万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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冷え冷え

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シーサーペントが水のブレスを放った瞬間、血の気が引きながらも、なんとか全力で移動出来た。

ただ、シーサーペントは当然のように頭を振り、ブレスの軌道変えてくる。
逃げるだけではなく、顔面に……口元に向けて魔弾を飛ばし、なんとか途切れさせようと頑張る。

「ッ、………………」

ふぅ~~~~、危ない危ない。
いや、本当に危なかった……肝が冷えた。

地上なら問題無いのに、水中だとこんなに厄介に、恐ろしい技に変わるか。
っし……圧し潰すか。

「っ!!!!????」

まだ他の水生モンスターが襲ってくるかもしれない可能性はあるが、今は目の前の強敵を潰すことが先決。

なので、五十以上の水弾と風弾を展開し、攻撃の数で圧し潰すことに決めた。

結果……そりゃそうだろうと思われるだろうが、勝利することが出来た。

「………………」

とはいえ、そこそこ穴だらけにしてしまったので、売れる箇所は少ないか?
ハンターとしては悔む点だが、生き残ることが第一優先である事を考えれば、上出来の結果と言えるか。

シーサーペントの死体を回収した後は、全速力で岸に向かって泳いだ。

「はぁ、はぁ、はぁ……はぁ、はぁ」

遊泳のアビリティを持ってるから、速く泳げたとは、思う。
それでも、どっと疲れが押し寄せてきた。

「ラガス坊ちゃまっ!!!!!」

「おぅ、メリル……ただいま」

「お怪我はありませんか!!!!」

「見ての通り、大丈夫だよ。まぁ、間違いなく疲れはしたけどね」

「ほらな、メリル。ラガスさんなら大丈夫って言っただろ」

「うるさいのよ!!」

「あいたっ!!!???」

メリルの地雷を踏んだのか、素早いチョップが叩きこまれた。

「あのシーサーペントの大きさをちゃんと見ていなかったの!? 以前ラガス坊ちゃまが討伐した個体よりも一回り大きかったでしょう!!!!」

「そ、そうだったかもしれねぇけどよ……け、けど、どうだったんすか、ラガスさん。そんなに苦戦したんすか?」

「…………思ってた以上に、手間取ったのは間違いないかな」

「うっ!! そ、そうだったんすね」

直撃した魔弾が殆ど体を貫けなかった。

亜竜の一種であることを考えれば当然なのかもしれないけど、それでもあの堅さというか……中の詰まり様? には、ちょっと驚かされた。

「でも、勝てたん、だよね」

「あぁ、勝てたよ。けど、予想以上に強いと感じた。後、水魔法系の遠距離攻撃も厄介だけど、やっぱりブレスが一番厄介に感じたな」

「っ!!!! …………その様子ですと、なんとか対処は出来たのですよね?」

「うん。なんとか必死で逃げてる最中に、風弾で顔や口周りを狙って、なんとかやり過ごせたね」

「そうですか……それは良かったです。しかし、ラガス坊ちゃまの魔弾だからこそ解決できたとなると……私たちでは、まだまだ厳しそうですね」

「そうかもな~~~。けど、ガツンとした水斬を放てば、そのままぶった斬って対処出来るかもしれないな」

水中では本当に恐ろしい技ではあるけど、ブレスらしく放つ際の予兆? みたいなのはある。
それを見逃さなければ、ブレスが届く前に渾身の水斬波を放って対処することは出来る……と、思う。

「なら、俺の得意分野っすね!!!!! てか、もし次シーサーペントと遭遇したら、俺はその役目だけ担ってたらいいっすかね」

「あぁ~~~~、ん~~~~~……………………俺は、ありだとは思うかな」

俺とシュラの遊泳のアビリティレベルは殆ど差がない。
範囲が広く、それでいて強靭な斬撃波を放つってなると、正直シュラが一番適任だと思える。

ただ、問題はそれをメリルが認めるかどうか。

「…………………………そうですね。私も、ありだと思います」

「えっ……マジか、メリル」

「しっかり考えての結論です。少なくとも、私が放つ水斬波ではシーサーペントのブレスを対処出来ないと思いますので」

……確かに、シュラと比べれば普段から冷静なメリルらしい判断ではあるか。

とりあえず有意義に過ごせたのは間違いなく、着替えた後……少しお高めの店へと向かった。
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