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休むと決めても
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「フォートちゃん!暫く騎士団のお仕事をお休みするのよね。私と一緒に御茶会をしてみない?」
ウキウキで尋ねてくる母に、ジニアルはどぎまぎした。
「お母さま?フォートは今、休養しているところで…。」
「やあね、ジニアル。分かってないわ!今こそノンビリ刺繍をしたり、お菓子を作ったり、可愛いものに囲まれるタイミングじゃないの。貴方の執務室でサポートをしていた方が、よっぽど疲れるわ。それに窓から気になるものが見えちゃうんだから、いつまでも心が休まらないわよ。私の宮からは見えないもの。過保護なのも大概になさい?お母さまは知っているんですよ、国際連合だって―――――――「うああああああああああああ!!!」
いきなり叫びだしたジニアルに、フォートが目を丸くする。
こほんと咳払いして彼を見れば、お母様と遊ぶのはまんざらではないような興味が引かれた貌をしていた。
「いいよ、いっておいで。お母さまも無理はさせないでくださいね!」
「分かっているわ。小石の一つにだって躓かせないわよ?」
「いや、小石くらいはいつでも避けられますので。」
「モノのたとえですわよ?」
フォートはハニュお母さまと行ってしまった。
そう。
自分は過保護だ。
騎士団長としての彼を尊敬し、尊重していても、愛する彼を危険に晒したくない想いもあって、『国際連合』なるものを考えるくらいには。
色んな理由はあったが、本当の本音はそれだ!
皆が言うような素晴らしい男じゃないのさ!
「ああ。フォート。君に見合う、立派な夫になりたい。………先は長いなぁ…。」
執務室の机に突っ伏して、ジニアルは窓の外から聞こえてくるカイザーの声がでかいなぁと感じていた。
ウキウキで尋ねてくる母に、ジニアルはどぎまぎした。
「お母さま?フォートは今、休養しているところで…。」
「やあね、ジニアル。分かってないわ!今こそノンビリ刺繍をしたり、お菓子を作ったり、可愛いものに囲まれるタイミングじゃないの。貴方の執務室でサポートをしていた方が、よっぽど疲れるわ。それに窓から気になるものが見えちゃうんだから、いつまでも心が休まらないわよ。私の宮からは見えないもの。過保護なのも大概になさい?お母さまは知っているんですよ、国際連合だって―――――――「うああああああああああああ!!!」
いきなり叫びだしたジニアルに、フォートが目を丸くする。
こほんと咳払いして彼を見れば、お母様と遊ぶのはまんざらではないような興味が引かれた貌をしていた。
「いいよ、いっておいで。お母さまも無理はさせないでくださいね!」
「分かっているわ。小石の一つにだって躓かせないわよ?」
「いや、小石くらいはいつでも避けられますので。」
「モノのたとえですわよ?」
フォートはハニュお母さまと行ってしまった。
そう。
自分は過保護だ。
騎士団長としての彼を尊敬し、尊重していても、愛する彼を危険に晒したくない想いもあって、『国際連合』なるものを考えるくらいには。
色んな理由はあったが、本当の本音はそれだ!
皆が言うような素晴らしい男じゃないのさ!
「ああ。フォート。君に見合う、立派な夫になりたい。………先は長いなぁ…。」
執務室の机に突っ伏して、ジニアルは窓の外から聞こえてくるカイザーの声がでかいなぁと感じていた。
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