EAR OF YOUTU

チャッピー

文字の大きさ
32 / 38

32話

しおりを挟む
行動宣言は、自分達のチームの点を上げるために用意した底上げの手段だ。しかし、妨害でその点数を減らされた時の対応はどうするか。その答えを宮古先輩は明確に示していた。
 巨大垢を崩すことなく掘り出し、同じ戦法による反撃と挑発で相手のペースを乱すことで、無防備になった感覚に大きな快感を叩き込む耳掘り。
 これは。
「チーム単位の点の底上げは理想の動きだし、基本的に守っていくよ。けど、チーム単位での点稼ぎをメタるような戦法に対して、無理にこだわって逆に点数を下げちゃいけない。それなら個人単位の点を限界まで引き上げる動きが必要になることもあるってわけだね。今の所ワンミスだから、後のメンバーまで行動宣言を捨てる程ではないと思うけど。」
 友梨奈先輩の解説。チーム単位での底上げをするか、底上げを捨てて、個人点をガッツリ上げに行くかを考えなければいけない。先鋒の動きはそのまま、後続のプレイヤーの動きも左右しうる・・・!
「だから、宮古先輩が真っ先にでてくれたのか・・・」
「みゃーちゃんは仲間思いだからね!」
「それもだけど、あのトークをしながら宣言が今の所ワンミスで済んでるのも凄いですね。慣れてない人ならトークに引き込まれて、宣言をわすれることもありそうなのに。」
 伊織は宮古先輩のその集中力を評価している。
「さ、これで終わり。最後の取るよ。」
 宮古先輩の手元はさらに軽く早い動きで耳かきがカリカリと灯の耳を掻きだす。
「ああっ!」
 灯は一際高い声を上げて、耳かきが耳から顔を出す。宮古先輩が匙にのった垢を器用にてっしゅに落とした瞬間、タイマーは停止した。
 3:58の表示がされ、個人スコアが表示される。「大物10」、「粉10」、「耳毛処理20」「マッサージ20」、「行動宣言10」、「快感値150」、「リラックストーク10」「タイムスコア+20」。
「270点か!タイムも4分切ったから1秒10点換算!幸先いいね!」
「友梨奈先輩、耳かき絡むと計算早いですね。」
 友梨奈先輩の興奮気味のコメントに伊織は呆れたように応える。
「与えた快感が一番稼げてますね。」
「大物とか粉とか物理的、基本的なものは大体10点満点だよ。チーム戦ではなるべく落とさないようにね。行動宣言は20点満点だから、ワンミスで半減だね。結構シビアだよ。点数が派手になるのは快感値だけど、地味な10点取り逃さないようにね。」
「わかりました。」
 友梨奈先輩の話を聞いていると、攻守が交代する。
「さっきは無様を見せましたが、今度はあなたの番ですよ、宮古先輩?」
「気持ちよい耳かきになればそうなるかもね。」
 膝枕をする方とされる方が入れ替わり、既にお互い臨戦態勢だ。
「では、攻守交替で始めます!」
 3,2,1のカウントの後、再び二人の耳かき使いがぶつかり合う!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

小学生をもう一度

廣瀬純七
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件

マサタカ
青春
 俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。 あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。   そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。 「久しぶりですね、兄さん」 義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。  ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。 「矯正します」 「それがなにか関係あります? 今のあなたと」  冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。    今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人? ノベルアッププラスでも公開。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

処理中です...