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第42話 竜魔殲滅 前篇
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それから現れたものは竜のような顔をした化け物だった。
黒い造形を思わせるその竜魔人は子供ぐらいの大きさで生まれたばかりの自分を確かめるように這いつくばっていた。
そして直ぐに立ち上がると目の前の俺に襲い掛かってきた。
「グアアアアアアアアアアアア!!!」
竜魔人は小さい子供とは思えないほどの力で殴りつけてくる。
俺は左手で受け止めて流すようにし返す。
竜魔人は左手に破壊の気を固める。
それをそのまま増幅させて放った。
破壊の気弾は俺目掛けて飛んでくる。
それを俺は右手で弾いた。
俺は炎魔法を放つ。
オメガフレアを放った。
だがそれほど効いてない。
どうやら魔法には抵抗があるようだ。
ならばと大剣を取り出す。
これで真っ二つに斬りさくとするか。
だが動きが俊敏すぎる。
ならば大剣はしまうとするか。
短剣を出す。
これでなんとかなるかもしれない。
短剣なら俊敏な竜魔人でもダメージを与えられるだろうと俺はふんだ。
だが他にも手はある。
こちらも覇王の気を籠めて放つのだ。
覇王気弾を放ってみた。
するとなかなかのダメージが通る。
だがここで竜魔人に異変が起きる。
体が点滅している。
そして急激に光に包まれると同時に大爆発が起きた。
煙が晴れるとそこには少しだけ大きくなった竜魔人がいた。
成長したのか? いやむしろ進化か? と俺は冷静に分析する。
でもわからないことが多いので一旦保留にする。
竜魔人の右手と左手が刃物のように鋭くなっている。
あれで切り裂かれたらひとたまりもないのか。
俺は念のために対物魔法障壁を五重に張っておいた。
普段は三重で事足りるが念のために。
竜魔人が竜の気弾を放つ。
縦横無尽に飛び回る気弾は俺を狙って離さない。
だが全て躱すことにする。
その隙に俺は懐に入り込み短剣を斬り込む。
だがダメージは通っているのに手ごたえが無さすぎる。
どういうことだ? わからないな。俺はあまり頭が良くないとまではいかないが論理的に考えるのは苦手だ。
竜魔人は傷を負っているのにケロッとしているように見える。
竜魔人の鋭利な右手が迫ってきていた。
俺はそれを短剣で弾く。
そのまま左で掌底を放つ。
竜魔人は口から血を吹きだして弾け飛んだ。
結構良い感じにダメージを与えているはずだが手ごたえが無い。
それどころかさらに竜魔人の気が増しているように見える。
「ケエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!」
叫んだと同時に上にジャンプする竜魔人。
そのまま天井を突き破り上に昇って行った。
俺も慌てて後を追う。
そのまま地上に出てきていた。
体感三分程度で出てこれた。
まさかダンジョンからこんなふうに出ることになるとは。
家の屋根の上に乗り上げる俺と竜魔人。
念のために早着替えのスキルで衣装を稲荷仮面用に作ったヒーロースーツに着替える。
狐の仮面も装着して準備万端。
すると視線を感じた。
みるとヘリが複数飛んでいる。
出てくる途中で着替えたから俺が増宮拓朗だということに気付いている者はいないだろう。
見ると街のモンスターはあらかた片付いていた。
そして屋根の上の俺達に視線が釘付けになる。
「稲荷仮面だ!?」
「今更出てきたのかよ!!」
「なんだあのモンスターは!?」
「怖いよママ」
「稲荷仮面がいるから大丈夫よ」
とまあこんな喧騒が聞こえてくる。
テレビでは現在緊急生放送が始まっていた。
大阪の日本橋でスタンピード発生かという報道である。
危険なのでヘリからの放送だがモンスターが溢れていた。
だが水野蒼威という探索者とアグニスという探索者とその従魔のモンスターたちがあらかた溢れていたモンスターを倒したところとかは人々は知らないでいた。
アグニスが探索者は異世界難民ですと嘘をついたがなんとか通った。
まあ本当は魔剣ですとは言えないからだ。
自衛隊の活躍がほとんどだという感じの報道だと思われた。
だが人々の視線は稲荷仮面と一体の竜魔人に注がれた。
この時報道ジャーナリストの美晴は稲荷仮面を注視していた。
あの化け物みたいな戦闘力を持つ人間は何者なのかと考えていた。
腕一本で豚の魔人を吹き飛ばす腕力に牛の魔人を蹴り飛ばす脚力、この前なんて地竜を魔法で焼き殺した。
美晴はその強大な力の正体を知りたかった。
場面は戻り、拓朗はどうしようか考えていた。
さて俺はこの後どうすればいいのか。
竜魔人はどんどん強くなってしまう。
魔法は効きづらいし覇王の気を使ってもあまり効かない。
こうなったら新たなスキルを創造するしかないか。
スキル創造を確認する。
炎帝のスキルと雷神のスキルを統合する。
雷炎神帝のスキルが創造される。
覇王のスキルに魔帝のスキルを統合する。
覇魔帝王のスキル創造される。
スキルのプログラムを弄る。
他のスキルの解体を行い、スキルを統合するうえでプロセスを変更する。
これにより出来たスキルは『超絶武技』、『竜王人隗』、『霊魏洸』、『オールゼロ』。
超絶武技は超絶的に武技が強くなるスキル。竜王人隗は竜王の力を備える。霊魏洸は霊力を大幅にオーバーフローするスキル。霊力とは気と魔力と霊力の三大バランスを誇る。
気は肉体を掌る。魔力は精神を掌る。霊力は人間の霊体を掌るらしい。
俺の考え方だが霊力は魔力と似ているが似て非なる力らしい。
オールゼロは全てを無にする砲撃を放つスキル。
試に使ってみるか。
オールゼロ。
消滅的な波動が竜魔人を襲い掛かる。
竜魔人はそれを回避した。
だが回避が遅れた半分ほどの体が消滅した。
当たらなければどうとでもないといった感じか。
しかも気をかなり消費するから燃費がそんなによくない。
だが竜魔人の体が修復されていく。
再生能力か。だから手ごたえが無かったのか。
そして竜魔人がまた光に包まれていく。
そして竜魔人の体が成人男性ほどの大きさになって筋肉が張りが出ている。
いきなり会話をしてきた。
「人間よ、我は強さを求める者なり。この世界を破滅させるべく参上した」
「何が言いたい化け物野郎。俺はお前みたいな不届き者を許さないぞ」
「我は破壊を望む。お前たち人間どもが破滅の泣き顔を見ることが大変愉悦である」
竜魔人が憎たらしいほどの笑顔で笑う。
そして街の人々がいる方向に竜魔気弾を放った。
俺はそれをすんでのところで移動して防いだ。
竜魔人がビルに向かって竜魔気弾を放った。
俺は覇王気弾を放ち相殺する。
竜魔人が街を破壊しようとする。
俺は何度でもそれを防ぐ。
竜魔人は流石に痺れを切らしたのか俺を狙ってきた。
竜魔剣を展開してきた。
俺もダンジョンで手に入れた緋剣を取り出す。
剣でのつばぜり合いになる。
打ち合いをしつつ、全力でぶつかる。
俺の腕に竜魔剣が突き刺さる。
俺は雷炎神帝により物理攻撃には大分耐性があるので効かないがそれでも限界はある。
霊力を剣に籠める。
魔力を籠める。
気を籠める。
三位一体の極み。
山界の緋剣。
竜魔人を斬り倒した。
だが核を打ち滅ぼさないとまた再生する。
このままでは竜魔人が無尽蔵に強くなるかもしれない。
そして竜魔人がまた光に包まれる。
そして暗黒の闘気に覆われる。
竜魔人が一回り大きくなる。
悪魔のように黒くなる。
竜悪魔人と呼べばいいのか。
後ろには羽根が生えている。
だがここで竜悪魔人の背後に人影が見えた。
そして竜悪魔人に攻撃を加えた。
そこには無双天影双装を展開していた村正東樹がいた。
「加勢します。稲荷仮面!!」
黒い造形を思わせるその竜魔人は子供ぐらいの大きさで生まれたばかりの自分を確かめるように這いつくばっていた。
そして直ぐに立ち上がると目の前の俺に襲い掛かってきた。
「グアアアアアアアアアアアア!!!」
竜魔人は小さい子供とは思えないほどの力で殴りつけてくる。
俺は左手で受け止めて流すようにし返す。
竜魔人は左手に破壊の気を固める。
それをそのまま増幅させて放った。
破壊の気弾は俺目掛けて飛んでくる。
それを俺は右手で弾いた。
俺は炎魔法を放つ。
オメガフレアを放った。
だがそれほど効いてない。
どうやら魔法には抵抗があるようだ。
ならばと大剣を取り出す。
これで真っ二つに斬りさくとするか。
だが動きが俊敏すぎる。
ならば大剣はしまうとするか。
短剣を出す。
これでなんとかなるかもしれない。
短剣なら俊敏な竜魔人でもダメージを与えられるだろうと俺はふんだ。
だが他にも手はある。
こちらも覇王の気を籠めて放つのだ。
覇王気弾を放ってみた。
するとなかなかのダメージが通る。
だがここで竜魔人に異変が起きる。
体が点滅している。
そして急激に光に包まれると同時に大爆発が起きた。
煙が晴れるとそこには少しだけ大きくなった竜魔人がいた。
成長したのか? いやむしろ進化か? と俺は冷静に分析する。
でもわからないことが多いので一旦保留にする。
竜魔人の右手と左手が刃物のように鋭くなっている。
あれで切り裂かれたらひとたまりもないのか。
俺は念のために対物魔法障壁を五重に張っておいた。
普段は三重で事足りるが念のために。
竜魔人が竜の気弾を放つ。
縦横無尽に飛び回る気弾は俺を狙って離さない。
だが全て躱すことにする。
その隙に俺は懐に入り込み短剣を斬り込む。
だがダメージは通っているのに手ごたえが無さすぎる。
どういうことだ? わからないな。俺はあまり頭が良くないとまではいかないが論理的に考えるのは苦手だ。
竜魔人は傷を負っているのにケロッとしているように見える。
竜魔人の鋭利な右手が迫ってきていた。
俺はそれを短剣で弾く。
そのまま左で掌底を放つ。
竜魔人は口から血を吹きだして弾け飛んだ。
結構良い感じにダメージを与えているはずだが手ごたえが無い。
それどころかさらに竜魔人の気が増しているように見える。
「ケエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!」
叫んだと同時に上にジャンプする竜魔人。
そのまま天井を突き破り上に昇って行った。
俺も慌てて後を追う。
そのまま地上に出てきていた。
体感三分程度で出てこれた。
まさかダンジョンからこんなふうに出ることになるとは。
家の屋根の上に乗り上げる俺と竜魔人。
念のために早着替えのスキルで衣装を稲荷仮面用に作ったヒーロースーツに着替える。
狐の仮面も装着して準備万端。
すると視線を感じた。
みるとヘリが複数飛んでいる。
出てくる途中で着替えたから俺が増宮拓朗だということに気付いている者はいないだろう。
見ると街のモンスターはあらかた片付いていた。
そして屋根の上の俺達に視線が釘付けになる。
「稲荷仮面だ!?」
「今更出てきたのかよ!!」
「なんだあのモンスターは!?」
「怖いよママ」
「稲荷仮面がいるから大丈夫よ」
とまあこんな喧騒が聞こえてくる。
テレビでは現在緊急生放送が始まっていた。
大阪の日本橋でスタンピード発生かという報道である。
危険なのでヘリからの放送だがモンスターが溢れていた。
だが水野蒼威という探索者とアグニスという探索者とその従魔のモンスターたちがあらかた溢れていたモンスターを倒したところとかは人々は知らないでいた。
アグニスが探索者は異世界難民ですと嘘をついたがなんとか通った。
まあ本当は魔剣ですとは言えないからだ。
自衛隊の活躍がほとんどだという感じの報道だと思われた。
だが人々の視線は稲荷仮面と一体の竜魔人に注がれた。
この時報道ジャーナリストの美晴は稲荷仮面を注視していた。
あの化け物みたいな戦闘力を持つ人間は何者なのかと考えていた。
腕一本で豚の魔人を吹き飛ばす腕力に牛の魔人を蹴り飛ばす脚力、この前なんて地竜を魔法で焼き殺した。
美晴はその強大な力の正体を知りたかった。
場面は戻り、拓朗はどうしようか考えていた。
さて俺はこの後どうすればいいのか。
竜魔人はどんどん強くなってしまう。
魔法は効きづらいし覇王の気を使ってもあまり効かない。
こうなったら新たなスキルを創造するしかないか。
スキル創造を確認する。
炎帝のスキルと雷神のスキルを統合する。
雷炎神帝のスキルが創造される。
覇王のスキルに魔帝のスキルを統合する。
覇魔帝王のスキル創造される。
スキルのプログラムを弄る。
他のスキルの解体を行い、スキルを統合するうえでプロセスを変更する。
これにより出来たスキルは『超絶武技』、『竜王人隗』、『霊魏洸』、『オールゼロ』。
超絶武技は超絶的に武技が強くなるスキル。竜王人隗は竜王の力を備える。霊魏洸は霊力を大幅にオーバーフローするスキル。霊力とは気と魔力と霊力の三大バランスを誇る。
気は肉体を掌る。魔力は精神を掌る。霊力は人間の霊体を掌るらしい。
俺の考え方だが霊力は魔力と似ているが似て非なる力らしい。
オールゼロは全てを無にする砲撃を放つスキル。
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オールゼロ。
消滅的な波動が竜魔人を襲い掛かる。
竜魔人はそれを回避した。
だが回避が遅れた半分ほどの体が消滅した。
当たらなければどうとでもないといった感じか。
しかも気をかなり消費するから燃費がそんなによくない。
だが竜魔人の体が修復されていく。
再生能力か。だから手ごたえが無かったのか。
そして竜魔人がまた光に包まれていく。
そして竜魔人の体が成人男性ほどの大きさになって筋肉が張りが出ている。
いきなり会話をしてきた。
「人間よ、我は強さを求める者なり。この世界を破滅させるべく参上した」
「何が言いたい化け物野郎。俺はお前みたいな不届き者を許さないぞ」
「我は破壊を望む。お前たち人間どもが破滅の泣き顔を見ることが大変愉悦である」
竜魔人が憎たらしいほどの笑顔で笑う。
そして街の人々がいる方向に竜魔気弾を放った。
俺はそれをすんでのところで移動して防いだ。
竜魔人がビルに向かって竜魔気弾を放った。
俺は覇王気弾を放ち相殺する。
竜魔人が街を破壊しようとする。
俺は何度でもそれを防ぐ。
竜魔人は流石に痺れを切らしたのか俺を狙ってきた。
竜魔剣を展開してきた。
俺もダンジョンで手に入れた緋剣を取り出す。
剣でのつばぜり合いになる。
打ち合いをしつつ、全力でぶつかる。
俺の腕に竜魔剣が突き刺さる。
俺は雷炎神帝により物理攻撃には大分耐性があるので効かないがそれでも限界はある。
霊力を剣に籠める。
魔力を籠める。
気を籠める。
三位一体の極み。
山界の緋剣。
竜魔人を斬り倒した。
だが核を打ち滅ぼさないとまた再生する。
このままでは竜魔人が無尽蔵に強くなるかもしれない。
そして竜魔人がまた光に包まれる。
そして暗黒の闘気に覆われる。
竜魔人が一回り大きくなる。
悪魔のように黒くなる。
竜悪魔人と呼べばいいのか。
後ろには羽根が生えている。
だがここで竜悪魔人の背後に人影が見えた。
そして竜悪魔人に攻撃を加えた。
そこには無双天影双装を展開していた村正東樹がいた。
「加勢します。稲荷仮面!!」
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