66 / 133
クミン、出産する
しおりを挟む
ソルトたちの初夜が滞りなく済み、幸せに浸っている中。
突然クミンが産気づいて、ミリーが駆けつけた。
「クミン、クミン!」
アッサムが呼びかける。
「クミン!」
陛下や側妃、正妃も夜着のまま、やってきた。
ミリーはクミンの腹に触れ、顔色を変えた。
「逆子です。」
逆子は、そのままでは出てこれない。
呼吸ができず、生きて生まれないか脳に障害が出ることもある。
母親が、死ぬことだって。
「ミリー………。」
弱々しい声で、クミンはミリーの白衣の裾を掴んだ。
「おなか、切って。だしてあげて。………私より赤ちゃんを………。」
「クミン!!」
今日が初夜の弟には、遅れて連絡が行った。
病院に運ぶ間もなく、手術が行われている最中、皆が外で祈っていた。
「ミリーは、できるだけふたりとも救うと。でも、もし……っ。」
「大丈夫ですよ、きっと。信じましょう。」
悲壮感漂うアッサムを、みんなで慰める。
「ふみああ、、」
弱い泣き声。
赤ちゃんは産まれた。
部屋から、ミリーが走ってくる。
「赤ちゃんは無事です。誰か輸血を!回復魔法でもたせましたが、血を失い過ぎて危険です。」
「私の血を!」
「私も!」
血液型は、アニスと陛下、側妃が一緒だ。
輸血し、落ち着いて。
アッサムは泣いた。
小さい我が子。
クミンに似て可愛い男の子。
小さい手のひらは、大きなコインほどしかない。
そして、青白い顔をして、ベッドに横たわるクミン。
二人とも無事で、よかった。
「体を切ったので、暫く労ってあげてください。一週間はひどく痛むはずですから。」
アッサムは、頷いた。
「ありがとう。クミン。」
愛しいクミンの手を握る。
「起きたら、この子の名前を二人で考えよう。」
髪の色はアッサムに、顔立ちはクミンに似ている。
愛情深く、育てていこう。
突然クミンが産気づいて、ミリーが駆けつけた。
「クミン、クミン!」
アッサムが呼びかける。
「クミン!」
陛下や側妃、正妃も夜着のまま、やってきた。
ミリーはクミンの腹に触れ、顔色を変えた。
「逆子です。」
逆子は、そのままでは出てこれない。
呼吸ができず、生きて生まれないか脳に障害が出ることもある。
母親が、死ぬことだって。
「ミリー………。」
弱々しい声で、クミンはミリーの白衣の裾を掴んだ。
「おなか、切って。だしてあげて。………私より赤ちゃんを………。」
「クミン!!」
今日が初夜の弟には、遅れて連絡が行った。
病院に運ぶ間もなく、手術が行われている最中、皆が外で祈っていた。
「ミリーは、できるだけふたりとも救うと。でも、もし……っ。」
「大丈夫ですよ、きっと。信じましょう。」
悲壮感漂うアッサムを、みんなで慰める。
「ふみああ、、」
弱い泣き声。
赤ちゃんは産まれた。
部屋から、ミリーが走ってくる。
「赤ちゃんは無事です。誰か輸血を!回復魔法でもたせましたが、血を失い過ぎて危険です。」
「私の血を!」
「私も!」
血液型は、アニスと陛下、側妃が一緒だ。
輸血し、落ち着いて。
アッサムは泣いた。
小さい我が子。
クミンに似て可愛い男の子。
小さい手のひらは、大きなコインほどしかない。
そして、青白い顔をして、ベッドに横たわるクミン。
二人とも無事で、よかった。
「体を切ったので、暫く労ってあげてください。一週間はひどく痛むはずですから。」
アッサムは、頷いた。
「ありがとう。クミン。」
愛しいクミンの手を握る。
「起きたら、この子の名前を二人で考えよう。」
髪の色はアッサムに、顔立ちはクミンに似ている。
愛情深く、育てていこう。
43
あなたにおすすめの小説
悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~
トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。
しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。
貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。
虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。
そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる?
エブリスタにも掲載しています。
魔王に転生したら、イケメンたちから溺愛されてます
トモモト ヨシユキ
BL
気がつくと、なぜか、魔王になっていた俺。
魔王の手下たちと、俺の本体に入っている魔王を取り戻すべく旅立つが・・
なんで、俺の体に入った魔王様が、俺の幼馴染みの勇者とできちゃってるの⁉️
エブリスタにも、掲載しています。
転生したら本でした~スパダリ御主人様の溺愛っぷりがすごいんです~
トモモト ヨシユキ
BL
10000回の善行を知らないうちに積んでいた俺は、SSSクラスの魂として転生することになってしまったのだが、気がつくと本だった‼️
なんだ、それ!
せめて、人にしてくれよ‼️
しかも、御主人様に愛されまくりってどうよ⁉️
エブリスタ、ノベリズムにも掲載しています。
タチですが異世界ではじめて奪われました
雪
BL
「異世界ではじめて奪われました」の続編となります!
読まなくてもわかるようにはなっていますが気になった方は前作も読んで頂けると嬉しいです!
俺は桐生樹。21歳。平凡な大学3年生。
2年前に兄が死んでから少し荒れた生活を送っている。
丁度2年前の同じ場所で黙祷を捧げていたとき、俺の世界は一変した。
「異世界ではじめて奪われました」の主人公の弟が主役です!
もちろんハルトのその後なんかも出てきます!
ちょっと捻くれた性格の弟が溺愛される王道ストーリー。
不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です
新川はじめ
BL
国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。
フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。
生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!
【BLーR18】箱入り王子(プリンス)は俺サマ情報屋(実は上級貴族)に心奪われる
奏音 美都
BL
<あらすじ>
エレンザードの正統な王位継承者である王子、ジュリアンは、城の情報屋であるリアムと秘密の恋人関係にあった。城内でしか逢瀬できないジュリアンは、最近顔を見せないリアムを寂しく思っていた。
そんなある日、幼馴染であり、執事のエリックからリアムが治安の悪いザード地区の居酒屋で働いているらしいと聞き、いても立ってもいられず、夜中城を抜け出してリアムに会いに行くが……
俺様意地悪ちょいS情報屋攻め×可愛い健気流され王子受け
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる