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ドラゴニアが変わる日
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「………なんだ、今日は騒がしいな。今日はカリスが帰国する日か。もしや、あの女の息子の首でも獲ってきたのか…?」
ドラゴニア王はゆっくりと体を起こし、バルコニーから外の様子を眺めた。
「ドラゴニア王は退位しろ―!!」
「もう病気や毒に怯えた生活なんて嫌だー!」
「うまい飯が食いたいー!」
「豊かな国を取り戻せー!」
「な、なんだっ。アレは!!?誰か!誰か説明しろッ!何が起きているッ!!?」
シーンと静まり返り、なんの答えもない。
おかしい。さっきまでは控えの騎士も、侍女たちもいたはずなのに。
ハツとなり外をよく見れば、見知った者たちが集団の先頭に混じっている。
あろうことか、カリスまで一緒になって―――――――。
「おとーたまをたおすんだぁー!じょーじさまぁー!ほめてぇー♡」
「イイ子ですよー、みなさん、がんばりましょうねー!」
なんだあれは…??金色の目をした男がカリスと一緒に馬に乗ってる…???
しかし、今日の空気はなんだか、美味しく感じる…。
国民たちも心なしか肌艶が良く、元気なような。
ガッ、と扉が開けられ。
そこには薄い金色の髪の男と麦のような髪の男。獣人のような耳と尾を生やした男が二人。
「ドラゴニア王。我が妻の命を狙うお前には退場してもらう。」
「はははははははは!!たかだか多少の怪力と敏捷性があるだけの猫男と回復役の狐が何を言う!王の竜ならまだしも、お前たちで私に勝とうなど片腹痛いわ…!」
吠える王の咆哮が空気を揺らし、毒の息をまき散らした。
「浄化!」
一瞬で毒の空気が浄化される。
「なにっ!」
「エドワードッ!」
タイガーが腕を組み、その上に飛び乗ったエドワードを飛ばす。
エドワードは王の背後から拘束し、その回復魔法を全開に放出した。
溢れる毒素が、体の中から癒されていく………。
あたりに毒を振りまく毒の生成器官が……誰も気付くことのなかった器官が…王の体の中で壊死した。
そしてさらに…………。
「あぁあぁ、おまえ、私に何をぉお!!!!」
「回復魔法なら竜にもきく!そして、強すぎる回復魔法は遺伝子を破壊する…!タイガー!!みなさん!今だ!」
後に控えて時機を見ていた城の兵士たちがタイガーと一緒に王へ向かう。
「ホーリー陛下の仇!プラチナ王妃陛下の仇!」
「ドラグーン上皇陛下とマグナ皇后陛下の仇!」
「おおおおおお、リュージュさまぁあああぁああああ!!!」
「ティア様の御命まで狙うとは許せねええええ!!!」
「お前の毒のお陰でぇええええ!わしの娘と孫はぁあぁあああ!!!」
「豊かな王国を返せええええ!!」
毒が吐けなくなり、エドワードに四肢を壊死させられて無力化した王に、それぞれがこれまでの恨みをぶつけた。
「もうすぐティアと私の子が生まれる。ティアは世界一幸せな妃になるだろう。ティアはこの国を欲していない。この国は、私に忠実なカリスがよく治めるだろうよ。」
「………かはっ、そうか、孕んでいたのか……。」
細切れにされた王は、血を吐きながらしぶとくもにやりと笑った。
「カリスが遅いから、追加で送っておいたのよ…。ひひひ、私も死ぬがお前の妃も道連れだ……!!!!!!」
「それはどうかな…?」
王の耳元で囁いてやる。
「—----ッ!!」
絶望して、王は息絶えた。
その頃……。
「くくくくっ!妊娠中とはね!ラッキー!!!———————!!??」
刺客の放った魔法も、呪いも、弓矢も。
ティアに当たらず跳ね返って霧散する。
それはむしろ、刺客の場所を教えることになり…。
「王妃陛下!」
「いいから。僕は平気。みんなは一人残らず締め上げて?」
ティアの腕の一振りで現れる無数の剣は、刺客一人ひとりを刺して木の上や藪の中から彼らを追い出した。
「…………何故?」
「僕は女神さまと精霊から愛されているから。竜の加護が薄まったとしても、影響ないので。」
だから僕を狙っても無駄だよ。それに今頃、君たちのご主人はね………。
刺客たちは大人しく拘束された。
「王妃陛下、お茶はいかがですか?」
「いただこうかな。」
ティアは大人しく夫の帰りを待っている。
ドラゴニア王はゆっくりと体を起こし、バルコニーから外の様子を眺めた。
「ドラゴニア王は退位しろ―!!」
「もう病気や毒に怯えた生活なんて嫌だー!」
「うまい飯が食いたいー!」
「豊かな国を取り戻せー!」
「な、なんだっ。アレは!!?誰か!誰か説明しろッ!何が起きているッ!!?」
シーンと静まり返り、なんの答えもない。
おかしい。さっきまでは控えの騎士も、侍女たちもいたはずなのに。
ハツとなり外をよく見れば、見知った者たちが集団の先頭に混じっている。
あろうことか、カリスまで一緒になって―――――――。
「おとーたまをたおすんだぁー!じょーじさまぁー!ほめてぇー♡」
「イイ子ですよー、みなさん、がんばりましょうねー!」
なんだあれは…??金色の目をした男がカリスと一緒に馬に乗ってる…???
しかし、今日の空気はなんだか、美味しく感じる…。
国民たちも心なしか肌艶が良く、元気なような。
ガッ、と扉が開けられ。
そこには薄い金色の髪の男と麦のような髪の男。獣人のような耳と尾を生やした男が二人。
「ドラゴニア王。我が妻の命を狙うお前には退場してもらう。」
「はははははははは!!たかだか多少の怪力と敏捷性があるだけの猫男と回復役の狐が何を言う!王の竜ならまだしも、お前たちで私に勝とうなど片腹痛いわ…!」
吠える王の咆哮が空気を揺らし、毒の息をまき散らした。
「浄化!」
一瞬で毒の空気が浄化される。
「なにっ!」
「エドワードッ!」
タイガーが腕を組み、その上に飛び乗ったエドワードを飛ばす。
エドワードは王の背後から拘束し、その回復魔法を全開に放出した。
溢れる毒素が、体の中から癒されていく………。
あたりに毒を振りまく毒の生成器官が……誰も気付くことのなかった器官が…王の体の中で壊死した。
そしてさらに…………。
「あぁあぁ、おまえ、私に何をぉお!!!!」
「回復魔法なら竜にもきく!そして、強すぎる回復魔法は遺伝子を破壊する…!タイガー!!みなさん!今だ!」
後に控えて時機を見ていた城の兵士たちがタイガーと一緒に王へ向かう。
「ホーリー陛下の仇!プラチナ王妃陛下の仇!」
「ドラグーン上皇陛下とマグナ皇后陛下の仇!」
「おおおおおお、リュージュさまぁあああぁああああ!!!」
「ティア様の御命まで狙うとは許せねええええ!!!」
「お前の毒のお陰でぇええええ!わしの娘と孫はぁあぁあああ!!!」
「豊かな王国を返せええええ!!」
毒が吐けなくなり、エドワードに四肢を壊死させられて無力化した王に、それぞれがこれまでの恨みをぶつけた。
「もうすぐティアと私の子が生まれる。ティアは世界一幸せな妃になるだろう。ティアはこの国を欲していない。この国は、私に忠実なカリスがよく治めるだろうよ。」
「………かはっ、そうか、孕んでいたのか……。」
細切れにされた王は、血を吐きながらしぶとくもにやりと笑った。
「カリスが遅いから、追加で送っておいたのよ…。ひひひ、私も死ぬがお前の妃も道連れだ……!!!!!!」
「それはどうかな…?」
王の耳元で囁いてやる。
「—----ッ!!」
絶望して、王は息絶えた。
その頃……。
「くくくくっ!妊娠中とはね!ラッキー!!!———————!!??」
刺客の放った魔法も、呪いも、弓矢も。
ティアに当たらず跳ね返って霧散する。
それはむしろ、刺客の場所を教えることになり…。
「王妃陛下!」
「いいから。僕は平気。みんなは一人残らず締め上げて?」
ティアの腕の一振りで現れる無数の剣は、刺客一人ひとりを刺して木の上や藪の中から彼らを追い出した。
「…………何故?」
「僕は女神さまと精霊から愛されているから。竜の加護が薄まったとしても、影響ないので。」
だから僕を狙っても無駄だよ。それに今頃、君たちのご主人はね………。
刺客たちは大人しく拘束された。
「王妃陛下、お茶はいかがですか?」
「いただこうかな。」
ティアは大人しく夫の帰りを待っている。
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