万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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「いやぁ~~、待たせてごねんね~。親方、この兄ちゃんたちが」

「偶に耳に入るティールってハンターと、その仲間か」

「ど、どうも。ハンターとして活動してるティールです」

鍛冶師の方々……特に親方ってなるとイカつい感じのイメージがあるけど、この人はこう……特にゴツい感じがするな。

あと、絶対に強い。
多分……腕力で鬼人族や竜人族に負けないんじゃないかな?

「…………なるほどな。そっちの鬼人族の……シュラ、だったか」

「うっす。どうも、シュラです」

「そいつならともかく、まだ視る眼がねぇ奴らを騙しそうな面をしてるな」

「えっと…………そうかも、しれませんね」

詐欺師のつもりはないけど、これまでの経験から否定は出来ない。

「それで、この街に来たってことは海の探索でもするのか」

「一応そうですね。休暇目的で来たんですけど、さすがに一切探索せずに別の街に移動するのは勿体ないと思うので」

「はっ! そりゃ間違いねぇな。それで、水中専用の武器が欲しいんだったな」

「そうですね。水中専用の武器を一通り買おうと考えてます」

「一通り? お前だったらロングソードが双剣、そっちの……メリルって名前だったか。そいなら短剣、貴族の嬢ちゃんなら細剣、シュラだったら大剣じゃねぇのか」

そ、そこまで知ってたのか?
それとも、鍛冶師としての経験から、なんとなく俺たちのメイン武器が何なのか解ったのか?

何はともあれ、この店に来て良かったとは思えるかな。

「メイン武器は基本的にそうです。ただ、水中戦は俺たちにとって未知の領域です。地上戦ならともかく、水中戦では普段使う武器と違う武器の方が扱いやすいかもしれないと思って」

「……ふん。解ってんじゃねぇか。若ぇ連中でお前みたいに考えてる奴は珍しいぜ。自信があるのは悪ぃことじゃねぇが、水中を……海を嘗めてる奴が多い」

「親方、親方。お客さんの前ですよ」

「っと、そうだったな。すまん」

「いえいえ」

他のハンターたちがどうこうってのは知らないけど、壁を越え続ければ身体能力は高くなるから、それだけで水中戦であっても自分たちなら上手くやれるって自信が付くのかもな。

「しかし、武器を一通り買うってなると、それなりに金が必要になるが、そこは問題ねぇか?」

「はい、問題ありません」

「はっ!! 良い返答だ。ちっと待ってろ」

そう言うと、漁師系店主は俺たちの方をちらちらと見ながら、店内に置いてある武器を眺め……注文通り一通りの武器を選んでくれた。

「こんなもんか。これぐらいな武器なら、当てさえすればお前らなら仕留められる筈だ。まっ……もっと強ぇモンスターと戦るなら、討伐したモンスターの素材でも持ってこい。良いもんを造ってやるよ」

「ありがとうございます。それで、お代は」

「そうだなぁ………………白金貨一枚と、金貨七十枚ってところだな」

「…………えっと、本当にその金額で良いんですか?」

武器の数は五つ以上。
武器のランクは最低でも三で、殆どが四から五。

普通に考えれば、もうちょい値段が上がる。

「そんだけ纏めて買ってくれんだからな。ちっとサービスしなきゃってもんだろ。ただ、新しい武器が欲しくなったら、絶対うちに来いよ」

「……ふふ、解りました」

なるほど、そういうことか。
だとしてもちょっと安い気がするけど、店主がそう言ってるんだから、お言葉に甘えよう。




「良い買い物でしたね」

「……安易にあんな約束をしない方が良かったんじゃないか、とは言わないんだな」

店を出て、ただ散策をする間、正直なところメリルから苦言を呈されるかと思ってた。

「私が行うの錬金術だけで鍛冶は専門外ですが、それでも確かな腕を感じました。なにより、ラストがあの店主のことを格上の鍛冶師として認めている様でしたので」

「そりゃお前、あれだけの武器を造れる先輩鍛冶師を認めない訳にはいかないだろ。普通に良い人だったしな」

「私も、良い細剣、だと思った」

三人とも認めてる様でなにより、だな。
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