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最強の先生が欲しいのぉぉぉ
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衝撃の鑑定結果から立ち直れていないのはアデレイドただ一人だった。
家族は逆に吹っ切れたようで家族一致団結アデルを守る会を結成している。というより屋敷全体で守り抜くという雰囲気が出ている。
(はぁ………これからどーやって生きていこう、侯爵家って言ったって、光を灯すだけなんて、他属性何もないとどーなるの?いじめられたりするのかなぁ……)
気が重くて泣きたくなってくる。暗くなった私を励ますかのように
「お嬢様!私達お嬢様のお世話ができる事、とっても幸せです!」
メイドのニーアが突然叫ぶ。
「私もですよ!お嬢様のかわいいぷにぷにほっぺもキラキラした白銀の髪と瞳も大好きです!」
もう一人のメイドのターニャも鼻息荒く叫ぶ。
「お嬢様、お嬢様が生きてるだけで私達幸せです!」
もう一人のメイドのサシャが目をギラギラさせながら叫ぶ。
「みんな、ありがとう………わたし……」
言い切る前に
バンッ!!勢いよく扉が開く。
ノックしてよと振り返るとお兄様がいた
「アデルもしかして泣いてない?大丈夫?」
とハグをしてくれた。
お兄様ご褒美ですかこれは!さっきまで落ち込んでた気持ちがメイド達の言葉とお兄様のハグで帳消しになる。
「アデルが泣いてる気がして来てみて良かった。目元が少し赤いね、元気出してアデル、兄様や家族全員、屋敷全体でアデルを守るからね安心してね」
「もし、誰かに泣かされたら兄様に言うんだよ」
天使の笑顔付きで、おでこにキスをしてくれる。
顔良すぎて涙よりも鼻血が出そうですお兄様。
このままじゃいけない!光属性の私にだって光を灯したり、少しの怪我を治す以外の光魔法があるはず!まずは魔法の先生を探すところから始めよう。
そう思った私はお父様の書斎の前に立っていた。トントントンッドアを叩いた。
「アデルどーしたんだい?ここまで来るなんて、お父様にそんなに会いたかったのかい?」
アデルを抱っこして美丈夫な顔を近づけほっぺにチュッとキスをしてくる。
「わたしに最強の魔法の先生をつけてください。わたしも魔法がつかいたいんでしゅ」
最後噛んでしまったが、ちゃんと思いの丈を伝えた。お父様は目をまんまるにし、涙目で顔を背けた。
「アデル……その……私達が居るだけではダメなのかな?お父様も光魔法が使えるから私が教える事もできるんだよ」
できるだけアデレイドを傷つけないようにお父様が優しく語りかける。
しかし、私は少しでも魔法のヒントが欲しいのだ。きっと家族に教えられてたら甘やかされてダメになってしまう。そこで、考えたのが最強の魔法の先生なのだ。侯爵家の力を持ってすれば、最強の魔法使いを派遣できるだろうと踏んでのお父様へのお願いだ。最強の魔法使いならばきっと何かこの窮地から救ってくれる気がした。焦っていた私は……
「どーしても!!最強の!!魔法使い様がいいのぉぉぉぉ」
つい大声で叫んでしまった!!やばい!子供の脳に引っ張られて我儘を思いっきり言ってしまった。サーっと血の気が引いていく。もしこの世界が乙女ゲームならば我儘の始まりではないか!?このまま我儘に育ってしまえば悪役令嬢まっしぐらだ。
しかし、私の初めての我儘を聞いたお父様は
「グッ……かわいっ…アデルの初めての我儘だからなんでも叶えてあげるよぉぉぉぉお」
いつもクールなお父様が凄くデレデレの顔でほっぺにちゅうを何度も浴びせてくる。恥ずかしい。しかし、魔法の先生ゲットだぜーーーー!と、自然と私の顔はニマニマしてやばい顔をしている。が、お父様はアデレイドにデレデレしていて、アデレイドの子供らしからぬニマニマ顔に気づく事はなかったのである。
家族は逆に吹っ切れたようで家族一致団結アデルを守る会を結成している。というより屋敷全体で守り抜くという雰囲気が出ている。
(はぁ………これからどーやって生きていこう、侯爵家って言ったって、光を灯すだけなんて、他属性何もないとどーなるの?いじめられたりするのかなぁ……)
気が重くて泣きたくなってくる。暗くなった私を励ますかのように
「お嬢様!私達お嬢様のお世話ができる事、とっても幸せです!」
メイドのニーアが突然叫ぶ。
「私もですよ!お嬢様のかわいいぷにぷにほっぺもキラキラした白銀の髪と瞳も大好きです!」
もう一人のメイドのターニャも鼻息荒く叫ぶ。
「お嬢様、お嬢様が生きてるだけで私達幸せです!」
もう一人のメイドのサシャが目をギラギラさせながら叫ぶ。
「みんな、ありがとう………わたし……」
言い切る前に
バンッ!!勢いよく扉が開く。
ノックしてよと振り返るとお兄様がいた
「アデルもしかして泣いてない?大丈夫?」
とハグをしてくれた。
お兄様ご褒美ですかこれは!さっきまで落ち込んでた気持ちがメイド達の言葉とお兄様のハグで帳消しになる。
「アデルが泣いてる気がして来てみて良かった。目元が少し赤いね、元気出してアデル、兄様や家族全員、屋敷全体でアデルを守るからね安心してね」
「もし、誰かに泣かされたら兄様に言うんだよ」
天使の笑顔付きで、おでこにキスをしてくれる。
顔良すぎて涙よりも鼻血が出そうですお兄様。
このままじゃいけない!光属性の私にだって光を灯したり、少しの怪我を治す以外の光魔法があるはず!まずは魔法の先生を探すところから始めよう。
そう思った私はお父様の書斎の前に立っていた。トントントンッドアを叩いた。
「アデルどーしたんだい?ここまで来るなんて、お父様にそんなに会いたかったのかい?」
アデルを抱っこして美丈夫な顔を近づけほっぺにチュッとキスをしてくる。
「わたしに最強の魔法の先生をつけてください。わたしも魔法がつかいたいんでしゅ」
最後噛んでしまったが、ちゃんと思いの丈を伝えた。お父様は目をまんまるにし、涙目で顔を背けた。
「アデル……その……私達が居るだけではダメなのかな?お父様も光魔法が使えるから私が教える事もできるんだよ」
できるだけアデレイドを傷つけないようにお父様が優しく語りかける。
しかし、私は少しでも魔法のヒントが欲しいのだ。きっと家族に教えられてたら甘やかされてダメになってしまう。そこで、考えたのが最強の魔法の先生なのだ。侯爵家の力を持ってすれば、最強の魔法使いを派遣できるだろうと踏んでのお父様へのお願いだ。最強の魔法使いならばきっと何かこの窮地から救ってくれる気がした。焦っていた私は……
「どーしても!!最強の!!魔法使い様がいいのぉぉぉぉ」
つい大声で叫んでしまった!!やばい!子供の脳に引っ張られて我儘を思いっきり言ってしまった。サーっと血の気が引いていく。もしこの世界が乙女ゲームならば我儘の始まりではないか!?このまま我儘に育ってしまえば悪役令嬢まっしぐらだ。
しかし、私の初めての我儘を聞いたお父様は
「グッ……かわいっ…アデルの初めての我儘だからなんでも叶えてあげるよぉぉぉぉお」
いつもクールなお父様が凄くデレデレの顔でほっぺにちゅうを何度も浴びせてくる。恥ずかしい。しかし、魔法の先生ゲットだぜーーーー!と、自然と私の顔はニマニマしてやばい顔をしている。が、お父様はアデレイドにデレデレしていて、アデレイドの子供らしからぬニマニマ顔に気づく事はなかったのである。
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