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3年2学期
125話: エリオ君のお家訪問! ②
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「ごめんっ、まだ間に合う!?」
「はぁ……先輩って本当にいつも遅刻してきますよね」
駆け込んだ駅の待ち合わせ場所で俺は精一杯の謝意を込めて頭を下げる。バスに乗ってたら急に前の方で事故が起きて、色々乗り換えて頑張ったけど待ち合わせ時刻を過ぎてしまった。一応事故が起きた時に嫌な予感がして連絡入れておいたけど、遅刻は遅刻だ。
「まぁ、そんなことだと思って待ち合わせは早めにしておいたので、問題はないです」
「本当にごめんね……」
エリオ君がしっかりした子で本当に良かった。俺は遅刻癖があるわけじゃないんだけどなんでかエリオ君と待ち合わせする時だけ妙に運が悪いんだよね。そんなの言い訳でしかないので早めに家を出たりしてるんだけど、いまだにうまくいったことがない。
「電車来ましたし、行きましょうか。切符は忘れてませんよね?」
「それは流石に大丈夫!」
俺は携帯ケースに挟んでいた切符を取り出して改札を抜け、いつもとは違う方向に向かう電車の二人席に腰掛けた。
◇
「今更ですけど、切符代大丈夫でしたか?結構遠いので……」
「エリオ君との旅行費だと思ってるから大丈夫!楽しい事にはお金使うタイプだから、俺」
「り、旅行!?っ……ま、まあいいですけど、ちゃんと魔法の練習もしてくださいね」
確かに魔法練習ではあるけど、竜族の居住区って初めて行くし、これって実質可愛い後輩との旅行みたいなものじゃない?
「あ、そうだこれ、エリオ君にもあげるね」
「な、何ですかこれ」
俺が差し出したのは旅行の定番、棒状のプリッツにチョコがかかってるお菓子。分けやすいし食べやすいから、俺はこういう時必ずこれを持って来る事にしてる。
「えー、エリオ君食べた事ないの?チョコかかってないところ持って食べてね」
「ちょ、それで指差さないでください。食べます!食べますから!!」
「俺他にも色々持ってきたから、食べたいのあったら言ってね」
そう言って俺は抱えてる鞄を誇らしげに胸に掲げる。自慢じゃないけど俺こういうチョイスには自信あるんだよね。
「……やたらと荷物が多いと思ったら、はぁ、そんなに食べて体を悪くしても知りませんよ」
「エリオ君お母さんみたーい。でも大丈夫!俺こう見えても結構運動してるんだよ?」
「へぇ、そうなんですか。先輩運動苦手そうなのに意外ですね」
出た、エリオ君の悪気のないストレート失礼な感想。ミカエラさんとはまた違った角度で刺してくるから今年の一年生って恐ろしい。
「もー!エリオ君って俺の事なんだと思ってるの?今俺カイに教えてもらってタイムとか伸びてるんだからね?」
仕方ない、ここは一つ先輩として色々頑張ってるイメージを刷り込んでおかないとね。
「えっ、あの人と一緒に運動してるんですか?」
「うん!カイってああ見えて教えるの上手なんだよ?最近は寒いから部屋での室内トレを増やしてくれたし、意外と気がきくよね」
「へ、部屋!?二人っきりで……?」
ついでにカイのイメージアップもしてあげようと思ったんだけど、エリオ君の反応は良くない。
「あんな、硬派みたいな振る舞いしておいて、なんて破廉恥な人なんだ……やっぱりあの人とは気が合う気がしません!」
「えーっ!?なんで?カイああ見えていいやつだよ?」
例によって返事の前半はよく聞こえなかったけど、なんでかカイの心象が悪くなったことだけは伝わってきた。
(なんかわかんないけどカイごめん!)
俺は心の中で謝りながら、電車の揺れに身を任せる。目的地まではまだまだ時間がかかりそうだ。
「はぁ……先輩って本当にいつも遅刻してきますよね」
駆け込んだ駅の待ち合わせ場所で俺は精一杯の謝意を込めて頭を下げる。バスに乗ってたら急に前の方で事故が起きて、色々乗り換えて頑張ったけど待ち合わせ時刻を過ぎてしまった。一応事故が起きた時に嫌な予感がして連絡入れておいたけど、遅刻は遅刻だ。
「まぁ、そんなことだと思って待ち合わせは早めにしておいたので、問題はないです」
「本当にごめんね……」
エリオ君がしっかりした子で本当に良かった。俺は遅刻癖があるわけじゃないんだけどなんでかエリオ君と待ち合わせする時だけ妙に運が悪いんだよね。そんなの言い訳でしかないので早めに家を出たりしてるんだけど、いまだにうまくいったことがない。
「電車来ましたし、行きましょうか。切符は忘れてませんよね?」
「それは流石に大丈夫!」
俺は携帯ケースに挟んでいた切符を取り出して改札を抜け、いつもとは違う方向に向かう電車の二人席に腰掛けた。
◇
「今更ですけど、切符代大丈夫でしたか?結構遠いので……」
「エリオ君との旅行費だと思ってるから大丈夫!楽しい事にはお金使うタイプだから、俺」
「り、旅行!?っ……ま、まあいいですけど、ちゃんと魔法の練習もしてくださいね」
確かに魔法練習ではあるけど、竜族の居住区って初めて行くし、これって実質可愛い後輩との旅行みたいなものじゃない?
「あ、そうだこれ、エリオ君にもあげるね」
「な、何ですかこれ」
俺が差し出したのは旅行の定番、棒状のプリッツにチョコがかかってるお菓子。分けやすいし食べやすいから、俺はこういう時必ずこれを持って来る事にしてる。
「えー、エリオ君食べた事ないの?チョコかかってないところ持って食べてね」
「ちょ、それで指差さないでください。食べます!食べますから!!」
「俺他にも色々持ってきたから、食べたいのあったら言ってね」
そう言って俺は抱えてる鞄を誇らしげに胸に掲げる。自慢じゃないけど俺こういうチョイスには自信あるんだよね。
「……やたらと荷物が多いと思ったら、はぁ、そんなに食べて体を悪くしても知りませんよ」
「エリオ君お母さんみたーい。でも大丈夫!俺こう見えても結構運動してるんだよ?」
「へぇ、そうなんですか。先輩運動苦手そうなのに意外ですね」
出た、エリオ君の悪気のないストレート失礼な感想。ミカエラさんとはまた違った角度で刺してくるから今年の一年生って恐ろしい。
「もー!エリオ君って俺の事なんだと思ってるの?今俺カイに教えてもらってタイムとか伸びてるんだからね?」
仕方ない、ここは一つ先輩として色々頑張ってるイメージを刷り込んでおかないとね。
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「えーっ!?なんで?カイああ見えていいやつだよ?」
例によって返事の前半はよく聞こえなかったけど、なんでかカイの心象が悪くなったことだけは伝わってきた。
(なんかわかんないけどカイごめん!)
俺は心の中で謝りながら、電車の揺れに身を任せる。目的地まではまだまだ時間がかかりそうだ。
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