万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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満腹になるまで

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「そういえば、あれだな。素材の分配に関して話さねぇとな」

街に戻る際に、アリクがそんな事を口にした。
ハンターにとっては当然というか、大事な事ではあるが……アリクからそういう話が出ると、本当にあの頃から変わったなと、しみじみと感じる。

「最初に遭遇したのはアリクたちな訳だから、素材は全部アリクたちのもので良いよ」

「待て待て……それはあれだ、良くない。なっ、クレア」

「そうね。正直なところ、ラガスとシュラが来てくれなかったら、かなりヤバかったわ」

「クレアの言う通りだ」

「だよね~~~~~。うちらだけで倒せるな倒したかったけど、あいつらはマ~~~~ジでヤバかった」

「クレア様たちの仰る通り、ラガス様とシュラの手助けがなければ、非常に危うい状況でした」

ん~~~~。皆揃ってそう言ってくれるのは嬉しいけど、それでも素材の一部を貰おうとは思えない。

「それに、あれだろ。ジェノサイドスケルトンとサキュバスはともかく、アサルカコボルトに関してはお前たちが先に遭遇してたんだろ? それなら、所有権はお前たちにあると言えるんじゃないか」

「それは……どうなんだろうね」

遭遇はしたけど、実際にアサルカコボルトと戦ってたのはセルシアであるため、彼女に意見を求める。

「私は、いらない、かな。トロールとの、戦い、で……満足、したから」

「セルシアがこう言ってるから、素材は全部アリクたちので良いよ」

「……ラガス、あなた達の気持ちは嬉しいけど、姉としてはそういうわけにもいかないわ」

「俺も、まぁ……同じく、そうだな」

気持ちは嬉しいが、何も返さないというのは姉、兄として許容出来ない!! って感じか。

そうくるのであれば、それはそれでこちらも考えがある。

「それじゃあ、街に戻ったら夕食を奢ってよ」

「それは……ハンターとしてはらしい礼の内容だけど」

「がっつり、本当に腹が満腹になるまでご馳走してもらうよ。なっ、シュラ」

「ふふ、そうっすね。気にせず食えるってのは、それだけで美味いっすからね」

「はぁ~~~~、分かったわ。それじゃあ、帰って色々と終わらせたら、好きなだけ夕食をご馳走するわ」

交渉成立? して、街に戻るまでは多少モンスターに遭遇すれど、問題と呼べる問題とは遭遇せずに帰還。

ただ、ハンターギルドに戻って素材の換金などを行う際、多少の問題は発生。

「こ、これは……申し訳ありません。倉庫の方に移動してもよろしいでしょうか」

「分かったわ」

ついでに俺たちが道中で討伐したモンスターの素材も換金してもらうため、倉庫へ移動。

俺たちは自分たちの換金が終わるのを待つ中、クレア様さんたちはギルド職員にあれこれ質問されていた……が、途中で俺とシュラも呼ばれてしまった。

「ラガスさんから見て、サキュバスはどの程度の脅威だったでしょうか」

「初手であの甘い匂いをなんとか出来ないと、厄介だなと思いました。サキュバス一体対、クレア姉さんたちなら余裕で対処出来たと思いますけど、他のモンスターと組んでいると、それだけで本当に厄介な存在になるかと」

「なるほど……直接的な戦闘力はどうだったでしょうか」

「長い爪から放つ斬撃波は結構鋭かったと思います。それこそ、Bランクモンスターの中でも、爪撃をメインに戦う獣系モンスターの鋭さに負けてないんじゃないでしょうか」

甘い匂いで弱らせた後に爪撃波でズバッとやるコンボは、中々に強烈だろうな。

正直……三体がもっと冷静な思考を持ってて、最初からただただ殺る気だったら、まずアリクが最初に殺されてた……か、もしくはサキュバスの操り人形になってたか?

割と見た目に騙されたら痛い目に合うモンスターとも言えるかな。

「なるほど、ありがとうございます」

俺への聞き取り? が終わった後は、リースさんと共にジェノサイドスケルトンと戦っていたシュラが色々と聞かれた。

その後、最初に担当した受付嬢が細かい事を口にしてしまわなかったことで、ロビーに戻ってから多くの視線は向けられたけど、無事ダル絡みはされずに酒場に移動出来た。
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