万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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持ちつ持たれつ

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「ったく、わざわざ宿まで来なくても大丈夫だってのに」

「結構呑んだだろ。割と顔赤くなってるからな」

冗談ではなく、本当に耳だけではなく頬も少し赤くなっている。
話を聞いた限り、まだこの街では野郎たちから妬みを買ってないっぽいから大丈夫だとは思うけど、一応アリクが止まっている宿まで送ることにした。

「お前だってそこそこ赤くなってるぞ」

「だろうね」

正直、その自覚はある。
ロックでとはいえ、ウィスキーとかしか呑んでなかったから、普通にかなり吞んだ方だと思う。

多分、父さんと母さんがアルコールに強くなかったら、普通に潰れてただろうな。

「でも、万が一があるだろ」

「万が一ねぇ………………はぁ~~~~~。お前と色々話したからか、本当に冗談に思えなくなってきたよ」

「……悪いな」

「気にすんな。お前に言われなきゃ気付かなかったし、俺がどうこうされるならともかく、クレアたちに迷惑を掛けるのはあれだからな」

……解ってはいたけど、成長したな~~。

「その気持ちはなんとなく解るよ。でも……これから更に名を上げていったら、普通にクレア姉さんたち絡みで、アリクが迷惑掛けられるかもよ」

「そう、か? あいつはあいつで…………しっかりしてるとは思うけどな」

それは間違いない。
クレア姉さんはちょっと大雑把? 的なところはあるけど、それでも普段はしっかりしてる。

「でもさ、クレア姉さんは結構言いたい事をズバッと言っちゃうタイプでしょ」

「…………そう、だな。クレアは同性にはある程度気を遣ってるけど、男相手だとズバッと言うことが多いな。あと、サルネはサラッと言いたい事を言うな」

「あぁ~~~……ははは。結構簡単に想像出来るな」

会話の中でサラッと言って場を凍り付かせそうというか、それで自分だけは笑ってそうだな……勿論、相手がちょっと間違った方向にイキってたり、ただただウザかったりしないと言葉にしないだろうけど。

「リースさんは、なにも言わないのか?」

「そうだな……言葉のレイピアは突き出さないけど、時折視線の先を凍てつかせる様な眼を向けることはあるな」

氷の女王様になるってわけか…………視線の先に相手に、新たな扉を開かせそうだな。

「なるほどね。まぁ、そういうのが切っ掛けで、アリクが尻拭いをしなきゃいけない時が来てもおかしくないと思う」

「俺があいつらが尻拭いか……持ちつ持たれつって思えば、問題はないか」

「だと思うよ」

というか、そういう切っ掛けに関しても原因はクレア姉さんたちじゃないだろうから、これまたパーティーメンバーの誰が悪いってことにもならないから、そう思ってやってくしかないんだろうけど。

「……というかさ、呑んでる時の話に戻るんだけど、またクレア姉さんやサルネさんたちに云々かんぬんって野郎たちが近づいてきたら、それはもう学園で同じやり取りをやったって言えば良いんじゃない」

「…………そういえば、確かに同じやり取りをやった記憶は……あるな」

「でしょ」

強い事に変わりはないけど、実家の爵位は男爵だったわけだから、それならアリクを通してって考える奴は絶対にいただろうな。

俺は……あれだな。セルシアが傍にいたから面倒な野郎たちはあんまり絡んでこなかったけど。

「貴族たちが同じ事をやって無理だったんだから、お前たちが同じ事をやっても無理だろって言えば、速攻で大人しくなるんじゃないかな」

「なりそうな気はするな。でも、それって喧嘩売ってることにならないか?」

「そりゃ仕方ないって思ってもらうしかないね。けど、関われる可能性があるとしたら、結果を残してる奴だけって教えれば情報は渡してることになるだろ。実際にクレア姉さんは、全く同級生の男子と関わってなかった訳じゃないでしょ」

「……だな」

情報をタダで売ったと言えばいけるはず。
そんな事を話してるうちに、アリクたちが泊ってる宿に到着し、俺たちは別れた。

伝えられる事は全部伝えた……筈。後はアリクの今後の対応と……運次第だな。
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