。脳みそまで筋肉になって戦うのは気分が良いぞ」

…………シュラの気持ちも解るけど、正直メリルの気持ちも解るかな。

確かに俺たちは学者じゃなくてハンターだから、どうすればモンスターを倒せるか、どうすれば目的の素材を傷付けずに倒せるかとか、そういう事を考えるだけで良い。

でも、割とモンスターの謎? とかを考えて話し合うのも楽しいんだよな……まぁ、俺が珍しいタイプってだけか。

「ラガス坊ちゃま、どう思いますか。この男の考え方」

「俺はメリルの解らない部分に関して話し合う楽しさも解るし、シュラの頭空っぽにして筋肉を思いっきりぶつけて戦う楽しさも解るから、どっちの味方も出来ないな」

「そうですか……であれば、仕方ないですね」

納得してくれたようでなによりだ。

そして丁寧に素早く解体をして約十分、二体のポイズンセンチネルの解体が終了。

「……まっ、そういう事になってもおかしくないよな」

アイテムバッグに売れる素材などをしまい終えて周囲を見渡すと、数体程ゴーレムが転がっていた。

「ラガス坊ちゃま、あれはもう丸ごとギルドに売ってしまっても良いのではないですか」

「その方が良さそうだな」

幸いにも、俺とメリルが解体中にシュラたちが討伐したゴーレム系のモンスターは、全てCランク以下。
解体はギルドの解体士たちに任せるとしよう。
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です

Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!! あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。 そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

血染めの世界に花は咲くか

巳水
ファンタジー
 かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。  しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。  新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。  その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。 本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

処理中です...