【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。

竜鳴躍

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現れた女神

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謁見の間に、文官が向かう。

すれ違う者は皆、振り返る。


「皆、アニーさんがかっこいいから振り返るんだね。メガネがないアニーさん、やっぱりすっごくかっこいいもの。」

「そうですかねえ。」

王子だから、確かにそれもあるかもしれないが、見ているのはソルトだ。


髪をとかすと、銀髪は虹色に輝いた。

そして、長い前髪はセパレートに分けて、後ろで三編みにしてやった。

顔は念入りに磨いてやったら、白い顔が透明感を増した。

唇の赤が際立つ。



エルフ。いや、女神降臨だ。



「ソルト=ペッパー公爵令息。入ります。」







謁見の間に現れたソルトを見て、王も、王妃も、クミンもマドレーヌも固まってしまった。

騎士団長は固まるまでは行かないが、驚いている。


神々しい美の女神が顕現していた。



「陛下。彼が、防波堤やダムを企画提案、設計したソルト=ペッパー公爵令息です。他にも日々、素晴らしい提案をしています。彼は、現場で民のために心を砕いております。その知識、技術、魔法たるや素晴らしいものです。」

ソルトの後ろで、アニーが褒めちぎる。

その声に、陛下も我に返った。

「うむ。そなたのおかげで、先の災害の被害が最小限に抑えられ、人民に被害はなかった。これからも、宜しく頼む。」

陛下の合図で、勲章が贈られた。


「僕は、皆の困り事や不安を解決してあげたかっただけです。特別なことではありません。ありがたく、頂戴いたします。」

「なんと素晴らしい。親身に寄り添えることが素晴らしい!」



陛下に褒められて照れるソルトのそばで、アニーは、彼を熱い眼差しで見つめる騎士団長と、兄に気づいた。

やはり、か。

と、すると、もうアニーではいられない。



「父上。素晴らしいでしょう?私のソルトは。ソルト、黙っていてごめんね。私はアニス=スパイス。第二王子なんだ。ソルトの力になりたくて、潜り込んでいたんだよ。」


ソルトは、おおきな目を余計大きくして、首を傾げている。


「こんな場で言うのはなんだけど、私と婚約してくれないだろうか。」

「ふえ?」

「あら、素敵!民に心を砕いて寄り添い、実行できる力もある!これ程妃に相応しい子はいないわ!ご実家も公爵家で申し分ないし!」

私のお母様が、援護してくれた。

お母様、ありがとう!
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