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卒業式とパーティ
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ターメリック学園の卒業式。
あのとき、襲ってきた5人はやはり全員下級貴族の子だった。
騎士や魔法師、就職が決まっていた彼らは内定が取り消しになった。
実家は、『本当の彼らの罪』を知らされた上で、一族みな処分を受けるか、黙って彼らを見張り続けるか選ばされた。
下級貴族が処分を受けるということは、即平民落ちも免れない。
何にせよ、実行犯で言い逃れもできないし、将来公爵夫人になる者を閉じ込めて集団レイプしようとした上、次期公爵で国の要職についている者にけんかを売ったのだ。
彼らは息子たちの人生を諦めた。
本人たちには事故で障がいを負ったのを理由に実家で一生飼い殺し、領地経営の一部を手伝わせる体で軟禁するようだ。
彼らは、卒業前に退学になり、卒業式には来ていない。
バジルはというと、あくまでも彼がやりたかったのは『自分がヒーローになってポアプルを救う』筋書きのお芝居であり、どうしようもないアホなだけだったので――――――。
「卒業おめでとう。かっこいいよ、ポアプル。」
「ありがとう、ホワイト。」
卒業式のパーティーは、ホワイトにエスコートされる。
本来、妻になる方がドレスシャツを着て、どこか女性的な衣装になるが、ホワイトはポアプルに騎士風のスーツを仕立てた。
髪の毛を跳ねさせて、麗しく変身したポアプルの手を引くホワイトは、魔法職らしいローブを優雅に着こなし、王子様のようだ。
自分を理解して尊重してくれるホワイト。
好きなことをしていい、自分らしく居ていいって肯定してくれるホワイト。
助けてくれたホワイト。
好きにさせてくれても、そっと見守って、助けが必要な時に助けてくれる彼。
ポアプルの頬は染まり、つなぐ手がなんだか恥ずかしい。
「卒業おめでとう!」
バジルが声をかける。
そんなバジルは年上の女性をエスコートしていた。
危なっかしくて言葉が通じないバジルには、仕事熱心な王宮の侍女頭を紹介した。
ホワイトたちの同級生でもう26歳で8歳も年上だけど、彼にはこのくらい年上がいい。
ひっつめ髪を整えて、オシャレをさせて引き合わせたら、お互いうまくいった。
まあ、話を聞いていて、絶対『合う』と踏んだのだ。
女王様気質の侍女頭は、しっかり者で若い夫のお尻を叩き、いい風に導いてくれるだろう。
ドレッシング家も喜んでいた。
彼女は小さい弟妹を養うために働きづめだったし、どこか幼くて面倒をみがいのあるバジルを一目見てきゅんときたらしい。
バジルも、かっこいい侍女頭を一目見て、『おねえさま!踏んでください!』と一目で恋に落ちた。
「彼が君の婚約者だね。年上の社会人だからどれだけおじさんなのかと心配していたが、なかなかカッコいい人だね。幸せに!僕も幸せになるよ!ねっ、ダーリン♡」
「はじめまして、ナッツ=ローストと申します。ロースト子爵の長女ですわ。父亡きあと、領地を守り、弟を無事立派な後継にした手腕をバジル様のために活かしてまいります!」
クールなまなざしがカッコいい女性だ。
2人腕を組んで立ち去って行った。
「……はぁ。なんか拍子抜け。」
「でもこういう結末でよかったでしょ?幼馴染としては嫌いじゃなかったんだろう?」
「まあね。」
「じゃ、踊りますか?婚約者どの。」
「うん。」
あっ、そういえばさ。
婚約、解消しなくていいから。
ダンスを踊りながら、耳元でポアプルは囁いた。
あのとき、襲ってきた5人はやはり全員下級貴族の子だった。
騎士や魔法師、就職が決まっていた彼らは内定が取り消しになった。
実家は、『本当の彼らの罪』を知らされた上で、一族みな処分を受けるか、黙って彼らを見張り続けるか選ばされた。
下級貴族が処分を受けるということは、即平民落ちも免れない。
何にせよ、実行犯で言い逃れもできないし、将来公爵夫人になる者を閉じ込めて集団レイプしようとした上、次期公爵で国の要職についている者にけんかを売ったのだ。
彼らは息子たちの人生を諦めた。
本人たちには事故で障がいを負ったのを理由に実家で一生飼い殺し、領地経営の一部を手伝わせる体で軟禁するようだ。
彼らは、卒業前に退学になり、卒業式には来ていない。
バジルはというと、あくまでも彼がやりたかったのは『自分がヒーローになってポアプルを救う』筋書きのお芝居であり、どうしようもないアホなだけだったので――――――。
「卒業おめでとう。かっこいいよ、ポアプル。」
「ありがとう、ホワイト。」
卒業式のパーティーは、ホワイトにエスコートされる。
本来、妻になる方がドレスシャツを着て、どこか女性的な衣装になるが、ホワイトはポアプルに騎士風のスーツを仕立てた。
髪の毛を跳ねさせて、麗しく変身したポアプルの手を引くホワイトは、魔法職らしいローブを優雅に着こなし、王子様のようだ。
自分を理解して尊重してくれるホワイト。
好きなことをしていい、自分らしく居ていいって肯定してくれるホワイト。
助けてくれたホワイト。
好きにさせてくれても、そっと見守って、助けが必要な時に助けてくれる彼。
ポアプルの頬は染まり、つなぐ手がなんだか恥ずかしい。
「卒業おめでとう!」
バジルが声をかける。
そんなバジルは年上の女性をエスコートしていた。
危なっかしくて言葉が通じないバジルには、仕事熱心な王宮の侍女頭を紹介した。
ホワイトたちの同級生でもう26歳で8歳も年上だけど、彼にはこのくらい年上がいい。
ひっつめ髪を整えて、オシャレをさせて引き合わせたら、お互いうまくいった。
まあ、話を聞いていて、絶対『合う』と踏んだのだ。
女王様気質の侍女頭は、しっかり者で若い夫のお尻を叩き、いい風に導いてくれるだろう。
ドレッシング家も喜んでいた。
彼女は小さい弟妹を養うために働きづめだったし、どこか幼くて面倒をみがいのあるバジルを一目見てきゅんときたらしい。
バジルも、かっこいい侍女頭を一目見て、『おねえさま!踏んでください!』と一目で恋に落ちた。
「彼が君の婚約者だね。年上の社会人だからどれだけおじさんなのかと心配していたが、なかなかカッコいい人だね。幸せに!僕も幸せになるよ!ねっ、ダーリン♡」
「はじめまして、ナッツ=ローストと申します。ロースト子爵の長女ですわ。父亡きあと、領地を守り、弟を無事立派な後継にした手腕をバジル様のために活かしてまいります!」
クールなまなざしがカッコいい女性だ。
2人腕を組んで立ち去って行った。
「……はぁ。なんか拍子抜け。」
「でもこういう結末でよかったでしょ?幼馴染としては嫌いじゃなかったんだろう?」
「まあね。」
「じゃ、踊りますか?婚約者どの。」
「うん。」
あっ、そういえばさ。
婚約、解消しなくていいから。
ダンスを踊りながら、耳元でポアプルは囁いた。
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