義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。

竜鳴躍

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そうだ、デートをしよう

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「す、すまないっ。先ぶれをだしたのだが私の方が早く着いてしまったようだ…。」


「いえ、大丈夫です。ロイも席に座って?お茶くらい出すから。爺や、ロイにお茶をお願い。」

「畏まりました。」



綺麗な所作で食後のお茶を飲むシン。

奥で先々代がこっちを見てる。なんか哀れまれている。


「じゃ、僕、10時から領地視察に出るからそれまで部屋で仕事してるから。ロイはちょっとゆっくりしてて?」


「あ、ああ。」


シンが去り、思わずため息が出る。

すすっと、先々代が僕に向かい合う席に移動してきた。



「一体どういうことですかの?婚約したと聞いておりましたが…。」

「私も頭を抱えているんだよ……。」


「時に、婚約の申し入れはどのようになさったのでしょう。」


「僕たちは18だし、そもそもシン自体が当主で、お父上もいらっしゃらないからね。シンに直接申し入れをしたんだよ。事前にこっちでは許可を取ってたから…。」





~回想:断罪パーティー出発前~


「シン。綺麗だよ。きっと会場のどの令嬢よりもシンが一番美しい。」

「ロイこそ今日はなんだかいつもと違う…。王子様みたい。」


「……ずっと隠していてごめん。俺……、いや私はロイ=フォン=バティスタ。隣国バティスタ王国の王太子なんだ。3歳の時から素性を隠して、お忍びでこの国に来ていた。シンが心配だから……留学という体で認めていただいて学校はこちらに通ったんだ。」


「ふぅん…。(凝ってるなあ。そういう設定でいくのか。なるほどね。王子様にエスコートされたらローザたちもびっくりするものね。)」


「シン=オレリアン。」

膝をついて、愛を請う。


「初めて会ったときから君だけを愛していた。君が好きだ。人生を共に歩んでほしい。」

「僕もロイが好きだよ。ロイがいなかったら僕、くじけていたかも。ずっと、(友達として)一緒にいようね。(仕事仲間として)人生を共に歩むよ。」


そうして、私たちはお互いの色のアクセサリーを身に着け……。


~回想終わり~





「殿下ッ!!それがダメなのですっ!ともにあゆんでほしい、では妃としてなのか仕事上のパートナーとしてなのか分からないではありませんか!シンみたいなタイプには、ハッキリ言わないとダメなんですッ!」


「え?あ!あぁアアアアアアアアア~…………。」


「殿下、やむをえません。この際、婚前交渉も許しましょう。それにどうやらシンは、「妃」に関心が全くないどころか、むしろ嫌がっている様子。妃になってもいい!って思えるくらい、惚れさせるのです!」


「えっ……。でっ、でも、なんか、恥ずかしい……。」


「閨教育くらい受けられましたよね?」


「恥ずかしいから……。クッションに顔埋めてた…。」


「男を見せなさい。」



はい。がんばります…。



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