万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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モテモテ?

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「やぁ、この間ぶりだね」

「どうも」

街に戻り、素材の売却が終わった後、カルゴーラさんの工房に訪れた。

多分、日数的に頼んでた武器が出来上がってる筈。

「要件は、メリルの武器かな」

「はい。どうでしょうか」

「ふっふっふ。勿論出来上がってるよ」

そう言いながら、カルゴーラさんは速足で応接室から出て行き、直ぐに戻って来た。

「お待たせ。これがメリルの双剣だよ」

「っ、これが……私の」

「双剣の名前はルーツワイス。注文通り、毒々しい短剣兼双剣だよ」

メリルが得意な武器は短剣。
だけど、手数とメリルの器用さを考えれば、双剣の方が良い。

そこに関してどうしようかと相談していたが……確かに、この大きさなら短剣としても、扱えるか。

「……カルゴーラさん、この双剣のランクは、いったい」

「ランクは七だよ。シュラの大剣と比べれば一つ劣るけど、素材の良さは引き出せたと思うよ」

メリルの新しい双剣には、アラクネやリッチ……結局一つだけアリクたちから貰った素材、サキュバスの魔核とかを使ってもらった。

注文通り……うん、毒々しい双剣だ。
まだ、付与された効果は見てないけど、ランク七の武器らしく切れ味が半端ではない……それは、嫌でも解る。
だが……それ以上に、恐ろしさを感じる。

「…………ランク、七……ですか」

「おっと、ここで魔力は纏わないでね」

「……調整できなければ、毒が零れるという事ですね」

「うん。メリルの魔力操作技術を疑ってるとかそういう訳じゃないんだけど、こう……扱いの難しさで言えば、シュラに造ったロルフグリードよりも断然難しいからね」

「それじゃあ、また未開拓地や地下遺跡で試した方が良さそうだな」

「その方が良いと思うよ…………あまり自分で言うのもあれだけど、中々要望通りに造れた武器だと思うよ」

「……本当に、ありがとうございます。カルゴーラさん」

「ふふ。僕は客の要望通りに造ろうと、精一杯応えただけだよ」

人間が出来た人だな~~~~。

でも……メリルがここまで深々と頭を下げて、感謝の言葉を伝えるのも解る。
短剣としても扱える双剣という内容だけじゃなく、渡した素材の力を最大限……百パーセント。もしくは百二十パーセント引き出した逸品だ。

それによって、もう一つの注文通り、メリルだけでも複数の強敵と戦える得物が好ましいという注文にも応えてくれるであろう雰囲気を持っている。

「あまり武器に使うことはないけど、サキュバスの爪と魔核を使ったからこそ、対象に幻覚を見せることも出来るよ」

「幻覚を、ですか」

「うん。もしかしたら、使っていく中でサキュバスが使う様に、相手を誘惑する様な毒を出せるようになるかもね」

「つまり、メリルがモンスターにモテモテになるってことか……ぶっ!! だっはっは!!!!!」

モンスターにモテているメリルの姿を想像したんだろうな。

う~~~~ん…………うん、思いっきり笑ってしまう気持ちは解かる。
それは解るけど、シュラ……さすがに笑い過ぎだ。
あんまり笑ってると……ほら。

「シュラ、さすがに笑い過ぎですよ」

「ちょまっ!!!??? わ、分かった分かった。笑い過ぎて悪かった。だから、剣先を向けるな!」

どうやら、シュラも本能的にルーツワイスがただ強いっていうだけじゃなく、恐ろしい武器だっていうのを感じってるみたいだな。

「そういえば、ティールとセルシアは新しい武器を造らないのかい?」

「そうですね。俺は、まだまだ切り札として使えるんで」

「私も、同じ。でも、頼り過ぎは、良くない」

「ふむ……頼り過ぎは良くない、か…………それじゃあ、その気になったらカルパに滞在している間はいつでも来てね」

「えぇ、ありがとうございます」

新しい武器か……正直、どうしようかと悩むところはあるけど、あんまり切り札を増やしたところで、使いこなせなかったら意味が無い。

とりあえず、頭の片隅に留めておく程度にしとこう。
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