905 / 1,103
盲点
しおりを挟む
「人類が住める場所が減る、ねぇ……仮にそんな大事に発展したら、それを行った連中たちは歴史に名前が刻まれるほどの滞在人になりそうっすね」
「……そうだな。下手したら、殺人よりも質の悪い行為だな」
人が住める場所が減るってことは、結果として多くの人間を殺してるってことだし……うん、ぶっちゃけちょっと興味あったけど、絶対にやらない方が良いな。
「そもそもな話、ダンジョンの元となる建物を用意するのが難しいでしょうね」
「それはありそうだな。俺たちが探索してる地下遺跡も……元々地下遺跡だったのか、それとも超巨大な城だったかもしれない。ってことを考えると、簡単にそんな物用意出来ないか」
どれだけ土魔法が得意な人でも無理だろうな。
ぶっちゃけ魔法と建築は別だろうし……そうなると、ダンジョンの元になる建物を造るのに、普通に年単位の時間が必要になる……よな?
「……ねぇ。人工、ダンジョンを、造るのに、そんなに……大きな、建物、必要なの、かな」
「…………どう、なんだろうな。メリル、どう思う?」
「解りません。もしかしたら、そこまで大きい必要はないのかもしれませんし、元々ダンジョンの様な……迷路のような作りでなければいけないのかもしれませんし」
建物が、ダンジョンという存在に適合してるか否か……そういう問題まで生まれてくるのか。
「とりあえず、何も無い空間に建造物を建てようとすれば、それだけで怪しめば良さそうですね」
「だな。もしかしたら……俺たちが言わなくても、他の人たちが周囲に伝えてるかもしれないしな」
エスエールさんたちは、人工ダンジョンを造るにあたって発生するかもしれないデメリットを、よ~~~く理解してる筈。
ただ、あの地下遺跡を探索してるのは俺たちとエスエールさんたちだけじゃない。
未開拓地を拠点に活動してる他の大手クランはある。
というか、これから先他の街で活動してる冒険者たちが、あの地下遺跡を目的にカルパに訪れるようになるかもしれない。
「街じゃない場所に建物を建てようってなると、モンスターの妨害を気を付ける必要があるから、どっかのバカが実行しようとしても、上手く行かないとは思うけどね」
「同感ですね……どうしたのですか、シュラ。そんな珍しく考え込む様な顔をして」
「……………………ちょっと、思ったんだけどよ。デカい建物を建てるのが無理なら、既にある建物を使われると、結構ヤバいんじゃねぇか?」
「「「………………」」」」
や、やべぇ……それは確かに結構、かなり、本当にヤバいな。
既にある建物を使えば良い……盲点だった。
「随分と頭が回りますね」
「いや、なんかポッと頭の中に浮かんだだけだ」
「そうですか。それでも、バカな錬金術師たちにとっては使えるアイデアでしょう。既にある建物の内部に……地下にでも設置する場所を造れば良いのですからね」
メリルの言う通りだ。
新しい場所、部屋を造ればそこも建物の一部になる筈。
「…………やべぇもん、見つけてしまったのかもしれないな」
地下遺跡を発見した時、未開拓地に勝るとも劣らない面白そうな場所を発見したと思った。
ただ、まだ全部仮説にしか過ぎないけど、全てが解明されると、本当に大事件に繋がるかもしれない。
「ラガス坊ちゃま、逆にこう考えましょう。私たちがあの半ダンジョン化している、ダンジョン化が進んでいる地下遺跡を発見したからこそ、早い段階でバカがクソバカな行動を起こそうとする予兆などをまともな権力者に伝えられるのです」
「そ、そうか……そう、だな」
「つかさ、ラガスさん。俺とメリルはルーフェイスのお陰でラガスさんとセルシア様が飛ばされた階層まで、ノーダメージで移動出来たっすけど、普通に考えれば戦闘力皆無の錬金術師を守りながら、人工ダンジョン? の手掛かりになりそうな場所まで護衛し続けるのって、多分無理っすよ」
……やべ、それも盲点だった。
いやぁ~~~、なんだよなんだよ。今日のシュラはやけに頼もしいな。
よし、後で美味い肉を奢ろう。
「……そうだな。下手したら、殺人よりも質の悪い行為だな」
人が住める場所が減るってことは、結果として多くの人間を殺してるってことだし……うん、ぶっちゃけちょっと興味あったけど、絶対にやらない方が良いな。
「そもそもな話、ダンジョンの元となる建物を用意するのが難しいでしょうね」
「それはありそうだな。俺たちが探索してる地下遺跡も……元々地下遺跡だったのか、それとも超巨大な城だったかもしれない。ってことを考えると、簡単にそんな物用意出来ないか」
どれだけ土魔法が得意な人でも無理だろうな。
ぶっちゃけ魔法と建築は別だろうし……そうなると、ダンジョンの元になる建物を造るのに、普通に年単位の時間が必要になる……よな?
「……ねぇ。人工、ダンジョンを、造るのに、そんなに……大きな、建物、必要なの、かな」
「…………どう、なんだろうな。メリル、どう思う?」
「解りません。もしかしたら、そこまで大きい必要はないのかもしれませんし、元々ダンジョンの様な……迷路のような作りでなければいけないのかもしれませんし」
建物が、ダンジョンという存在に適合してるか否か……そういう問題まで生まれてくるのか。
「とりあえず、何も無い空間に建造物を建てようとすれば、それだけで怪しめば良さそうですね」
「だな。もしかしたら……俺たちが言わなくても、他の人たちが周囲に伝えてるかもしれないしな」
エスエールさんたちは、人工ダンジョンを造るにあたって発生するかもしれないデメリットを、よ~~~く理解してる筈。
ただ、あの地下遺跡を探索してるのは俺たちとエスエールさんたちだけじゃない。
未開拓地を拠点に活動してる他の大手クランはある。
というか、これから先他の街で活動してる冒険者たちが、あの地下遺跡を目的にカルパに訪れるようになるかもしれない。
「街じゃない場所に建物を建てようってなると、モンスターの妨害を気を付ける必要があるから、どっかのバカが実行しようとしても、上手く行かないとは思うけどね」
「同感ですね……どうしたのですか、シュラ。そんな珍しく考え込む様な顔をして」
「……………………ちょっと、思ったんだけどよ。デカい建物を建てるのが無理なら、既にある建物を使われると、結構ヤバいんじゃねぇか?」
「「「………………」」」」
や、やべぇ……それは確かに結構、かなり、本当にヤバいな。
既にある建物を使えば良い……盲点だった。
「随分と頭が回りますね」
「いや、なんかポッと頭の中に浮かんだだけだ」
「そうですか。それでも、バカな錬金術師たちにとっては使えるアイデアでしょう。既にある建物の内部に……地下にでも設置する場所を造れば良いのですからね」
メリルの言う通りだ。
新しい場所、部屋を造ればそこも建物の一部になる筈。
「…………やべぇもん、見つけてしまったのかもしれないな」
地下遺跡を発見した時、未開拓地に勝るとも劣らない面白そうな場所を発見したと思った。
ただ、まだ全部仮説にしか過ぎないけど、全てが解明されると、本当に大事件に繋がるかもしれない。
「ラガス坊ちゃま、逆にこう考えましょう。私たちがあの半ダンジョン化している、ダンジョン化が進んでいる地下遺跡を発見したからこそ、早い段階でバカがクソバカな行動を起こそうとする予兆などをまともな権力者に伝えられるのです」
「そ、そうか……そう、だな」
「つかさ、ラガスさん。俺とメリルはルーフェイスのお陰でラガスさんとセルシア様が飛ばされた階層まで、ノーダメージで移動出来たっすけど、普通に考えれば戦闘力皆無の錬金術師を守りながら、人工ダンジョン? の手掛かりになりそうな場所まで護衛し続けるのって、多分無理っすよ」
……やべ、それも盲点だった。
いやぁ~~~、なんだよなんだよ。今日のシュラはやけに頼もしいな。
よし、後で美味い肉を奢ろう。
181
あなたにおすすめの小説
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です
Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!!
あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。
そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
血染めの世界に花は咲くか
巳水
ファンタジー
かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。
しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。
新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。
その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。
本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる