耳が聞こえない公爵令息と子爵令息の幸せな結婚

閨の勉強

「アイス、アリス、アヴニール。さて、今日は相談なのだけど。」

マナが施設に行っている間、城の応接間に全員集合。


「あの子の閨教育。どうする？」


クリスは真剣だ。
どうも、息子二人の教育は失敗した気がする。
娘は分からないから、自分の母親に任せたが。
マナは失敗しないようにしなくては。


「マナにも見せようか？」

「アイス、正気？」

ギロリと睨む。

長男のアリスの式の前。
教えなきゃと絆されて、息子の前でさんざん抱かれたのは忘れない。

もう二度としたくない。

そもそも、もうお互い何歳だと思っているのだ。


「大丈夫だよ、俺も何も分からなかったけど、大丈夫だったし。受け入れる側は何とかなるって。旦那様は年上なんだし。サザエルだって、ミカエル様が教育してるだろうし。」

アヴニールは、自分が大丈夫だったから、気楽。


「アヴニールとマナじゃ性格が違うだろ？あの子は繊細なんだから。ショックで発作起こしたらどうするんだ。」

「お母様は心配症だなあ。でも、確かに初めて膨張したアレみたら、怖いかもね。入るの!?って思うし。」

「そういう受け手の意見は大事だな。」
アリスはうんうん頷いた。
「それなら、絵本はどうだろう。」


それだ!!



こうして、マナは絵本で無事、性教育を終えるのだった。