万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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卒業ぶり

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「……なぁ、メリル。今見えた顔って」

「えぇ、そうですね……間違いないかと」

俺の見間違いじゃなければ、アリクやクレア姉さんたちの顔が見えた。

「……声掛けるか」

寧ろ、個人的に声を掛けない理由がなかった。

「アリク、クレア姉さん」

「っ、おぉ……ラガスじゃねぇか」

「ラガス、久しぶりね!!!」

「っ!!!???」

声を掛けると、アリクは小さな笑みを浮かべ、クレア姉さんは満面の笑みを浮かべながら俺を抱きしめてきた。

嬉しいっちゃ、嬉しいんだが……このままだと、胸に溺れて窒息死する。

「あっ、ごめんごめん。久しぶりに会えて嬉しくてさ」

「お、俺も嬉しいですよ。リース会長も、サルネさんもお久しぶりです」

「久しぶりですね、ラガス。ただ、私はもう生徒会長ではありませんよ」

「ラガス君もセルシアちゃんも久しぶりだね~~」

アリクとクレア姉さんは、学園を卒業した際、生徒会長だったリースさんと、アマゾネスの血が混ざっているサルネさん、後侍女のミーシャと一緒にパーティーを組んでハンターとして活動を始めた。

リースさんが既にほぼほぼ就職先が決まっていた騎士団の内定を蹴ったのは、当時ちょっとした話題になった。

「ラガスたちは、あれか? やっぱ未開拓地が目的でカルパに来てたのか?」

「まぁ、そんなところだね」

「そういう話は、ご飯を食べながらにしましょ!!!」

そういえば、まだ飯を食べ終わるにはちょっと早い時間だったか。

とはいえ、俺らはもう結構腹が一杯なんだが……まっ、エールを呑んだりするぐらいなら良いか。





「「「「「「「「「乾杯!!!」」」」」」」」」

適当な酒場に入り、まずは全員ハンターらしくビールを頼んだ。

「今日は私たちが奢るわ! って言っても、あんまり食べ過ぎて吐いちゃわないようにね」

「解ってるよ、クレア姉さん」

アリクたちは次々注文を頼むが、俺たちはとりあえずエールとつまみになりそうなメニューだけを頼んだ。

「色々と話は聞いてるぞ。まだ一年目なのに、もうダンジョンに潜ったんだってな」

「だね。まぁ、あれは色々あったからって言うか、当初は予定してなかったんだけどね」

「そうなんか? 確かに一人目だが、お前らなら挑める面子ではあるだろ」

「ん~~~……それは否定しないけど、元々は二年目か三年目ぐらいに挑もうと思ってたんだよ。墓場よりもっと階層数が少ないダンジョンにね」

本当に嘘ではない。

ダンジョンは恐ろしい場所だと、元ハンターの父さんたちから散々教えられてきたから、ある程度慣れてから攻略難易度が高いダンジョンに挑もうと思ってた。

「ほ~~ん。まっ、でもなんだかんだあって挑んだんだろ。どうだったよ、Aランクモンスターが出現するダンジョンはよ」

「それは気になるわね」

「えぇ、気になりますね」

「どうだったって言われても……とりあえず恐ろしい場所だなって感じだよ」

これも嘘じゃない。
結果として誰一人欠けることはなかったし、四肢の欠損とか重傷過ぎるダメージを負うこともなかった。

ただ、本当に油断出来ない恐ろしい場所だと認識させられた。

「つっても、墓場って確か五十階層まであるダンジョンだろ。お前らなら二十……三十階層ぐらいまでは楽勝だっただろ」

「モンスターの強さだけに関しては、確かに苦戦することはなかったよ。ただ、突然大量のモンスターが、群れが襲ってくるタイミングとか……そういうのから、時折本気で殺しにくるダンジョンの殺意っていうか、そういう恐ろしさは感じさせられたかな」

「なるほどな。ラガスでもそう感じるダンジョン、か……一個の目標だな」

目標、か…………うん、アリクたちなら、いずれは最下層まで挑戦できるだろうな。
最後に会ってから、確実に強くなってるのを感じる。
このままいけば、無理な目標ではない。
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