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「これらの買取をお願いします」
「かしこまりました。少々お待ちください」
今回も量が量であるため、ロビーにあるカウンターではなく、解体用に使う倉庫に移動した。
「っ!! ……ラガスさん。こちらの……イレックスコボルトの素材なども、例の遺跡で……手に入れたのでしょうか」
「はい。そうですね。そのイレックスコボルトってコボルトと初めて遭遇したんですけど、結構珍しい特徴を持ってましたね」
「是非、是非その話をお聞かせください」
「あ、はい。分かりました」
ハンターギルドは知ってると思ってたんだけど、案外知らないのか……それとも情報が少ないのか?
ポロっと零したら、一人の受付嬢に詰め寄られてしまった。
「俺たちがイレックスコボルトの存在に気付いた切っ掛けは、複数のコボルトや上位種の死体を発見したことでした」
「同種の死体を、ですか」
「はい。その死体の中には、上半身が噛み千切られた物もありました。それで、血の匂いがする方向に行くと、通常のリザードよりも明らかに大きいリザードを殺して食らっていたイレックスコボルトに遭遇しました」
「……巨大なリザードに同族を殺され、怒ったイレックスコボルトが殺して食らった、という訳ではないのですよね」
「既に殺され、食われていたコボルたちの血の匂いが、イレックスコボルトに付いていました」
正確な判断をしてくれたのはルーフェイスだけど、今はその説に俺やルーフェイスだけではなく、全員が納得している。
「なるほど……稀に、同族でも殺すモンスターの情報は入ってきますが、同族を食べているとなると……本当に珍しいケースですね」
「俺もそう思います。これは凄い個人的な考えですが、あのコボルトはこの世界には自分と自分以外の存在しかいないと思ってるのかと」
「そもそも仲間を持つ、同族なのだから助けてやろうといった思考を持たないということですね……そういった思考を持ちながら、それでも王になる素質を持つ個体が成長した結果、イレックスコボルトという存在が生まれたのかもしれませんね」
普通じゃない思考と素質を持ってこそ生まれる個体……ん~~~、正直なところ生まれてほしくはないな。
いや、まぁそんな一匹狼なモンスターはイレックスに辿り着くまでに殺されるとは思うけど。
「後、戦っている際にパーティーメンバーのメリルが体内に毒を注入してくれたんですけど、イレックスコボルトは直後に全身を燃やして消毒しました」
「……ぜ、全身を、燃やしたの、ですか?」
受付嬢さんは直ぐに、同僚たちが査定しているイレックスコボルトの毛皮や骨に目を向けた。
「疑いたいのは解ります。ただ、その後イレックスコボルトは自分の斬撃を何度も何度も受けても、数秒後には回復してました」
「再生のアビリティを持っていた、という訳ではなく」
「はい。自分たちは以前同じ力を持つ学生と対峙したことがあるのである程度確信を持ってるんですけど、あの時イレックスコボルトは自身の生命力を消費していました」
「……………………」
あれ、気を失ったか?
確かに普通じゃないAランクのコボルトってだけで色々と思うところはあるだろうに、そこに生命力を消費して戦えるって情報までくると、ふざけんなって叫びたくなるよな……解る。その気持ち、凄い解ります。
「はっ! すいません。あまりの衝撃に意識が飛んでいました。そうですね……生命力を消費するとなれば、再生も容易いとは思いますが……問題は、他のイレックスコボルト。もしくはイレックスと名の付くモンスターたちも同じく生命力を消費して戦えるのか否か、ですね」
「そうですね。俺、今回の例の地下遺跡で遭遇するまで、そんなモンスターがいるなんて知りませんでした」
「それも致し方ないかと。ギルドの従業員でもその上位種に関して知っている者は殆どいません。知っていても仕方ないというのもありますが」
本当に発見例、戦闘情報が少ないんだろうな。
とはいえ……うん、あんなのが地下遺跡にまだまだうろちょろしてるって考えると、あそこ本当に魔境認定されるな。
「かしこまりました。少々お待ちください」
今回も量が量であるため、ロビーにあるカウンターではなく、解体用に使う倉庫に移動した。
「っ!! ……ラガスさん。こちらの……イレックスコボルトの素材なども、例の遺跡で……手に入れたのでしょうか」
「はい。そうですね。そのイレックスコボルトってコボルトと初めて遭遇したんですけど、結構珍しい特徴を持ってましたね」
「是非、是非その話をお聞かせください」
「あ、はい。分かりました」
ハンターギルドは知ってると思ってたんだけど、案外知らないのか……それとも情報が少ないのか?
ポロっと零したら、一人の受付嬢に詰め寄られてしまった。
「俺たちがイレックスコボルトの存在に気付いた切っ掛けは、複数のコボルトや上位種の死体を発見したことでした」
「同種の死体を、ですか」
「はい。その死体の中には、上半身が噛み千切られた物もありました。それで、血の匂いがする方向に行くと、通常のリザードよりも明らかに大きいリザードを殺して食らっていたイレックスコボルトに遭遇しました」
「……巨大なリザードに同族を殺され、怒ったイレックスコボルトが殺して食らった、という訳ではないのですよね」
「既に殺され、食われていたコボルたちの血の匂いが、イレックスコボルトに付いていました」
正確な判断をしてくれたのはルーフェイスだけど、今はその説に俺やルーフェイスだけではなく、全員が納得している。
「なるほど……稀に、同族でも殺すモンスターの情報は入ってきますが、同族を食べているとなると……本当に珍しいケースですね」
「俺もそう思います。これは凄い個人的な考えですが、あのコボルトはこの世界には自分と自分以外の存在しかいないと思ってるのかと」
「そもそも仲間を持つ、同族なのだから助けてやろうといった思考を持たないということですね……そういった思考を持ちながら、それでも王になる素質を持つ個体が成長した結果、イレックスコボルトという存在が生まれたのかもしれませんね」
普通じゃない思考と素質を持ってこそ生まれる個体……ん~~~、正直なところ生まれてほしくはないな。
いや、まぁそんな一匹狼なモンスターはイレックスに辿り着くまでに殺されるとは思うけど。
「後、戦っている際にパーティーメンバーのメリルが体内に毒を注入してくれたんですけど、イレックスコボルトは直後に全身を燃やして消毒しました」
「……ぜ、全身を、燃やしたの、ですか?」
受付嬢さんは直ぐに、同僚たちが査定しているイレックスコボルトの毛皮や骨に目を向けた。
「疑いたいのは解ります。ただ、その後イレックスコボルトは自分の斬撃を何度も何度も受けても、数秒後には回復してました」
「再生のアビリティを持っていた、という訳ではなく」
「はい。自分たちは以前同じ力を持つ学生と対峙したことがあるのである程度確信を持ってるんですけど、あの時イレックスコボルトは自身の生命力を消費していました」
「……………………」
あれ、気を失ったか?
確かに普通じゃないAランクのコボルトってだけで色々と思うところはあるだろうに、そこに生命力を消費して戦えるって情報までくると、ふざけんなって叫びたくなるよな……解る。その気持ち、凄い解ります。
「はっ! すいません。あまりの衝撃に意識が飛んでいました。そうですね……生命力を消費するとなれば、再生も容易いとは思いますが……問題は、他のイレックスコボルト。もしくはイレックスと名の付くモンスターたちも同じく生命力を消費して戦えるのか否か、ですね」
「そうですね。俺、今回の例の地下遺跡で遭遇するまで、そんなモンスターがいるなんて知りませんでした」
「それも致し方ないかと。ギルドの従業員でもその上位種に関して知っている者は殆どいません。知っていても仕方ないというのもありますが」
本当に発見例、戦闘情報が少ないんだろうな。
とはいえ……うん、あんなのが地下遺跡にまだまだうろちょろしてるって考えると、あそこ本当に魔境認定されるな。
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