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5吸い上げた記憶
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吸い上げた記憶が消える前に、僕は見たものを書きとめておくことにした。
今までいくつもの記憶を消してきたけど、こんなことをするのは初めてだ。
いつもの仮眠室でベッドに座り、ルーズリーフに見たものを書きこんでいく。
満月の夜。若い女、たぶん二十代半ばくらい。大きな白い獣の耳。白く大きな尻尾。
ルーズリーフ一枚使い、僕は絵を簡単に描いてみる。
服はどうだっただろう?
ワンピースみたいな感じだったような気がする。
絵にしてみて改めて、これは犬や狐の類ではと思う。
狐の妖怪は有名だよな。九尾の狐とかいるし。
尻尾はどうなっていたんだろう。
彼女の記憶だと一本のように見えたけれど、もしかしたら複数あったのかもしれない。
それくらい尻尾はふさふさで、大きかった。
僕はシャープペンシルを回しながら、描いたイラストを見つめた。
正直絵は得意ではないが、それでもなんとなく形容は伝わると思う。
これが猫を喰う化け物なのか。
あんな可愛い生き物を喰うなんて……どんな化け物だよ。
なんで猫なんて襲うんだ?
ていうか、狐って猫、食べるのか?
スマホで調べてみるが、狐は鳥や果物などを食べる、とは書いてあった。
猫はどうだろう……うさぎを襲うイメージはあるけど、猫はもっと大きいしな。
子猫ならあり得る……そう考えて僕は首を横に振った。
子猫を食べるなんて可哀そうすぎる。
早く犯人を捜し出して止めなければ。
僕はひとり、決意を固くした。
夕方。
僕はスーパーで買い物をしてから臨の住む駅近くの高級マンションを訪れた。
あいつはひとり暮らしだ。
親が再婚のせいか他の理由かよく知らないが、高校入学時に家を出た。
まあ、あいつはひとり暮らしを維持できるだけの収入を得ているらしいからできることなのだろう。
基本土日にモデルの仕事をし、どこかの企業の広告にも起用されていると聞いた。
俺からしたら遊びたいがために家を出たんじゃないか、と思っているが真相を聞いたことはない。
僕はマンションのエントランスで、あいつの住む部屋番号を入力する。
応答はなく、エントランスの扉が開く。
僕はその扉をくぐり、エレベーターへと向かった。
八階の角部屋が、臨の住む部屋だった。
茶色のドアの前に立ち、僕はチャイムを押す。
すると扉が開き、私服姿の臨が現れた。
「紫音、いらっしゃい」
「あぁ」
会釈して、僕は中へと入った。
臨から香る香水の匂いが少し気になる。
またこいつ、香水変えたのか?
それとも誰かに貰ったのか。
僕は靴を脱ぎ、用意された紺色のスリッパを履き部屋の奥へと進んで行った。
臨が住む部屋は2LDKで、一部屋は図書室となっている。
テレビが好きではない臨らしく、リビングでは大きなスピーカーからクラシックが流れていた。
紺色の、ふたり掛けのソファーに僕は腰かけ、いつも持ち歩いているトートバッグをソファー横に置き、中からルーズリーフを出す。
「ご飯は食べてきたの?」
「いや。食欲ねーから喰ってない。その代りお菓子持ってきた」
答えながら僕はバッグからポテチやクッキー、グミなどを取り出す。
「またお菓子? 相変わらず不健康だね」
「うるせえ。ご飯なんて気持ち悪くて食えるかっての」
昼に吸い上げた記憶はすでに薄れているが、猫の死骸だけは生々しく想像できてしまう。
僕は首を振り、浮かんだ画像を消そうとする。
けれど毎日のように猫の画像に癒されていたせいか、かなり具体的に猫の生首が脳内に浮かんでしまった。
可愛い猫をこんな目に合わせるなんてひどすぎる。
「紫音?」
臨の声にハッとして、僕は隣を見た。
不思議そうな顔をする、赤い縁の眼鏡をかけた臨が隣に腰かけている。
「麦茶、置いておいたから」
「あ、ありがと」
そして僕は、目の前にあるテーブルの上を見る。
透明なグラスにいれられた麦茶が、たしかにそこにあった。
「紫音この絵、何?」
テーブルの上に僕が置いたルーズリーフを見て臨が言う。
「猫連続殺人の犯人」
ポテチの袋を開けながら僕が言うと、臨はルーズリーフを手に取りながら言った。
「猫……殺人? 犯人?」
どうやら僕の発言にいくつか疑問があるらしい。
「そう。だから早くこいつを見つけ出してしばき倒す。それが今回の仕事」
「ちょっと、しばくってどういう意味? 紫音、もう少しわかるように話さない?」
「ほら、二週間くらい前に真梨香さんと話していただろ? 猫の惨殺死体が見つかったって」
「あぁあれね。今日も見つかったって聞いたけど?」
耳が早いな。
あれか、噂の救急の看護師情報か?
「知ってんなら話が早い。昨夜、犯人を見たやつがいるんだよ」
「え、ほんと?」
臨が驚きの声を上げる。
「あぁ。僕は真梨香さんに頼まれて目撃者の記憶を消した。で、その時に見た犯人のイラストがそれ」
言って、僕はポテチを口に放り込んだ。
「犯人て……これ、耳と尻尾だよね?」
「あぁ。間違いなく耳と尻尾だ。ちなみに色は白」
「口、大きくない?」
「大きいな、はっきり言って、犬とか狐とか、そんな感じ」
「……じゃあ、猫を食べているのは化け物だってこと?」
神妙な声で言う臨に、僕は頷いて答えた。
「それで真梨香さんが調査してほしいってさ」
「調査って……紫音、受けたの?」
さっきからこいつ、驚いてばっかりだな。
「あぁ。あたりめーだろ? だって猫だぞ、被害者は。猫襲うなんて人間の所業じゃねーし」
「まあ、確かに人じゃないけどさ」
苦笑して臨は言い、イラストを見つめる。
「あぁ、そうか。その目撃者の記憶を消したから、犯人を見たのはある意味紫音だけ、ってことになるのか」
「そう言うことだよ。でも僕は他人の記憶をいつまでも覚えていられないから、こうやってメモ書いて絵を描いたんだ」
「まあこんなの話しても、警察は信じないだろうしねえ」
そして臨は顎に手を当てる。
「そう言うことだよ。で、臨、手伝うよな」
「うーん……たしかに興味はそそられるね。狐か、犬か……狼とかもあり得るかな。化け物が満月の夜に猫を襲って喰う……何の為にそんなことをしているんだろうね」
「調べたら前回現れた時も満月だった。もっと辿ったら満月の夜に似たような事件、起きてるかも知れねー」
「満月ねえ。百鬼夜行って、月関係あるっけ?」
「しらねーよ。百鬼夜行ってあれだろ? 妖怪のパレード」
「パレードかあ。まあ、ある意味そうだけど、見たら死ぬっていう話があったような」
そして臨は、テーブル下の棚からタブレットを取りだし、何やら調べ始めた。
「あー、百鬼夜行は満月関係ないみたい。そうなると今回の話は関係ないのかなあ」
「つうか、目撃されたのはこの化け物一匹だろ? それに見たら死ぬなら、今回の目撃者、なんで生きてんだよ?」
「猫が百鬼夜行を目撃したから殺されたとか?」
笑いを含んだ声で臨が言うので、僕は無言で臨の頭を叩いた。
「ふざけてんじゃねーよ、まったく……」
「ははは。痛いなあ。冗談だよ、冗談。えーと……うーん、猫の死体が発見された話は他になさそうだなあ。SNSを調べても出てこないし……」
と言う事は、猫襲撃事件は先月の満月の夜から始まったって事だろうか?
きっかけはいったいなんだ?
「病院の裏に山があるじゃない? 山っていうか、丘かな」
たしかに病院の裏には小高い丘がある。
丘の一部は斜面を利用した遊具のある公園になっており、日中は親子連れが多くいる。
大部分は林になっているのでもしかしたら何か動物が住んでいるかもしれないが……
狐とか野犬が住んでいる、と言う話は聞いたことがなかった。
ただ古い社はあったような気がする。
「あそこの林に何か住んでるのかな、と思ったけど……そんな話、聞いたことないしねえ」
「あぁ。っていうか猫襲う様なあぶねー奴、いると思うか?」
僕が言うと、臨はタブレットを見つめたまま首を横に振った。
「それは考えにくいかなあ。今の所、手がかりはこのイラストだけかあ……他になにか情報ないのかなあ」
「この目立つ容貌なら、他に目撃者いそうだけどな」
「あぁ、そうか。それなら目撃者いそうかも」
臨はタブレットを操作し、しばらく画面を見つめていた。
僕はと言えば、ポテチを食べ終わりクッキーの袋を開ける。
チョコチップクッキーは至高だと思う。
僕がお菓子を貪り食べている間、臨はずっとタブレットを見ていた。
「あ、書き込みあった」
言いながら臨は僕の服の裾を引っ張る。
「書き込み?」
「うん。一か月くらい前。夜中に白い服に耳と尻尾をつけた女を見たって。怖かったって書いてある」
臨に見せられたSNSの画面には、確かに臨が言った通りの事が書いてあった。
「ねえ紫音。会いに行こうか」
臨が何を言っているのか意味が分からず、僕は手を止め彼を見る。
臨はタブレットを操作しながら言った。
「この子、学校名とか学年とか書いてあるから、すぐ会えるんじゃないかな。DM送ってみるよ」
「え、あ、え、DM?」
展開についていけず、僕は呆然と臨を見つめることしかできなかった。
今までいくつもの記憶を消してきたけど、こんなことをするのは初めてだ。
いつもの仮眠室でベッドに座り、ルーズリーフに見たものを書きこんでいく。
満月の夜。若い女、たぶん二十代半ばくらい。大きな白い獣の耳。白く大きな尻尾。
ルーズリーフ一枚使い、僕は絵を簡単に描いてみる。
服はどうだっただろう?
ワンピースみたいな感じだったような気がする。
絵にしてみて改めて、これは犬や狐の類ではと思う。
狐の妖怪は有名だよな。九尾の狐とかいるし。
尻尾はどうなっていたんだろう。
彼女の記憶だと一本のように見えたけれど、もしかしたら複数あったのかもしれない。
それくらい尻尾はふさふさで、大きかった。
僕はシャープペンシルを回しながら、描いたイラストを見つめた。
正直絵は得意ではないが、それでもなんとなく形容は伝わると思う。
これが猫を喰う化け物なのか。
あんな可愛い生き物を喰うなんて……どんな化け物だよ。
なんで猫なんて襲うんだ?
ていうか、狐って猫、食べるのか?
スマホで調べてみるが、狐は鳥や果物などを食べる、とは書いてあった。
猫はどうだろう……うさぎを襲うイメージはあるけど、猫はもっと大きいしな。
子猫ならあり得る……そう考えて僕は首を横に振った。
子猫を食べるなんて可哀そうすぎる。
早く犯人を捜し出して止めなければ。
僕はひとり、決意を固くした。
夕方。
僕はスーパーで買い物をしてから臨の住む駅近くの高級マンションを訪れた。
あいつはひとり暮らしだ。
親が再婚のせいか他の理由かよく知らないが、高校入学時に家を出た。
まあ、あいつはひとり暮らしを維持できるだけの収入を得ているらしいからできることなのだろう。
基本土日にモデルの仕事をし、どこかの企業の広告にも起用されていると聞いた。
俺からしたら遊びたいがために家を出たんじゃないか、と思っているが真相を聞いたことはない。
僕はマンションのエントランスで、あいつの住む部屋番号を入力する。
応答はなく、エントランスの扉が開く。
僕はその扉をくぐり、エレベーターへと向かった。
八階の角部屋が、臨の住む部屋だった。
茶色のドアの前に立ち、僕はチャイムを押す。
すると扉が開き、私服姿の臨が現れた。
「紫音、いらっしゃい」
「あぁ」
会釈して、僕は中へと入った。
臨から香る香水の匂いが少し気になる。
またこいつ、香水変えたのか?
それとも誰かに貰ったのか。
僕は靴を脱ぎ、用意された紺色のスリッパを履き部屋の奥へと進んで行った。
臨が住む部屋は2LDKで、一部屋は図書室となっている。
テレビが好きではない臨らしく、リビングでは大きなスピーカーからクラシックが流れていた。
紺色の、ふたり掛けのソファーに僕は腰かけ、いつも持ち歩いているトートバッグをソファー横に置き、中からルーズリーフを出す。
「ご飯は食べてきたの?」
「いや。食欲ねーから喰ってない。その代りお菓子持ってきた」
答えながら僕はバッグからポテチやクッキー、グミなどを取り出す。
「またお菓子? 相変わらず不健康だね」
「うるせえ。ご飯なんて気持ち悪くて食えるかっての」
昼に吸い上げた記憶はすでに薄れているが、猫の死骸だけは生々しく想像できてしまう。
僕は首を振り、浮かんだ画像を消そうとする。
けれど毎日のように猫の画像に癒されていたせいか、かなり具体的に猫の生首が脳内に浮かんでしまった。
可愛い猫をこんな目に合わせるなんてひどすぎる。
「紫音?」
臨の声にハッとして、僕は隣を見た。
不思議そうな顔をする、赤い縁の眼鏡をかけた臨が隣に腰かけている。
「麦茶、置いておいたから」
「あ、ありがと」
そして僕は、目の前にあるテーブルの上を見る。
透明なグラスにいれられた麦茶が、たしかにそこにあった。
「紫音この絵、何?」
テーブルの上に僕が置いたルーズリーフを見て臨が言う。
「猫連続殺人の犯人」
ポテチの袋を開けながら僕が言うと、臨はルーズリーフを手に取りながら言った。
「猫……殺人? 犯人?」
どうやら僕の発言にいくつか疑問があるらしい。
「そう。だから早くこいつを見つけ出してしばき倒す。それが今回の仕事」
「ちょっと、しばくってどういう意味? 紫音、もう少しわかるように話さない?」
「ほら、二週間くらい前に真梨香さんと話していただろ? 猫の惨殺死体が見つかったって」
「あぁあれね。今日も見つかったって聞いたけど?」
耳が早いな。
あれか、噂の救急の看護師情報か?
「知ってんなら話が早い。昨夜、犯人を見たやつがいるんだよ」
「え、ほんと?」
臨が驚きの声を上げる。
「あぁ。僕は真梨香さんに頼まれて目撃者の記憶を消した。で、その時に見た犯人のイラストがそれ」
言って、僕はポテチを口に放り込んだ。
「犯人て……これ、耳と尻尾だよね?」
「あぁ。間違いなく耳と尻尾だ。ちなみに色は白」
「口、大きくない?」
「大きいな、はっきり言って、犬とか狐とか、そんな感じ」
「……じゃあ、猫を食べているのは化け物だってこと?」
神妙な声で言う臨に、僕は頷いて答えた。
「それで真梨香さんが調査してほしいってさ」
「調査って……紫音、受けたの?」
さっきからこいつ、驚いてばっかりだな。
「あぁ。あたりめーだろ? だって猫だぞ、被害者は。猫襲うなんて人間の所業じゃねーし」
「まあ、確かに人じゃないけどさ」
苦笑して臨は言い、イラストを見つめる。
「あぁ、そうか。その目撃者の記憶を消したから、犯人を見たのはある意味紫音だけ、ってことになるのか」
「そう言うことだよ。でも僕は他人の記憶をいつまでも覚えていられないから、こうやってメモ書いて絵を描いたんだ」
「まあこんなの話しても、警察は信じないだろうしねえ」
そして臨は顎に手を当てる。
「そう言うことだよ。で、臨、手伝うよな」
「うーん……たしかに興味はそそられるね。狐か、犬か……狼とかもあり得るかな。化け物が満月の夜に猫を襲って喰う……何の為にそんなことをしているんだろうね」
「調べたら前回現れた時も満月だった。もっと辿ったら満月の夜に似たような事件、起きてるかも知れねー」
「満月ねえ。百鬼夜行って、月関係あるっけ?」
「しらねーよ。百鬼夜行ってあれだろ? 妖怪のパレード」
「パレードかあ。まあ、ある意味そうだけど、見たら死ぬっていう話があったような」
そして臨は、テーブル下の棚からタブレットを取りだし、何やら調べ始めた。
「あー、百鬼夜行は満月関係ないみたい。そうなると今回の話は関係ないのかなあ」
「つうか、目撃されたのはこの化け物一匹だろ? それに見たら死ぬなら、今回の目撃者、なんで生きてんだよ?」
「猫が百鬼夜行を目撃したから殺されたとか?」
笑いを含んだ声で臨が言うので、僕は無言で臨の頭を叩いた。
「ふざけてんじゃねーよ、まったく……」
「ははは。痛いなあ。冗談だよ、冗談。えーと……うーん、猫の死体が発見された話は他になさそうだなあ。SNSを調べても出てこないし……」
と言う事は、猫襲撃事件は先月の満月の夜から始まったって事だろうか?
きっかけはいったいなんだ?
「病院の裏に山があるじゃない? 山っていうか、丘かな」
たしかに病院の裏には小高い丘がある。
丘の一部は斜面を利用した遊具のある公園になっており、日中は親子連れが多くいる。
大部分は林になっているのでもしかしたら何か動物が住んでいるかもしれないが……
狐とか野犬が住んでいる、と言う話は聞いたことがなかった。
ただ古い社はあったような気がする。
「あそこの林に何か住んでるのかな、と思ったけど……そんな話、聞いたことないしねえ」
「あぁ。っていうか猫襲う様なあぶねー奴、いると思うか?」
僕が言うと、臨はタブレットを見つめたまま首を横に振った。
「それは考えにくいかなあ。今の所、手がかりはこのイラストだけかあ……他になにか情報ないのかなあ」
「この目立つ容貌なら、他に目撃者いそうだけどな」
「あぁ、そうか。それなら目撃者いそうかも」
臨はタブレットを操作し、しばらく画面を見つめていた。
僕はと言えば、ポテチを食べ終わりクッキーの袋を開ける。
チョコチップクッキーは至高だと思う。
僕がお菓子を貪り食べている間、臨はずっとタブレットを見ていた。
「あ、書き込みあった」
言いながら臨は僕の服の裾を引っ張る。
「書き込み?」
「うん。一か月くらい前。夜中に白い服に耳と尻尾をつけた女を見たって。怖かったって書いてある」
臨に見せられたSNSの画面には、確かに臨が言った通りの事が書いてあった。
「ねえ紫音。会いに行こうか」
臨が何を言っているのか意味が分からず、僕は手を止め彼を見る。
臨はタブレットを操作しながら言った。
「この子、学校名とか学年とか書いてあるから、すぐ会えるんじゃないかな。DM送ってみるよ」
「え、あ、え、DM?」
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