万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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相手の立場になって……

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「誰かと思ったら、ラガスたちじゃねぇか」

「エスエールさん」

そろそろ地上への入り口に到着するといったところで、別方向から戻ってきていたエスエールさんたちと出会った。

「へぇ~~、こいつらが噂のルーキーたちか……やっぱうちの若い連中と比べて、面構えが違うな~~」

「えぇ、そうね。とはいえ、まだ経験が浅い彼らに、この子たちのような格を備えろというのは酷な話よ」

ん~~~~……やっぱりと言うか、当然と言うか……エスエールさんとパーティーを組んでいる探求者の方々も、相当強い。

だからシュラ、是非とも戦ってみたいオーラを出すのは止めとこうか。

「どうせなら、一緒に街まで戻ろうぜ」

「良いですね。ありがとうございます」

「お前らには、うちの若い連中が世話になったからな」

レグティスたちのことか。
まぁ、確かに対面した当初は結構尖ってたというか、ツンツンしてたな。

「一応昔から経験自体は積んできましたけど、それを知らない同世代、もしくは少し歳上の人たちからすれば、なんで俺たちが自分よりも歳下のハンターに、って思ってしまいますよ」

「……ふっふっふ、はっはっは!!!! 聞いたかお前ら。これがラガスなんだよ。凄いだろ、この賢さ!!」

「なんでお前が得意気になってんだよ。いや、解らなくはねぇけどよ……けどよぉ、ラガス君。ぶっちゃけあつら面倒じゃなかったか?」

「セルシアたちと順に倒していけば、大人しく言う事を聞いてくれたので、そこまで面倒だとは思いませんでした。それに、俺がレグティス立場になって考えると、なんで歳下の野郎たちに、と大なり小なり怒りを抱いてしまうと思うので」

付き合いのある歳下からのアドバイスなら、ちょっと生意気だぞと思いながらも聞き入れると思うけど、憧れてる人がわざわざ用意してくれた人であっても、自分よりハンター歴が少ないってなれば…………うん、やっぱり無理。

俺がレグティスたちの立場なら、絶対になんでこいつらに? って感情が湧いてくる。

「凄いわね…………どういった教育を受けてくれば、そういった考えが出来るのかしら」

「恐れ入りますが、ラガス坊ちゃまは特別な教育は受けていません」

「あら、そうなの?」

「えぇ、そうです。昔らか……同世代の方々と比べてかなり変でした」

おいコラ、メリル。
もうちょいなんかこう、良い言い方ってのがあるだろ。

「ただ……他の人たちと比べて、他人の気持ちを考えられる方でした」

メリル………………いや、でもかなり変って表現は見過ごせない。

「優しさ、とはまた別なのかしら?」

「喧嘩を売るような態度を取ってきた者、明確に敵意を向けてきた者に対して、甘い態度は取りません。容赦なく潰し、プライドを砕きます」

まぁ、それに関しては間違ってないな。

「ほ~~ん? けどよ、それだとさっきのラガスがもし自分が相手の立場ならって話してたのと、逆にならねぇか?」

「付け加えるのであれば、ラガス坊ちゃまは自信を見下す者やバカにする者。同じく私やシュラ、セルシア様にルーフェイスを侮辱する者は気持ちを理解出来たとしても、わざわざ汲み取ろうとはしません」

……そういえばそうだったような……気がするな、うん。

「なるほど。それもそうか。ってことは、うちの若い連中たちはむやみやたらにラガス君たちに咬みつかなかったのか?」

「刺々しいオーラは全開でしたが、少なくともこちらを侮辱、見下す様な視線はありませんでしたね」

「そりゃ良かったぜ。にしても、今どきの貴族の令息は、ラガス君やそっちのセルシアちゃんみてぇに、相手がハンターでも普通に対応する奴らばっかなのか?」

「そんな事はないと思いますよ。バレたら不正行為でアウトになるのに、俺との試合でドーピング行為をした奴とかいましたから」

「お、おぉう……そりゃ確かにまともじゃねぇな」

とはいえ、俺の場合男爵家出身でも実力があって、セルシアっていうパートナーがいたからあれだったけど……まぁ、上の爵位を持つ家に生まれた子供に相手の立場になって気持ちを考えよう、なんて伝えたところで釈迦に説法……は違うな。
馬の耳に念仏か? そんな感じだろうから、どれだけ考えて無駄だろうな。
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