万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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高水準

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「ウォオオォォォオオオオオオオオオッ!!!!!!!!」

ここで全てを出し切る。
そう言わんばかりの気合の込め様。

振り上げられる大剣に纏う鬼火も本気であり、真正面から叩き込められたら……いくら頑丈な骨を持つジェノサイドスケルトンとはいえ、切断されてしまう可能性がある。

本能的にここが本当の意味での分岐点だと察し、ジェノサイドスケルトンが握る戦斧と大剣に、業火が宿る。

「っ、悪いな」

しかし、次の瞬間……まさに鬼の形相で自分を討ち滅ぼさんとする強敵の表情が、悲哀に変わった。
スケルトンであるが故に、深い意味までは解らないが、目の前の相手から戦意が薄れたことだけは解る。

いったい何故か……理由を考える時間は、ジェノサイドスケルトンに残されてはいなかった。

「ッ!!!!!!!!!!!!」

シュラと同じく宙を跳び、ジェノサイドスケルトンの背後にいたリースは溜めに溜め……渾身の氷刺を放った。

静かに、冷静に……迸る闘気をなんとか抑え、気配を消していたリース。
加えてシュラが本気でジェノサイドスケルトンを倒さんとする圧を放ち、実際に攻撃を仕掛けようとしていたこともあり、背後に迫る存在に気付けなかった。

「上手く、いったか」

リースが溜めに溜めて放った氷刺はジェノサイドスケルトンに当たるや否や、全身を氷漬けにし、氷縛。
そして徐々に徐々に中心部が冷えていき……最後には生命線である魔核に辿り着き、砕いた。

「…………やっぱりか。いやぁ~~、本当にエグいモンスターでしたね」

地面に落下したジェノサイドスケルトンの骨が砕けなかったことに疑問を感じ、シュラは軽くしたいとなった骨を殴った。

すると、全身を凍らせてた氷は砕けるも……骨は殆ど砕けずに残っていた。

「あぁ、そうだな……ありがとう、助かったよ」

「いやいや、俺は手助けしただけなんで」

「それでも、だ。それに……シュラは、出来ることなら一人でこのスケルトンと戦いたかっただろう」

特別親しい仲ということもないが、リースはある程度シュラがどういった人間か知っていた。

「……正直に言いますと、そういう思いはありましたね。でも、先に戦っていたのはリース様たちなので、そこで俺が一人で戦いたいって申し出るのは、ハンターとしてマナー違反ってやつですよ」

「ふふ、そうだな。とはいえ、助かったのは事実だ。本当に、ありがとう」

「えっと……お力になれて、幸いです」

侯爵家の令嬢にここまで言われて、まだ遠慮するのはよろしくないと思い、リースから感謝の言葉を素直に受け取るシュラ。

そして二人は終戦も早々に、まだ終わっていない戦場に意識を向けた。




SIDE サルネ、ミーシャ、クレア

(こいつ……本当に、鬱陶しいわねッ!!!!!!)

ラガスとシュラが来てくれた事で、多少の余裕が生まれたクレアはアサルカコボルトと戦っているサルネとミーシャの援護に意識の八割を割いていた。

鬱陶しいと言えば、アサルカコボルトと同じBランクのサキュバスの力も鬱陶しいが、それは能力面のみの話。
アサルカコボルトは接近戦で戦り合っているサルネとミーシャだけではなく、後方から援護を行っているクレアの攻撃にも対応し、その度に煽っていた。

(どこであぁいうの、習ってくるのかしら。それとも、あのコボルトの性根が、腐ってるから!?)

心の内では不満を爆発させるも、的確に援護を行い、強烈な攻撃から二人を守り……時には砲撃台となって攻める。

だが、アサルカコボルトはセルシアと対峙した時から確実に成長しており、非常に効率よくクレアの火矢や炎槍を対処している。

強力な遠距離攻撃こそないものの、アサルカコボルトは間違いなく高水準のオールラウンダーモンスターに至っていた。
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