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目がゆっくり開いた。暗くて湿った石のにおいがする。体は重く、頭がぼんやりしていた。目の前に、青い光が揺れている。
私はゆっくりと体を起こすと、誰かが私を見下ろしているのがわかった。長い黒い髪に、深い目をした人だった。歳はとても重ねているはずなのに、顔には古びた感じはなく、時間の重みだけが滲んでいた。
「よく眠ったな、リリアーナ」
その声は思ったより柔らかくて、胸の奥にすっと入ってきた。私は驚いて声を出した。
「あなたは…?」
彼はにっこりと笑い、指先で空中に小さな光を描いた。光はゆっくりと回り、私の胸のあたりで温かくなる。
「セシルだ。忘れられた者の名だ。私は古い時代の魔導師。君が私を目覚めさせた」
彼の言葉は不思議と現実味を帯びていた。私があの遺跡で触れた魔導陣が、本当に何かを呼び起こしたのだろうか。
「でも、私の魔力は…低かったはず。どうしてあなたが?」
「君の中には小さな光があった。それが私を起こしたんだ」
彼は優しく首を傾げると、私の手を取った。手のひらに触れられたとたん、胸の奥で何かがはじけた。暖かさが全身を駆け巡る。
「感じるか?」
私は息が詰まりそうになり、驚いてうなずくしかできなかった。手のひらから伝わる力が私の中の小さな火を押し上げるようだった。
「君の魔力は封じられていた。誰かが無理やり描いた枷が、君を弱く見せていたんだ」
セシルの言葉に、私は胸がぎゅっとなった。思い当たることがある。ルドルフとあの女の目。あの日、私の胸を見下した視線が、まるで鎖を巻きつけるようだった。
「どうしてそんなことを?」
「理由は人それぞれだ。だが重要なのは、今それが外れたということだ」
彼がにっこりと笑って、私の手の中に小さな光の玉を乗せる。光がふわりと弾み、私の指先から魔法が流れ出すのがわかった。
「試してみるがいい。簡単な魔法で構わない。火を一つ灯してみて」
私は震える手で小さく呪文を呟いた。これまではうまくいったことがなかった。灯せばすぐに消え、私のせいで笑われるだけだった。だが今回は違った。
指先に小さな火の玉が生まれ、ふわりと宙に浮かんだ。光は柔らかく、私のまわりを温める。広間で見たあの石の冷たさとは違う、優しい光だった。
「私、こんな魔力…感じたことがない」
声は思わず大きく出て、私は驚いた。セシルは目を細めて、でも笑みを崩さない。
「封じられていた力は戻る。だがそれだけではない。君には成長の余地がある」
そのとき、魔法陣が床でふっと光り、空気が震えた。光の糸が私たちの間に伸びて、優しく絡み付くように二人をつないだ。
「これは古い契約の名残だ。封印を解いた者と、私の力を分かち合う。番の契約と呼ばれるものだ」
私は心がざわついた。番? つがい? それは支配のようにも聞こえる。しかしセシルの目は真剣で、守るという意志が伝わってきた。
「支配はしない。私は君を縛らない。ただ、君を守り、共に歩むことを誓う」
その言葉に、胸の中の小さな不安が少し和らいだ。誰かに守られることを恐れていた私が、逆にそれを渇望していることに気づいた。
セシルは静かに儀式の準備を始めた。床に新しい紋章が浮かび、薄い光が私の胸に向かって伸びる。冷たくはない、柔らかな光だった。
「覚悟はあるか、リリアーナ?」
私は深呼吸して、自分の胸に手を当てた。震えはあったけれど、目の奥には小さな炎が灯っている。
「はい。もう二度と弱いと言われたくない。私は変わる」
光の糸が私の胸に触れると、ぽんと温かい衝撃が走った。そこに小さな紋章が刻まれる感触があり、そして新しい布がふわりと私を包んだ。
鏡のような水たまりの中に顔を映すと、そこに映ったのは少し違う私だった。ドレスは変わり、魔術師の衣装の要素を含んだものになっていた。動きやすく、そしてどこか凛とした雰囲気があった。
「真の姿は外見だけではない。君が自分を認めることが大切なのだ」
セシルは優しく私の肩に手を置いた。その手は安心感があって、私は思わず小さく笑ってしまう。
「私はもう泣かない。あの広間で笑った者たちに、正しい報いを」
私の声は静かだけれど、決意がこもっていた。セシルはその言葉を聞いて、少しだけ黙っていたが、やがて頷いた。
「君が望むなら、世界を敵にしても構わない。だが覚えておけ。復讐は時に自分をも傷つける。だが君がそれを選ぶなら、私は共に戦おう」
私は拳を固く握った。胸の中で火が高く燃え上がるのを感じた。これまでは誰かの評価に怯えていたけれど、今は自分で道を選べる気がした。
セシルは小さく微笑んで、私の手をまた取った。光の紐が二人の間でゆっくりと輝き、胸の紋章がかすかに温かさを放った。
「さあ、リリアーナ。次に何を学びたい?」
その問いに、私は迷わず答えた。
「強くなること。自分の力で笑い返すこと。みんなが私を見下すその目を、見返すこと」
彼は深く頷き、静かに言った。
「ならば始めよう。君の火を、大いなる焔へと育てよう」
その言葉を聞いたとき、私は震えるほど嬉しくて、同時に少し怖かった。けれど胸の中の火は確かに強くなっていた。私は前を向いて、セシルと共に歩き出した。
日々は不思議なほど速く過ぎた。セシルと私は塔の一室で暮らし、朝から晩まで訓練した。
「まずは基礎だ。呼吸を整え、魔を一点に集める」
セシルは静かに見本を見せる。彼の指先からは淡い光が流れ、空気が震えた。私は真似をして呼吸を合わせ、胸の中の火を小さく絞る。
最初はうまくいかない。魔は逃げてしまうようで、指先の火はすぐにしぼんだ。私は何度も泣きそうになった。だがそのたび、セシルは優しく助けてくれた。
「焦るな。魔は暴れ馬のようなものだ。引き寄せるのではなく、共に歩むのだ」
彼の言葉は私にとって新しい考え方だった。今まで私は魔を強くしようと力任せに押し上げていた。だから、うまく行かなかったのかもしれない。
ある日、セシルは昔の話をしてくれた。彼が生きていた時代のこと、魔導師たちが国を守った日々、そして番の契約がどのように結ばれていたかを。
「古の契約は尊厳のもとに結ばれた。二つの魂が互いを支え合い、片方が傾けばもう片方が支える。決して支配ではない」
その話を聞きながら、私は自分が選ばれた意味を少しずつ理解していった。守られるだけでなく、守る力も持つこと。誰かのために立てること。そう思うと、胸が熱くなった。
訓練は厳しかったけれど、嬉しいこともあった。初めて自分の意志で小さな風を巻き起こした日、私は思わず叫んだ。
「見て、セシル!私、できた!」
セシルは目を細めて、ゆっくりと笑った。
「よくやった。これは始まりだ」
その小さな成功が積み重なって、私の自信になっていく。鏡に映る自分の表情も少しずつ変わっていった。目の輝きが増し、姿勢が伸びた。
それでも、夜になると不安が襲うことがあった。昔の恥ずかしい記憶や、ルドルフの冷たい目が夢に出てきて、体が固まる。そんな時はセシルがそっと寄り添い、手を握ってくれた。
「君が怖がるのは当然だ。だが恐れは力にもなる。君はそれをどう見るかで変わる」
その言葉に、私はいつも救われた。彼に守られているというだけで、世界は少しやさしくなる気がした。
そしてある朝、セシルは真剣な顔で私の目を見た。
「外へ出るか?」
私の胸が跳ねる。外? あの広間のことがよみがえり、体が硬くなる。だが今は違う自分がいる。紋章も衣も、私の中の火もある。
「行きたい。あの場所で、私の目で見返したい」
セシルは頷き、そっと笑った。
「ならば準備をしよう。見せつけるのではなく、自分を示すのだ。強さとは威嚇ではない。自分を失わずに立つことだ」
その日から、私たちは外に出る準備を始めた。心の中で燃える焔は、かつての私より確かに大きくなっていた。
夜、窓辺に座って星を見上げると、セシルがそっと隣に来た。
「君はもう一人ではない」
私は小さく笑って答えた。
「うん。私は変わる。怖くても、負けない」
セシルの手は温かく、胸の紋章がぽっと光った。私は深く息を吸い、朝を待つように目を閉じた。 そして私は、新しい一日を迎える準備ができていた。 心の火は強く、消えることはない。そう思った。。
私はゆっくりと体を起こすと、誰かが私を見下ろしているのがわかった。長い黒い髪に、深い目をした人だった。歳はとても重ねているはずなのに、顔には古びた感じはなく、時間の重みだけが滲んでいた。
「よく眠ったな、リリアーナ」
その声は思ったより柔らかくて、胸の奥にすっと入ってきた。私は驚いて声を出した。
「あなたは…?」
彼はにっこりと笑い、指先で空中に小さな光を描いた。光はゆっくりと回り、私の胸のあたりで温かくなる。
「セシルだ。忘れられた者の名だ。私は古い時代の魔導師。君が私を目覚めさせた」
彼の言葉は不思議と現実味を帯びていた。私があの遺跡で触れた魔導陣が、本当に何かを呼び起こしたのだろうか。
「でも、私の魔力は…低かったはず。どうしてあなたが?」
「君の中には小さな光があった。それが私を起こしたんだ」
彼は優しく首を傾げると、私の手を取った。手のひらに触れられたとたん、胸の奥で何かがはじけた。暖かさが全身を駆け巡る。
「感じるか?」
私は息が詰まりそうになり、驚いてうなずくしかできなかった。手のひらから伝わる力が私の中の小さな火を押し上げるようだった。
「君の魔力は封じられていた。誰かが無理やり描いた枷が、君を弱く見せていたんだ」
セシルの言葉に、私は胸がぎゅっとなった。思い当たることがある。ルドルフとあの女の目。あの日、私の胸を見下した視線が、まるで鎖を巻きつけるようだった。
「どうしてそんなことを?」
「理由は人それぞれだ。だが重要なのは、今それが外れたということだ」
彼がにっこりと笑って、私の手の中に小さな光の玉を乗せる。光がふわりと弾み、私の指先から魔法が流れ出すのがわかった。
「試してみるがいい。簡単な魔法で構わない。火を一つ灯してみて」
私は震える手で小さく呪文を呟いた。これまではうまくいったことがなかった。灯せばすぐに消え、私のせいで笑われるだけだった。だが今回は違った。
指先に小さな火の玉が生まれ、ふわりと宙に浮かんだ。光は柔らかく、私のまわりを温める。広間で見たあの石の冷たさとは違う、優しい光だった。
「私、こんな魔力…感じたことがない」
声は思わず大きく出て、私は驚いた。セシルは目を細めて、でも笑みを崩さない。
「封じられていた力は戻る。だがそれだけではない。君には成長の余地がある」
そのとき、魔法陣が床でふっと光り、空気が震えた。光の糸が私たちの間に伸びて、優しく絡み付くように二人をつないだ。
「これは古い契約の名残だ。封印を解いた者と、私の力を分かち合う。番の契約と呼ばれるものだ」
私は心がざわついた。番? つがい? それは支配のようにも聞こえる。しかしセシルの目は真剣で、守るという意志が伝わってきた。
「支配はしない。私は君を縛らない。ただ、君を守り、共に歩むことを誓う」
その言葉に、胸の中の小さな不安が少し和らいだ。誰かに守られることを恐れていた私が、逆にそれを渇望していることに気づいた。
セシルは静かに儀式の準備を始めた。床に新しい紋章が浮かび、薄い光が私の胸に向かって伸びる。冷たくはない、柔らかな光だった。
「覚悟はあるか、リリアーナ?」
私は深呼吸して、自分の胸に手を当てた。震えはあったけれど、目の奥には小さな炎が灯っている。
「はい。もう二度と弱いと言われたくない。私は変わる」
光の糸が私の胸に触れると、ぽんと温かい衝撃が走った。そこに小さな紋章が刻まれる感触があり、そして新しい布がふわりと私を包んだ。
鏡のような水たまりの中に顔を映すと、そこに映ったのは少し違う私だった。ドレスは変わり、魔術師の衣装の要素を含んだものになっていた。動きやすく、そしてどこか凛とした雰囲気があった。
「真の姿は外見だけではない。君が自分を認めることが大切なのだ」
セシルは優しく私の肩に手を置いた。その手は安心感があって、私は思わず小さく笑ってしまう。
「私はもう泣かない。あの広間で笑った者たちに、正しい報いを」
私の声は静かだけれど、決意がこもっていた。セシルはその言葉を聞いて、少しだけ黙っていたが、やがて頷いた。
「君が望むなら、世界を敵にしても構わない。だが覚えておけ。復讐は時に自分をも傷つける。だが君がそれを選ぶなら、私は共に戦おう」
私は拳を固く握った。胸の中で火が高く燃え上がるのを感じた。これまでは誰かの評価に怯えていたけれど、今は自分で道を選べる気がした。
セシルは小さく微笑んで、私の手をまた取った。光の紐が二人の間でゆっくりと輝き、胸の紋章がかすかに温かさを放った。
「さあ、リリアーナ。次に何を学びたい?」
その問いに、私は迷わず答えた。
「強くなること。自分の力で笑い返すこと。みんなが私を見下すその目を、見返すこと」
彼は深く頷き、静かに言った。
「ならば始めよう。君の火を、大いなる焔へと育てよう」
その言葉を聞いたとき、私は震えるほど嬉しくて、同時に少し怖かった。けれど胸の中の火は確かに強くなっていた。私は前を向いて、セシルと共に歩き出した。
日々は不思議なほど速く過ぎた。セシルと私は塔の一室で暮らし、朝から晩まで訓練した。
「まずは基礎だ。呼吸を整え、魔を一点に集める」
セシルは静かに見本を見せる。彼の指先からは淡い光が流れ、空気が震えた。私は真似をして呼吸を合わせ、胸の中の火を小さく絞る。
最初はうまくいかない。魔は逃げてしまうようで、指先の火はすぐにしぼんだ。私は何度も泣きそうになった。だがそのたび、セシルは優しく助けてくれた。
「焦るな。魔は暴れ馬のようなものだ。引き寄せるのではなく、共に歩むのだ」
彼の言葉は私にとって新しい考え方だった。今まで私は魔を強くしようと力任せに押し上げていた。だから、うまく行かなかったのかもしれない。
ある日、セシルは昔の話をしてくれた。彼が生きていた時代のこと、魔導師たちが国を守った日々、そして番の契約がどのように結ばれていたかを。
「古の契約は尊厳のもとに結ばれた。二つの魂が互いを支え合い、片方が傾けばもう片方が支える。決して支配ではない」
その話を聞きながら、私は自分が選ばれた意味を少しずつ理解していった。守られるだけでなく、守る力も持つこと。誰かのために立てること。そう思うと、胸が熱くなった。
訓練は厳しかったけれど、嬉しいこともあった。初めて自分の意志で小さな風を巻き起こした日、私は思わず叫んだ。
「見て、セシル!私、できた!」
セシルは目を細めて、ゆっくりと笑った。
「よくやった。これは始まりだ」
その小さな成功が積み重なって、私の自信になっていく。鏡に映る自分の表情も少しずつ変わっていった。目の輝きが増し、姿勢が伸びた。
それでも、夜になると不安が襲うことがあった。昔の恥ずかしい記憶や、ルドルフの冷たい目が夢に出てきて、体が固まる。そんな時はセシルがそっと寄り添い、手を握ってくれた。
「君が怖がるのは当然だ。だが恐れは力にもなる。君はそれをどう見るかで変わる」
その言葉に、私はいつも救われた。彼に守られているというだけで、世界は少しやさしくなる気がした。
そしてある朝、セシルは真剣な顔で私の目を見た。
「外へ出るか?」
私の胸が跳ねる。外? あの広間のことがよみがえり、体が硬くなる。だが今は違う自分がいる。紋章も衣も、私の中の火もある。
「行きたい。あの場所で、私の目で見返したい」
セシルは頷き、そっと笑った。
「ならば準備をしよう。見せつけるのではなく、自分を示すのだ。強さとは威嚇ではない。自分を失わずに立つことだ」
その日から、私たちは外に出る準備を始めた。心の中で燃える焔は、かつての私より確かに大きくなっていた。
夜、窓辺に座って星を見上げると、セシルがそっと隣に来た。
「君はもう一人ではない」
私は小さく笑って答えた。
「うん。私は変わる。怖くても、負けない」
セシルの手は温かく、胸の紋章がぽっと光った。私は深く息を吸い、朝を待つように目を閉じた。 そして私は、新しい一日を迎える準備ができていた。 心の火は強く、消えることはない。そう思った。。
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