12 / 72
そうだ、デートをしよう
しおりを挟む
「す、すまないっ。先ぶれをだしたのだが私の方が早く着いてしまったようだ…。」
「いえ、大丈夫です。ロイも席に座って?お茶くらい出すから。爺や、ロイにお茶をお願い。」
「畏まりました。」
綺麗な所作で食後のお茶を飲むシン。
奥で先々代がこっちを見てる。なんか哀れまれている。
「じゃ、僕、10時から領地視察に出るからそれまで部屋で仕事してるから。ロイはちょっとゆっくりしてて?」
「あ、ああ。」
シンが去り、思わずため息が出る。
すすっと、先々代が僕に向かい合う席に移動してきた。
「一体どういうことですかの?婚約したと聞いておりましたが…。」
「私も頭を抱えているんだよ……。」
「時に、婚約の申し入れはどのようになさったのでしょう。」
「僕たちは18だし、そもそもシン自体が当主で、お父上もいらっしゃらないからね。シンに直接申し入れをしたんだよ。事前にこっちでは許可を取ってたから…。」
~回想:断罪パーティー出発前~
「シン。綺麗だよ。きっと会場のどの令嬢よりもシンが一番美しい。」
「ロイこそ今日はなんだかいつもと違う…。王子様みたい。」
「……ずっと隠していてごめん。俺……、いや私はロイ=フォン=バティスタ。隣国バティスタ王国の王太子なんだ。3歳の時から素性を隠して、お忍びでこの国に来ていた。シンが心配だから……留学という体で認めていただいて学校はこちらに通ったんだ。」
「ふぅん…。(凝ってるなあ。そういう設定でいくのか。なるほどね。王子様にエスコートされたらローザたちもびっくりするものね。)」
「シン=オレリアン。」
膝をついて、愛を請う。
「初めて会ったときから君だけを愛していた。君が好きだ。人生を共に歩んでほしい。」
「僕もロイが好きだよ。ロイがいなかったら僕、くじけていたかも。ずっと、(友達として)一緒にいようね。(仕事仲間として)人生を共に歩むよ。」
そうして、私たちはお互いの色のアクセサリーを身に着け……。
~回想終わり~
「殿下ッ!!それがダメなのですっ!ともにあゆんでほしい、では妃としてなのか仕事上のパートナーとしてなのか分からないではありませんか!シンみたいなタイプには、ハッキリ言わないとダメなんですッ!」
「え?あ!あぁアアアアアアアアア~…………。」
「殿下、やむをえません。この際、婚前交渉も許しましょう。それにどうやらシンは、「妃」に関心が全くないどころか、むしろ嫌がっている様子。妃になってもいい!って思えるくらい、惚れさせるのです!」
「えっ……。でっ、でも、なんか、恥ずかしい……。」
「閨教育くらい受けられましたよね?」
「恥ずかしいから……。クッションに顔埋めてた…。」
「男を見せなさい。」
はい。がんばります…。
「いえ、大丈夫です。ロイも席に座って?お茶くらい出すから。爺や、ロイにお茶をお願い。」
「畏まりました。」
綺麗な所作で食後のお茶を飲むシン。
奥で先々代がこっちを見てる。なんか哀れまれている。
「じゃ、僕、10時から領地視察に出るからそれまで部屋で仕事してるから。ロイはちょっとゆっくりしてて?」
「あ、ああ。」
シンが去り、思わずため息が出る。
すすっと、先々代が僕に向かい合う席に移動してきた。
「一体どういうことですかの?婚約したと聞いておりましたが…。」
「私も頭を抱えているんだよ……。」
「時に、婚約の申し入れはどのようになさったのでしょう。」
「僕たちは18だし、そもそもシン自体が当主で、お父上もいらっしゃらないからね。シンに直接申し入れをしたんだよ。事前にこっちでは許可を取ってたから…。」
~回想:断罪パーティー出発前~
「シン。綺麗だよ。きっと会場のどの令嬢よりもシンが一番美しい。」
「ロイこそ今日はなんだかいつもと違う…。王子様みたい。」
「……ずっと隠していてごめん。俺……、いや私はロイ=フォン=バティスタ。隣国バティスタ王国の王太子なんだ。3歳の時から素性を隠して、お忍びでこの国に来ていた。シンが心配だから……留学という体で認めていただいて学校はこちらに通ったんだ。」
「ふぅん…。(凝ってるなあ。そういう設定でいくのか。なるほどね。王子様にエスコートされたらローザたちもびっくりするものね。)」
「シン=オレリアン。」
膝をついて、愛を請う。
「初めて会ったときから君だけを愛していた。君が好きだ。人生を共に歩んでほしい。」
「僕もロイが好きだよ。ロイがいなかったら僕、くじけていたかも。ずっと、(友達として)一緒にいようね。(仕事仲間として)人生を共に歩むよ。」
そうして、私たちはお互いの色のアクセサリーを身に着け……。
~回想終わり~
「殿下ッ!!それがダメなのですっ!ともにあゆんでほしい、では妃としてなのか仕事上のパートナーとしてなのか分からないではありませんか!シンみたいなタイプには、ハッキリ言わないとダメなんですッ!」
「え?あ!あぁアアアアアアアアア~…………。」
「殿下、やむをえません。この際、婚前交渉も許しましょう。それにどうやらシンは、「妃」に関心が全くないどころか、むしろ嫌がっている様子。妃になってもいい!って思えるくらい、惚れさせるのです!」
「えっ……。でっ、でも、なんか、恥ずかしい……。」
「閨教育くらい受けられましたよね?」
「恥ずかしいから……。クッションに顔埋めてた…。」
「男を見せなさい。」
はい。がんばります…。
171
あなたにおすすめの小説
BLゲームの展開を無視した結果、悪役令息は主人公に溺愛される。
佐倉海斗
BL
この世界が前世の世界で存在したBLゲームに酷似していることをレイド・アクロイドだけが知っている。レイドは主人公の恋を邪魔する敵役であり、通称悪役令息と呼ばれていた。そして破滅する運命にある。……運命のとおりに生きるつもりはなく、主人公や主人公の恋人候補を避けて学園生活を生き抜き、無事に卒業を迎えた。これで、自由な日々が手に入ると思っていたのに。突然、主人公に告白をされてしまう。
婚約破棄署名したらどうでも良くなった僕の話
黄金
BL
婚約破棄を言い渡され、署名をしたら前世を思い出した。
恋も恋愛もどうでもいい。
そう考えたノジュエール・セディエルトは、騎士団で魔法使いとして生きていくことにする。
二万字程度の短い話です。
6話完結。+おまけフィーリオルのを1話追加します。
大好きな婚約者を僕から自由にしてあげようと思った
こたま
BL
オメガの岡山智晴(ちはる)には婚約者がいる。祖父が友人同士であるアルファの香川大輝(だいき)だ。格好良くて優しい大輝には祖父同士が勝手に決めた相手より、自らで選んだ人と幸せになって欲しい。自分との婚約から解放して自由にしてあげようと思ったのだが…。ハッピーエンドオメガバースBLです。
「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜
鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。
そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。
あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。
そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。
「お前がずっと、好きだ」
甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。
※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています
薄幸な子爵は捻くれて傲慢な公爵に溺愛されて逃げられない
くまだった
BL
アーノルド公爵公子に気に入られようと常に周囲に人がいたが、没落しかけているレイモンドは興味がないようだった。アーノルドはそのことが、面白くなかった。ついにレイモンドが学校を辞めてしまって・・・
捻くれ傲慢公爵→→→→→貧困薄幸没落子爵
最後のほうに主人公では、ないですが人が亡くなるシーンがあります。
地雷の方はお気をつけください。
ムーンライトさんで、先行投稿しています。
感想いただけたら嬉しいです。
【完結】可愛い女の子との甘い結婚生活を夢見ていたのに嫁に来たのはクールな男だった
cyan
BL
戦争から帰って華々しく凱旋を果たしたアルマ。これからは妻を迎え穏やかに過ごしたいと思っていたが、外見が厳ついアルマの嫁に来てくれる女性はなかなか現れない。
一生独身かと絶望しているところに、隣国から嫁になりたいと手紙が届き、即決で嫁に迎えることを決意したが、嫁いできたのは綺麗といえば綺麗だが男だった。
戸惑いながら嫁(男)との生活が始まる。
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる