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まだ、解っていない
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「っ……漂う匂いが、変わったな」
「えぇ、そうですね。これが、海の香りというものでしょうか」
十日以上歩き続け、道中……モンスターに襲われることはあれど、盗賊に襲われることなく、珍しく平和な時間を過ごしていると、ようやく磯の香りを感じ取れた。
「へぇ~~~、これが…………ん~~~、ちと変な感じがするかもしれないっすけど、悪くはない、っすかね」
「……うん。この、感じ……悪く、ない」
メリルには好評。
シュラには、微妙って感じか。
セルシアは、多分本当に悪くないって感じてそうだな。
『………………ラガス』
『ん? どうした、ルーフェイス』
『今日から、毎日水浴びするよ』
『……ふふ、そうか。そりゃ良かったよ』
実際に、パイラーデスに到着してから、ルーフェイスには毎日水浴びさせようと思っていた。
ただ、ルーフェイスは水浴びだったり、風呂に入れさせたりするのを苦労するタイプじゃないけど、さすがに毎日だと嫌がるからな。
磯の香りとかあれこれを無視して、いつも通り数日に一回で良いとごねるかと思ったが、どうやら無駄な心配だったみたいだ。
「にしても、調べてた通り……本当に豊かな街、っぽいな」
まだ街には到着してないが、割と大きな屋敷がちらほらと見える。
「海という財産に加えて、交易という財産もある。ダンジョンの様に利益が確定している訳ではないでしょうが、それでもダンジョンが二つあるようなものと言えるかもしれませんね」
二つのダンジョンから得られる利益、か。
どの程度の質のダンジョンにかもよると思うけど……そりゃあ、街全体が潤うか。
「ダンジョンが二つ……それ、超ヤバくねぇか?」
「あくまで推察の域でしかありません。他では食べられない料理や得られない素材などがあっても、海の波が激しい、嵐などがくれば得られる物も得られないと聞きますし」
「あぁ~~~…………つまり、俺らで言うとあれか。土砂降りの中で強敵と戦う感じか」
「その認識で合っているかと……いえ、もしかしらそれ以上に酷いかもしれませんね」
「うげっ!! マジかよ」
……多分、メリルの言う通り土砂降りの中で強敵と戦うより、海が荒れてる、嵐が来てる時に水中で戦う方が酷いだろうな。
水中でどこから、土砂降りの中ですら強敵と戦ったことがないから実体験で比べることは出来ないけど、水中に生息してるモンスターの方が圧倒的にそのホームで戦い慣れてて、俺たちハンターの方が戦い慣れてない。
それに、水中の方がよっぽど水中戦に慣れてる人じゃなく、荒れてる海の中で逃走するって言うのが厳しいと思う。
「水中戦って思ってたよりヤバそうっすね」
「シュラ……」
「あれだぜ、ちゃんと教えてくれた話は聞いてたけど、それでもって思っててよ」
「はぁ~~~~。全く……シュラ。水中には、常に地面がある訳じゃないの。仮に地面に足を付けられたとしても、遊泳のアビリティを持っていなければ、地上の動きの四分の一……五分の一の速さを体現できるかどうか」
「五分の一か…………そいつは、死活問題ってやつだな」
「……本当に理解してるんでしょうね」
「おぅ、勿論解ったぜ。つまり、海のモンスターと本格的に戦るなら、遊泳のアビリティを習得して、それなりにレベルを上げてから戦えって話だろ!!!」
シュラの考えは、間違ってはいない。
まず第一優先にしなきゃいけないのは、そこだ。
当然、俺も海のモンスターと戦るなら、そこら辺をしっかりと整えてから挑む。
「そうですね。しかし、それだけではありません」
「おいおい、まだあるのかよ」
「当然でしょう。海は私たちが最近まで探索していた地下遺跡と違い、気候があります」
「……つまり、雨が降ったらヤバいってことだな」
「いいえ。雨が降るかもしれないと感じたら、可能性の段階で戻ることです」
「か、可能性であってもかよ」
「可能性であっても、よ」
「…………ら、ラガスさん」
「悪いけど、それに関しては俺も同じだな」
その辺りをどう判断するのかは解らないけど、動き慣れてない場所でモンスターたちにとって有利な状況になるって解ってるなら、確実に引かないとな。
「えぇ、そうですね。これが、海の香りというものでしょうか」
十日以上歩き続け、道中……モンスターに襲われることはあれど、盗賊に襲われることなく、珍しく平和な時間を過ごしていると、ようやく磯の香りを感じ取れた。
「へぇ~~~、これが…………ん~~~、ちと変な感じがするかもしれないっすけど、悪くはない、っすかね」
「……うん。この、感じ……悪く、ない」
メリルには好評。
シュラには、微妙って感じか。
セルシアは、多分本当に悪くないって感じてそうだな。
『………………ラガス』
『ん? どうした、ルーフェイス』
『今日から、毎日水浴びするよ』
『……ふふ、そうか。そりゃ良かったよ』
実際に、パイラーデスに到着してから、ルーフェイスには毎日水浴びさせようと思っていた。
ただ、ルーフェイスは水浴びだったり、風呂に入れさせたりするのを苦労するタイプじゃないけど、さすがに毎日だと嫌がるからな。
磯の香りとかあれこれを無視して、いつも通り数日に一回で良いとごねるかと思ったが、どうやら無駄な心配だったみたいだ。
「にしても、調べてた通り……本当に豊かな街、っぽいな」
まだ街には到着してないが、割と大きな屋敷がちらほらと見える。
「海という財産に加えて、交易という財産もある。ダンジョンの様に利益が確定している訳ではないでしょうが、それでもダンジョンが二つあるようなものと言えるかもしれませんね」
二つのダンジョンから得られる利益、か。
どの程度の質のダンジョンにかもよると思うけど……そりゃあ、街全体が潤うか。
「ダンジョンが二つ……それ、超ヤバくねぇか?」
「あくまで推察の域でしかありません。他では食べられない料理や得られない素材などがあっても、海の波が激しい、嵐などがくれば得られる物も得られないと聞きますし」
「あぁ~~~…………つまり、俺らで言うとあれか。土砂降りの中で強敵と戦う感じか」
「その認識で合っているかと……いえ、もしかしらそれ以上に酷いかもしれませんね」
「うげっ!! マジかよ」
……多分、メリルの言う通り土砂降りの中で強敵と戦うより、海が荒れてる、嵐が来てる時に水中で戦う方が酷いだろうな。
水中でどこから、土砂降りの中ですら強敵と戦ったことがないから実体験で比べることは出来ないけど、水中に生息してるモンスターの方が圧倒的にそのホームで戦い慣れてて、俺たちハンターの方が戦い慣れてない。
それに、水中の方がよっぽど水中戦に慣れてる人じゃなく、荒れてる海の中で逃走するって言うのが厳しいと思う。
「水中戦って思ってたよりヤバそうっすね」
「シュラ……」
「あれだぜ、ちゃんと教えてくれた話は聞いてたけど、それでもって思っててよ」
「はぁ~~~~。全く……シュラ。水中には、常に地面がある訳じゃないの。仮に地面に足を付けられたとしても、遊泳のアビリティを持っていなければ、地上の動きの四分の一……五分の一の速さを体現できるかどうか」
「五分の一か…………そいつは、死活問題ってやつだな」
「……本当に理解してるんでしょうね」
「おぅ、勿論解ったぜ。つまり、海のモンスターと本格的に戦るなら、遊泳のアビリティを習得して、それなりにレベルを上げてから戦えって話だろ!!!」
シュラの考えは、間違ってはいない。
まず第一優先にしなきゃいけないのは、そこだ。
当然、俺も海のモンスターと戦るなら、そこら辺をしっかりと整えてから挑む。
「そうですね。しかし、それだけではありません」
「おいおい、まだあるのかよ」
「当然でしょう。海は私たちが最近まで探索していた地下遺跡と違い、気候があります」
「……つまり、雨が降ったらヤバいってことだな」
「いいえ。雨が降るかもしれないと感じたら、可能性の段階で戻ることです」
「か、可能性であってもかよ」
「可能性であっても、よ」
「…………ら、ラガスさん」
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