【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。

竜鳴躍

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私の愛しの婚約者

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「やぁ。」

「どうしたんだ、ホワイト。でれでれとしまりのない顔をして。」

いつも魔法師棟にいるホワイトが騎士団の詰所にくるなんて珍しい。


「ブラックに会いに来たんじゃないよ、こないだ騎士団の入団試験をやったんでしょ?団長に会いに来たんだよ。」

「団長ならお前以上にしまりのない顔をしているぞ。もう頭の中は結婚式のことで頭が一杯らしい。」


明後日に差し迫ったソルトたちの結婚式。

花嫁も肌を磨いたり、花嫁道具を確認したり、それなりに準備はあるけれど、迎え入れる夫の方の準備もそれは大変だ。

これから衣食住を共にするのだ。


団長は、大きなベッドに買い替えたらしい。

いつまでも二人で共寝したいというのもあり、子どもと川の字になってみたいというのもあり。




「ふふふ。もうすぐソルトと同居…。毎日毎晩、……ふふふ。子どもは何人がいいかなぁ。たくさんほしいよなぁ。」

「団長!」

団長はトリップしていて気づいてくれない。

よーし、こうなったら。

「そんなにたくさん産んだら、僕、死んじゃいますぅ♡」

「あぁあ!すまん、ソルトっ。自重す………。??ホワイト?」

「あはは。団長。声真似似てました?」


団長は咳ばらいをして、真面目な顔になった。



「……それで。ホワイトがここに来るなんて、珍しいじゃないか。」


「いえね。私の婚約者が騎士団の試験を受けて、近衛に決まったらしいので。彼の剣はどんな腕だったのかなぁと聞こうと思って。」


「騎士団を受けて、近衛に?あああ、あの小柄な子。ポアプル=ロゼだろ?」


「そうです。面白い子でしょう。今は、友人でしかないですが、おとすつもりですよ。」


「剣筋はかなり我流のようだったが、小さな体を活かして機敏だし、かなり腕は立つ。そんじょそこらのチンピラ程度なら複数対1でも、圧勝するんじゃないかな。」


「へえ。でも、騎士団じゃなかったんですね。」



「まぁなあ。腕が立つって言ってもやっぱりあの体格だろう?野営したり遠征にいったりもあるから。あの見た目だとなあ。第二第三のジンジャーが現れたら心配だし。その点近衛なら、そういう心配がないから推薦したんだ。」


「私の婚約者になったんですよ。なるほどね。団長の配慮のお陰だったんですね。」


「近衛なら、クミン様の警護や生まれてくる子供の警護もあるしな。」



そういえば、クミン殿下もそろそろ産み月か。

無事、産んでもらいたい。

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