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知っていた?
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「後、あのアサルカコボルト……猿みたいに壁を蹴って移動するのが上手いな」
「そうですね。時折壁に捕まって止まり、斬撃を躱すという器用な対応も行っています」
猿の動きに、コボルトの身体能力が加わる、か…………やっぱり、あの上位種コボルト、対人戦に慣れてないハンターほど討伐するのに苦労しそうだな。
「しかし、セルシア様はセルシア様で、アサルカコボルトの行動を読めるようになってきてますね」
「元々雷を纏った状態でのスピードはアサルカコボルトに負けてねぇし、ダメージも……まだ、セルシア様は骨折してねぇよな?」
「そうね…………おそらく、大丈夫なはず」
アサルカコボルトは短剣の扱いが上手いだけじゃなく、短剣の動きに織り交ぜてくる体術の動きも並じゃない。
Bランクモンスターらしい身体能力を有してるのもあって、受け損なえばセルシアの耐久力だと骨をいかれるだろうけど……多分、まだいっててもヒビぐらいかな。
「だよな。セルシア様の斬撃は当たる様になってきたし、あのコボルトはイレックスコボルトみたいに生命力を消費して再生したりしなさそうだし……このままいけば、セルシア様が勝ちそうだな」
「……シュラ、そういうのはフラグになってしまうのよ」
「フラグ? セルシア様なら、そんなのズバッと斬ってくれそうだろ」
ん~~~、そうだな。セルシア様ならズバッと斬ってくれそうな期待感はあるけど……仮に、本当にアサルカコボルトが生命力を消費して何かしらの力に変えられそうになるなら、助けに入る。
後でセルシアに何か言われるかもしれないけど、この場所で……不安が残るなら、後で文句を言われても助けに入る。
「…………そうですね。ですが、私が現実主義ですので、そろそろ準備をするわ」
「相変わらず心配性だな、お前は。まっ、俺も良い勝負にチャチャが入らないように、後ろを見張ってるわ」
ふふ……それじゃあ、俺は奥の方からいきなりモンスターが現れても大丈夫な様に準備しておくか。
後数分もしないうちに決着が着く。
俺だけじゃなくて、メリルもシュラも……おそらく、セルシアもそう思っていた筈。
だが、俺たちが周囲の警戒を高め、セルシアの雷刃がアサルカコボルトの腕をこれまで一番深く刻んだ瞬間……あのコボルトは、大きく大きく……後ろに跳躍した。
「ガッガッガ!!!」
笑った。
あのコボルトは……アサルカコボルトは、確かに笑った。
何故笑ったのか、それを気付いたのはアサルトコボルトが思いっきり後ろに跳躍してからだった。
「……ッ!!!!!!!」
俺たちだけではなく、戦闘中だったセルシアも当然気付き、珍しく怒気を爆発させ……走りながら幾重もの雷閃を放った。
だが、アサルトコボルトはそうなる事を読んでいたのか、雷閃が届く前に壁に跳んで回避し、そのまま駆ける。
ふざけるなと、俺の頃も叫んだ。
うっかり殺してしまっても良いやと思い、何十もの雷弾を掃射。
「なっ!! …………あいつ、知ってたのか?」
雷弾が着弾する前に、アサルカコボルトはある場所で止まった。
当然、諦めて死ぬつもりではなかったらしい。
俺が一斉にはなった雷弾が、メリルが追撃として放った毒弾がぶつかる前に足元に魔法陣が浮かび、そのままアサルカコボルトは消えていった。
「ラガス坊ちゃま、あれは」
「あぁ……以前、俺とセルシアが引っ掛かった転移トラップだろうな」
あの転移トラップが、何処に転移するトラップだったのかは知らない。
ダンジョン化が進んでいると仮定すれば、異空間とも思える部屋に飛ばされ、出現するモンスターを討伐しなければそこから出られない、なんてこともあり得る。
それなら、どちらにしろ同じ結末が待ってるだけ。
ただ、上の階層か、それとも下の階層に飛んだのなら……あのアサルカコボルトのある意味勝ちだ。
……久しぶりに、やられたって感じさせられた。
「そうですね。時折壁に捕まって止まり、斬撃を躱すという器用な対応も行っています」
猿の動きに、コボルトの身体能力が加わる、か…………やっぱり、あの上位種コボルト、対人戦に慣れてないハンターほど討伐するのに苦労しそうだな。
「しかし、セルシア様はセルシア様で、アサルカコボルトの行動を読めるようになってきてますね」
「元々雷を纏った状態でのスピードはアサルカコボルトに負けてねぇし、ダメージも……まだ、セルシア様は骨折してねぇよな?」
「そうね…………おそらく、大丈夫なはず」
アサルカコボルトは短剣の扱いが上手いだけじゃなく、短剣の動きに織り交ぜてくる体術の動きも並じゃない。
Bランクモンスターらしい身体能力を有してるのもあって、受け損なえばセルシアの耐久力だと骨をいかれるだろうけど……多分、まだいっててもヒビぐらいかな。
「だよな。セルシア様の斬撃は当たる様になってきたし、あのコボルトはイレックスコボルトみたいに生命力を消費して再生したりしなさそうだし……このままいけば、セルシア様が勝ちそうだな」
「……シュラ、そういうのはフラグになってしまうのよ」
「フラグ? セルシア様なら、そんなのズバッと斬ってくれそうだろ」
ん~~~、そうだな。セルシア様ならズバッと斬ってくれそうな期待感はあるけど……仮に、本当にアサルカコボルトが生命力を消費して何かしらの力に変えられそうになるなら、助けに入る。
後でセルシアに何か言われるかもしれないけど、この場所で……不安が残るなら、後で文句を言われても助けに入る。
「…………そうですね。ですが、私が現実主義ですので、そろそろ準備をするわ」
「相変わらず心配性だな、お前は。まっ、俺も良い勝負にチャチャが入らないように、後ろを見張ってるわ」
ふふ……それじゃあ、俺は奥の方からいきなりモンスターが現れても大丈夫な様に準備しておくか。
後数分もしないうちに決着が着く。
俺だけじゃなくて、メリルもシュラも……おそらく、セルシアもそう思っていた筈。
だが、俺たちが周囲の警戒を高め、セルシアの雷刃がアサルカコボルトの腕をこれまで一番深く刻んだ瞬間……あのコボルトは、大きく大きく……後ろに跳躍した。
「ガッガッガ!!!」
笑った。
あのコボルトは……アサルカコボルトは、確かに笑った。
何故笑ったのか、それを気付いたのはアサルトコボルトが思いっきり後ろに跳躍してからだった。
「……ッ!!!!!!!」
俺たちだけではなく、戦闘中だったセルシアも当然気付き、珍しく怒気を爆発させ……走りながら幾重もの雷閃を放った。
だが、アサルトコボルトはそうなる事を読んでいたのか、雷閃が届く前に壁に跳んで回避し、そのまま駆ける。
ふざけるなと、俺の頃も叫んだ。
うっかり殺してしまっても良いやと思い、何十もの雷弾を掃射。
「なっ!! …………あいつ、知ってたのか?」
雷弾が着弾する前に、アサルカコボルトはある場所で止まった。
当然、諦めて死ぬつもりではなかったらしい。
俺が一斉にはなった雷弾が、メリルが追撃として放った毒弾がぶつかる前に足元に魔法陣が浮かび、そのままアサルカコボルトは消えていった。
「ラガス坊ちゃま、あれは」
「あぁ……以前、俺とセルシアが引っ掛かった転移トラップだろうな」
あの転移トラップが、何処に転移するトラップだったのかは知らない。
ダンジョン化が進んでいると仮定すれば、異空間とも思える部屋に飛ばされ、出現するモンスターを討伐しなければそこから出られない、なんてこともあり得る。
それなら、どちらにしろ同じ結末が待ってるだけ。
ただ、上の階層か、それとも下の階層に飛んだのなら……あのアサルカコボルトのある意味勝ちだ。
……久しぶりに、やられたって感じさせられた。
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