【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。

竜鳴躍

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媚薬の罠

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クミンは、悪巧みをしていた。

騎士団員で自分の側近候補のアッサム=ダージリンを自室に呼び出し、薬を持たせた。


アニスとソルトがくっつかなければいいのだ。

ならば、団長とソルトをくっつけたい。

「これは?」

茶色の髪の精悍な青年が、受け取ったモノを確認する。


「媚薬だよ、び、や、く。ソルトはよく詰め所に現れるんだろう?シャワーがおかしいとか言って呼び出して、ソレ団長に飲ませて二人を閉じ込めてよ。既成事実があれば、団長とソルトが結婚!ね。」


「はあ。」


「何だよ、団長も幸せになれるんだからいいじゃない。人死にも出ないし。じゃ、頼んだよ。」






「団長。シャワーがおかしいんですって?」


「ああ、何か水が出なくて。」


ソルトはのこのこと現れた。



「団長、コーヒーです。どうぞ。」アッサムがコーヒーを出す。

「ソルトもアッサムもちょうどいいから、皆でコーヒーを飲もう。ソルトと君の分のコーヒーも頼むよ。仕事はそれからで。」

内心、アッサムはビクついたが、顔に出さずにコーヒーを追加した。


「ああ!すまない。ついでに茶菓子も頼む。ソルトもいるしな。」


「承知しました。」


アッサムが菓子を探している間に、団長はアッサムのカップと自分のカップを入れ替えた。


キョトンとするソルトに、団長は人差し指を立てて、ウインクした。







ふんふんふん、あの媚薬強力なんだよね。

どうなったかなあ。

騎士団の詰め所のシャワールームへ向かうアホ王子を、呆れた様子で団長は見ていた。
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