万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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「…………最低でも、遊泳のアビリティレベルが全員三以上にならなければ、私としては容認出来ません」

「三以上、ね」

それなりに良いお値段がする店で夕食を食べる中、海中採掘についてあれこれ話し合い、結果的にメリルが妥協した内容がそれであった。

アビリティレベル三は、一般的にそのアビリティの練度に関して、素人の域を抜けた域……まぁ、スタートラインでもあるのか?

全員がそこまで達した状態であれば、一応協力はするというのがメリルの考え。

「今の状態じゃあ、まだ海中戦も素人な訳だから、確かにそこまで練度を高めるのは必須だな」

海中鉱石に興味はあるけど、その興味を優先し過ぎて死んだら洒落にならない。

ただ、そうなると……本当に休日、休暇じゃなくなる。
今日偶々アビリティレベルが二に上がったけど、模擬戦だけじゃ限界があるだろうし…………まぁ、しゃあないか。




SIDE メリル。

夕食を食べ終えて宿に戻った後、メリルたちは一つの部屋に集まり、女子会を開いていた。

「本当に、あの二人には困ったものです」

「私たちも興味を持ちはしたけれど、そうよね……やろうとしてることは、ハンターが簡単に首を突っ込めることではない、筈よね」

海中にある鉱石。
その存在に、イーリスも興味を持ちはしたものの、それがどれだけ危険なことか解らないわけではない。

だが……シュラはともかく、ラガスはパーティーのリーダー。
リーダーの意見が最終的な決断になることは少なくない。

「とはいえ、これまでのラガスさんたちの活躍を聞いていると、あまり心配はいらないのではと思ってしまいますね」

「うむ……他人事だからではないかと言われれば、そうなのかもしれないが……普通なら不可能だろうと言われることを成し遂げているのを考えると……」

デリサ、ルナリアは自分たちが結局のところ、メリルたちにとって部外者であることを理解している。

だからこそ無責任な言葉かもしれないと理解はしているが……それでも、これまでラガスが成し遂げてきた内容が内容であるため、無茶なことでも無茶ではないのでは? と思ってしまう。

そう思ってしまう二人の気持ちを……メリルは理解出来るため、私の苦労を何も知らないくせに!!!! と怒ることはなかった。

「あれっしょ、船を一から造ってもらっても問題無いって言ってたし、武器も結構揃ってるんでしょ?」

「……そうですね」

海中戦用の武器、補助となるマジックアイテムなどに関しては、メリルたちもノリノリであれこれ視ながら購入していた。

「それなら、さっきメリルが指定してた通り、遊泳のアビリティレベルが三まで到達すれば、そんなに心配しなくても大丈夫なんじゃないの?」

シェリカも無事に遊泳のアビリティを体得した。
その後、素手での模擬戦ではあるが、メリルと手合わせをした。

先にメリルが遊泳を体得していたからこそ生まれる差というのもあるが……それでもシェリカはメリルに全戦全敗。

シェリカだけではなく、リランやデリサたちも海中での模擬戦で、一度もメリルに勝利することは出来なかった。
そのため、彼女たち全員がメリルの実力を認めており……声にこそ出さないが、メリル自身……そこまで心配する必要はないのではと思っている。

(けど、あれかぁ……やっぱりメイドだと、主人の行動とか身を心配しちゃうものか~~)

彼女たちの中だと、シェリカやルナリアなどは従者に心配を掛けてしまうタイプであり、騎士団に入団して数年……実力だけではなく、精神的に成長して大人になってきたこともあり、従者たちの苦労を想像出来るようになっていた。

「…………今回ばかりは、私やシュラが原因でラガス坊ちゃまの足を引っ張ってしまうのではないかという考えが大きいのです」

メリル自身、自分が弱いと……世間一般的に見ても、まだまだ半人前!!!! とは思っていない。

それでも、海中というこれまでと違う環境に対し、装備を整えていても……まだ少なからず恐怖心があった。
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