94 / 133
悪が栄えたためし無し2
しおりを挟む
「クローヴが泣いた。あいつ、胡散臭いぞ。」
クミンの発言に、みんなが頷く。
「一緒にいるのは、亡くなったとかいう兄の側近だった男だそうだ。しかし、顔色が悪い。何か妙だ。」
遅れてきたカモミールが、気づいたことを言う。
「あのくそ皇帝、あっちの『僕』に言いがかりをつけて、暴力を振るおうとしたんだよ。絶対に悪い奴だよ。」
パーティー会場から出たクミンたちは、近くの一室で固まって話をしていた。
コンコン。
そこに、新婚旅行に行って、まだ帰らないはずのブラックとミリーが旅装束のまま入って来た。
「ブラック!どうしたんですか?」
「ホワイト。どうしたもこうしたもない。最後に立ち寄ったトウホウで、お家騒動に巻き込まれて解決してきたんだが、犯人の最後の一人が、人質付きで今日のパーティーに来ているっていうから、とんでかえってきたんだ。」
ブラックは説明した。
先代皇帝の崩御とあわせて、王弟が謀反を興し、側妃とおいを唆して正妃を殺し、正統な次代の皇帝である兄を襲って、皇位を我が物としていたこと。
しかし、兄は生きていて、ブラックたちも協力し、王弟と側妃、国にいた一味は全て処刑し、今では兄の清聖が皇帝となって国を立て直していること。
国を離れられない清聖から、黒闇は殺してもいいと言われていること。
好色男で、美形なら男女問わず手を出す変態で、皇帝になった時、国では多くの若者が被害に遭ったこと。
清聖を逃がすために黒闇の言いなりになっている海里が、今、この会場に同伴させられていること。
「誰かが被害にあう前に捕まえよう。海里さんを助けたい…!」
クミンとアッサムはクローヴを守らなければならないし、退室してすぐに戻るのも妙なので、ブラックたちは急ぎドレスアップして、ホワイトとポアプルと一緒に会場に戻った。
ポアプルは、会場の隅にいた兄に気づき、真っ青になった。
あの変態王子がどこかへ連れ込もうと執拗に腕を掴んでいるのは、自分の下の兄だ。
みんなが急ぎそこへ向かおうとする、その前に。
立ちふさがった男がいた。
「黒闇様!立場を盾にするのはおやめください。友好国とはいえ、他国に来てこのようなふるまい、我が国を愚弄しているのですか?」
散々黒闇の心の中で種無し種無しと愚弄されていた男が、妻に続いて国民を襲うのかと、怒りを燃やしていた。
クミンの発言に、みんなが頷く。
「一緒にいるのは、亡くなったとかいう兄の側近だった男だそうだ。しかし、顔色が悪い。何か妙だ。」
遅れてきたカモミールが、気づいたことを言う。
「あのくそ皇帝、あっちの『僕』に言いがかりをつけて、暴力を振るおうとしたんだよ。絶対に悪い奴だよ。」
パーティー会場から出たクミンたちは、近くの一室で固まって話をしていた。
コンコン。
そこに、新婚旅行に行って、まだ帰らないはずのブラックとミリーが旅装束のまま入って来た。
「ブラック!どうしたんですか?」
「ホワイト。どうしたもこうしたもない。最後に立ち寄ったトウホウで、お家騒動に巻き込まれて解決してきたんだが、犯人の最後の一人が、人質付きで今日のパーティーに来ているっていうから、とんでかえってきたんだ。」
ブラックは説明した。
先代皇帝の崩御とあわせて、王弟が謀反を興し、側妃とおいを唆して正妃を殺し、正統な次代の皇帝である兄を襲って、皇位を我が物としていたこと。
しかし、兄は生きていて、ブラックたちも協力し、王弟と側妃、国にいた一味は全て処刑し、今では兄の清聖が皇帝となって国を立て直していること。
国を離れられない清聖から、黒闇は殺してもいいと言われていること。
好色男で、美形なら男女問わず手を出す変態で、皇帝になった時、国では多くの若者が被害に遭ったこと。
清聖を逃がすために黒闇の言いなりになっている海里が、今、この会場に同伴させられていること。
「誰かが被害にあう前に捕まえよう。海里さんを助けたい…!」
クミンとアッサムはクローヴを守らなければならないし、退室してすぐに戻るのも妙なので、ブラックたちは急ぎドレスアップして、ホワイトとポアプルと一緒に会場に戻った。
ポアプルは、会場の隅にいた兄に気づき、真っ青になった。
あの変態王子がどこかへ連れ込もうと執拗に腕を掴んでいるのは、自分の下の兄だ。
みんなが急ぎそこへ向かおうとする、その前に。
立ちふさがった男がいた。
「黒闇様!立場を盾にするのはおやめください。友好国とはいえ、他国に来てこのようなふるまい、我が国を愚弄しているのですか?」
散々黒闇の心の中で種無し種無しと愚弄されていた男が、妻に続いて国民を襲うのかと、怒りを燃やしていた。
38
あなたにおすすめの小説
悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~
トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。
しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。
貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。
虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。
そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる?
エブリスタにも掲載しています。
魔王に転生したら、イケメンたちから溺愛されてます
トモモト ヨシユキ
BL
気がつくと、なぜか、魔王になっていた俺。
魔王の手下たちと、俺の本体に入っている魔王を取り戻すべく旅立つが・・
なんで、俺の体に入った魔王様が、俺の幼馴染みの勇者とできちゃってるの⁉️
エブリスタにも、掲載しています。
転生したら本でした~スパダリ御主人様の溺愛っぷりがすごいんです~
トモモト ヨシユキ
BL
10000回の善行を知らないうちに積んでいた俺は、SSSクラスの魂として転生することになってしまったのだが、気がつくと本だった‼️
なんだ、それ!
せめて、人にしてくれよ‼️
しかも、御主人様に愛されまくりってどうよ⁉️
エブリスタ、ノベリズムにも掲載しています。
タチですが異世界ではじめて奪われました
雪
BL
「異世界ではじめて奪われました」の続編となります!
読まなくてもわかるようにはなっていますが気になった方は前作も読んで頂けると嬉しいです!
俺は桐生樹。21歳。平凡な大学3年生。
2年前に兄が死んでから少し荒れた生活を送っている。
丁度2年前の同じ場所で黙祷を捧げていたとき、俺の世界は一変した。
「異世界ではじめて奪われました」の主人公の弟が主役です!
もちろんハルトのその後なんかも出てきます!
ちょっと捻くれた性格の弟が溺愛される王道ストーリー。
不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です
新川はじめ
BL
国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。
フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。
生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!
【BLーR18】箱入り王子(プリンス)は俺サマ情報屋(実は上級貴族)に心奪われる
奏音 美都
BL
<あらすじ>
エレンザードの正統な王位継承者である王子、ジュリアンは、城の情報屋であるリアムと秘密の恋人関係にあった。城内でしか逢瀬できないジュリアンは、最近顔を見せないリアムを寂しく思っていた。
そんなある日、幼馴染であり、執事のエリックからリアムが治安の悪いザード地区の居酒屋で働いているらしいと聞き、いても立ってもいられず、夜中城を抜け出してリアムに会いに行くが……
俺様意地悪ちょいS情報屋攻め×可愛い健気流され王子受け
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる