60 / 103
60 車の中で
しおりを挟む
その後も気持ちの乱高下は続いたものの、金曜日をなんとか乗り越え土曜日の朝を迎えた。
普通に過ごしているつもりでも、ふとした瞬間に千早のことを思い出す。
高校の時の事。
五月からの出来事。
千早の言葉。
俺は、どうしたいんだろ。
七月九日土曜日。
あれから一週間が過ぎた。
なんとなく気怠い朝。
天気はまた、雨だった。
カーテンを開けて外を見れば、灰色の雲が空全体を覆っている。
雨の中、歩いて駅行くの、怠いんだよなあ……
そう思いつつ、部屋を出て階段を降りていく。
洗面所で顔を洗い改めて自分の顔を見る。
うわ、クマできてる。やべえな、俺。
ちゃんと寝てるつもりなんだけどなぁ。昨日だって、二十三時には布団入ったし。
リビングに向かうと、母親がテレビを見ていた。
流れているのは何かのドラマのようだった。
何を見ているのか興味はないので、俺はリビングを素通りし、キッチンへと向かう。
「おはよー」
気だるく挨拶すると、母親はテレビから目を離さず挨拶を返してくる。
「ねえ琳太郎」
「何」
冷蔵庫を開け、麦茶の入った水筒を出す。
それをグラスに注いでいると、母親はこちらを見ずに言った。
「今日もバイト?」
「うん」
「送ってこうか、駅まで」
「は?」
母親がこんなこと言い出すのは珍しい。
ていうか、初めてじゃねーかな?
「どうしたんだよ、急に」
「なんか体調悪そうだから」
「別にいいよ」
「いいから送られなさいよ」
送られろ、と命令してくるのも珍しい。
「今日、お父さん出かけてるから、私も出かけたいからついでよついで」
俺の心配が先なのか、母親の出かけたい気持ちが先なのかはよく分かんねぇけど、そこまで言うならと俺は、バイト先近くまで送ってもらうことにした。
十一時半。
母親の軽自動車に乗せられ、俺はバイト先に向かう。
「琳太郎、最近様子変だったけど、何かあったの?」
車を運転しながら母親に言われ、俺は窓の外を見たまま黙り込んでしまう。
何かあったといえばあった。
でもこんなの、親に言えるわけがない。
「別に」
思春期みたいな事を言い、俺は口を閉ざす。
「何でも話しなさい、とは言うつもりは無いけど、自分のことは大事になさい? 自分を癒せるのは自分だけなんだから」
なんかそれ、最近よく言われる言葉だな。
俺は生返事をし、窓の外を見ていた。
雨の土曜日。
車の通りは多い気がする。
「癒しと言えばね、お母さん、最近バースものにハマってるんだけど」
「は?」
突然何を言いだすんだと思い、俺は母親へと顔を向けた。
「バースものよ、バースもの。オメガバースってほら、深夜ドラマやってるじゃない? それで見てるんだけど」
もしかして、さっき見てたドラマはそれか?
「オメガの子が運命の番だからって、アルファの子に捕まってね、閉じ込められちゃうのよ」
母親の言葉に、俺の心はぐらぐらと揺れる。
運命の番。
千早に言われた言葉が、耳の奥でこだまする。
『偽物の番』
『……俺は、お前がいいんだよ』
俺は、偽物じゃあ、ないんだよ、な?
「見てるときはほんと、胸がきゅんきゅんするんだけど、ふと思うのよ。オメガの子がされてるのって、立派にDVじゃないかなって」
「で、でも、それってドラマじゃん?」
無理矢理閉じ込める、とか聞くと犯罪の匂いしかしないけれど。
母親が見ているのはドラマだ。
現実じゃない。
……現実に、俺は閉じ込められていたかもしれねえけど。
「まあ、そうなんだけどねえ。オメガの子もね、最初は嫌がってるんだけど、でもね、運命だからって逆らわなくなるのよ。置かれている状況を受け入れるっていうか……なんかね、何とかシンドロームって言うんでしょうね、あれ」
「何とかってなんだよ」
なるべく冷静に言うようにしているが、内心冷や汗だらだらだった。
母親がしているのはドラマの話だ。
現実じゃない。
俺は懸命に、自分にそう言い聞かせた。
「なんだっけ……ストックホルム、だっけ?」
ストックホルムシンドローム。
聞いたことはある。
誘拐とか、立てこもりなどで被害者が犯人に同調してってやつ。
防衛本能のひとつだって話だったような。
……やべえ、気持ち悪くなってきた。
まるで、母親の話は俺の話のようで、嫌な感じがした。
「ストックホルムシンドローム。あれなのかしらねえって思うと、ちょっとしょんぼりしちゃうけど、見ちゃうのよねえ。気になって」
「な、なんでしょんぼりしてまで見るんだよ?」
「だから、気になるの」
ちょっとそのドラマの内容が気になってくるが、たぶん俺は見られないだろう。
……きっと、自分と重ねてしまうから。
「っていうか、何でそんな話」
「今のお母さんの癒しだからよ」
「あ、そ、そうなんだ」
「お姉ちゃんたちもいないし、琳太郎も大学生になって家にほとんどいなくなったし。だからドラマ見て癒されてるのよ」
まあ、俺、今日まで母親が何見てるのかなんて知らなかったしな。
なんだろ、子供が手を離れて寂しいのか?
それともひとりの時間を謳歌してるんだろうか。
……両方かも。
「アルファっていえば、貴方の友達の秋谷君て、アルファなんでしょ?」
その問いには、思わず心臓が止まりそうになる。
俺は目を見開き、戸惑い言った。
「な、な、な何で知って……」
「だって、有名だったから、高校で」
その状況で、なんで俺は知らなかったんだ?
さすがにどうかと思うぞ、俺。
「彼も、オメガにあんなことするのかしらねえ……だとしたら幻滅しちゃうなあ」
母親は、心底残念そうに呟く。
「何言ってんだよ、ドラマと混同するんじゃねえよ」
言いながら、俺は窓の外に視線を向ける。
「わかってるわよ、そんなこと。ちょっと思っただけよ。ねえ、琳太郎、今日は夕飯どうするの?」
急に現実の話題に引き戻され、俺はとっさに反応できなかった。
夕飯……どうしよう。
「え? えーと……あの、とりあえず作っといて。適当に温めるから」
「あ、じゃあ今日は帰って来るのね?」
そう言った母親の声は、ちょっと嬉しそうだった。
ストックホルムシンドローム。
バイトしながら、俺の頭の中をその言葉がぐるぐる回っていた。
……俺の千早に対する気持ちって、自分を守るための偽りだったんだろうか?
千早は高校からの友達で、俺の世界には当たり前にいる存在だと思ってた。
でもその関係は、運命の番、という存在から狂い始めて……
それって偶然なんだろうか?
五月のあの日、藤の花に俺が見とれたとき、千早に会ったこと。そこに宮田が現れたこと。
偶然、何だろうけど起きて見ればそれって、必然だったんじゃねえかな。
あのときふたりが会わなければ、どうなってたんだろ?
そんなもしもを考えても、意味はねえか。
ふたりは俺の友達である以上、結局は俺、巻き込まれてるよなあ。
ってことはこの状況って、偶然じゃなくって必然なのかなあ。
運命の番。
そのつながりって、結局どうなったんだろ?
ふたりは結ばれる運命だったんだろ?
千早と、宮田と。
でも、宮田はそれを拒絶し、千早も運命から逃れようと足掻き、俺を選んだ。
千早が俺を選んだのって偶然なのか、必然なのか。
……高校の時、そんなそぶりなかったよな。
普通の友達だったはず。
アルファだってこと俺だけ知らなかったっぽいの、ショックだけど。
『お前の前では、ただの人でいられたのに』
先週、千早はそんなことを言っていた。
……だから、千早、俺には言わないでいたのかな。
アルファとかオメガとか、ベータとかそんなの抜きにして、俺と一緒にいたかったから。
もしかしたらずっと前から俺は、あいつの特別だったのか?
そして俺は……どうしたい?
普通に過ごしているつもりでも、ふとした瞬間に千早のことを思い出す。
高校の時の事。
五月からの出来事。
千早の言葉。
俺は、どうしたいんだろ。
七月九日土曜日。
あれから一週間が過ぎた。
なんとなく気怠い朝。
天気はまた、雨だった。
カーテンを開けて外を見れば、灰色の雲が空全体を覆っている。
雨の中、歩いて駅行くの、怠いんだよなあ……
そう思いつつ、部屋を出て階段を降りていく。
洗面所で顔を洗い改めて自分の顔を見る。
うわ、クマできてる。やべえな、俺。
ちゃんと寝てるつもりなんだけどなぁ。昨日だって、二十三時には布団入ったし。
リビングに向かうと、母親がテレビを見ていた。
流れているのは何かのドラマのようだった。
何を見ているのか興味はないので、俺はリビングを素通りし、キッチンへと向かう。
「おはよー」
気だるく挨拶すると、母親はテレビから目を離さず挨拶を返してくる。
「ねえ琳太郎」
「何」
冷蔵庫を開け、麦茶の入った水筒を出す。
それをグラスに注いでいると、母親はこちらを見ずに言った。
「今日もバイト?」
「うん」
「送ってこうか、駅まで」
「は?」
母親がこんなこと言い出すのは珍しい。
ていうか、初めてじゃねーかな?
「どうしたんだよ、急に」
「なんか体調悪そうだから」
「別にいいよ」
「いいから送られなさいよ」
送られろ、と命令してくるのも珍しい。
「今日、お父さん出かけてるから、私も出かけたいからついでよついで」
俺の心配が先なのか、母親の出かけたい気持ちが先なのかはよく分かんねぇけど、そこまで言うならと俺は、バイト先近くまで送ってもらうことにした。
十一時半。
母親の軽自動車に乗せられ、俺はバイト先に向かう。
「琳太郎、最近様子変だったけど、何かあったの?」
車を運転しながら母親に言われ、俺は窓の外を見たまま黙り込んでしまう。
何かあったといえばあった。
でもこんなの、親に言えるわけがない。
「別に」
思春期みたいな事を言い、俺は口を閉ざす。
「何でも話しなさい、とは言うつもりは無いけど、自分のことは大事になさい? 自分を癒せるのは自分だけなんだから」
なんかそれ、最近よく言われる言葉だな。
俺は生返事をし、窓の外を見ていた。
雨の土曜日。
車の通りは多い気がする。
「癒しと言えばね、お母さん、最近バースものにハマってるんだけど」
「は?」
突然何を言いだすんだと思い、俺は母親へと顔を向けた。
「バースものよ、バースもの。オメガバースってほら、深夜ドラマやってるじゃない? それで見てるんだけど」
もしかして、さっき見てたドラマはそれか?
「オメガの子が運命の番だからって、アルファの子に捕まってね、閉じ込められちゃうのよ」
母親の言葉に、俺の心はぐらぐらと揺れる。
運命の番。
千早に言われた言葉が、耳の奥でこだまする。
『偽物の番』
『……俺は、お前がいいんだよ』
俺は、偽物じゃあ、ないんだよ、な?
「見てるときはほんと、胸がきゅんきゅんするんだけど、ふと思うのよ。オメガの子がされてるのって、立派にDVじゃないかなって」
「で、でも、それってドラマじゃん?」
無理矢理閉じ込める、とか聞くと犯罪の匂いしかしないけれど。
母親が見ているのはドラマだ。
現実じゃない。
……現実に、俺は閉じ込められていたかもしれねえけど。
「まあ、そうなんだけどねえ。オメガの子もね、最初は嫌がってるんだけど、でもね、運命だからって逆らわなくなるのよ。置かれている状況を受け入れるっていうか……なんかね、何とかシンドロームって言うんでしょうね、あれ」
「何とかってなんだよ」
なるべく冷静に言うようにしているが、内心冷や汗だらだらだった。
母親がしているのはドラマの話だ。
現実じゃない。
俺は懸命に、自分にそう言い聞かせた。
「なんだっけ……ストックホルム、だっけ?」
ストックホルムシンドローム。
聞いたことはある。
誘拐とか、立てこもりなどで被害者が犯人に同調してってやつ。
防衛本能のひとつだって話だったような。
……やべえ、気持ち悪くなってきた。
まるで、母親の話は俺の話のようで、嫌な感じがした。
「ストックホルムシンドローム。あれなのかしらねえって思うと、ちょっとしょんぼりしちゃうけど、見ちゃうのよねえ。気になって」
「な、なんでしょんぼりしてまで見るんだよ?」
「だから、気になるの」
ちょっとそのドラマの内容が気になってくるが、たぶん俺は見られないだろう。
……きっと、自分と重ねてしまうから。
「っていうか、何でそんな話」
「今のお母さんの癒しだからよ」
「あ、そ、そうなんだ」
「お姉ちゃんたちもいないし、琳太郎も大学生になって家にほとんどいなくなったし。だからドラマ見て癒されてるのよ」
まあ、俺、今日まで母親が何見てるのかなんて知らなかったしな。
なんだろ、子供が手を離れて寂しいのか?
それともひとりの時間を謳歌してるんだろうか。
……両方かも。
「アルファっていえば、貴方の友達の秋谷君て、アルファなんでしょ?」
その問いには、思わず心臓が止まりそうになる。
俺は目を見開き、戸惑い言った。
「な、な、な何で知って……」
「だって、有名だったから、高校で」
その状況で、なんで俺は知らなかったんだ?
さすがにどうかと思うぞ、俺。
「彼も、オメガにあんなことするのかしらねえ……だとしたら幻滅しちゃうなあ」
母親は、心底残念そうに呟く。
「何言ってんだよ、ドラマと混同するんじゃねえよ」
言いながら、俺は窓の外に視線を向ける。
「わかってるわよ、そんなこと。ちょっと思っただけよ。ねえ、琳太郎、今日は夕飯どうするの?」
急に現実の話題に引き戻され、俺はとっさに反応できなかった。
夕飯……どうしよう。
「え? えーと……あの、とりあえず作っといて。適当に温めるから」
「あ、じゃあ今日は帰って来るのね?」
そう言った母親の声は、ちょっと嬉しそうだった。
ストックホルムシンドローム。
バイトしながら、俺の頭の中をその言葉がぐるぐる回っていた。
……俺の千早に対する気持ちって、自分を守るための偽りだったんだろうか?
千早は高校からの友達で、俺の世界には当たり前にいる存在だと思ってた。
でもその関係は、運命の番、という存在から狂い始めて……
それって偶然なんだろうか?
五月のあの日、藤の花に俺が見とれたとき、千早に会ったこと。そこに宮田が現れたこと。
偶然、何だろうけど起きて見ればそれって、必然だったんじゃねえかな。
あのときふたりが会わなければ、どうなってたんだろ?
そんなもしもを考えても、意味はねえか。
ふたりは俺の友達である以上、結局は俺、巻き込まれてるよなあ。
ってことはこの状況って、偶然じゃなくって必然なのかなあ。
運命の番。
そのつながりって、結局どうなったんだろ?
ふたりは結ばれる運命だったんだろ?
千早と、宮田と。
でも、宮田はそれを拒絶し、千早も運命から逃れようと足掻き、俺を選んだ。
千早が俺を選んだのって偶然なのか、必然なのか。
……高校の時、そんなそぶりなかったよな。
普通の友達だったはず。
アルファだってこと俺だけ知らなかったっぽいの、ショックだけど。
『お前の前では、ただの人でいられたのに』
先週、千早はそんなことを言っていた。
……だから、千早、俺には言わないでいたのかな。
アルファとかオメガとか、ベータとかそんなの抜きにして、俺と一緒にいたかったから。
もしかしたらずっと前から俺は、あいつの特別だったのか?
そして俺は……どうしたい?
32
あなたにおすすめの小説
どっちも好き♡じゃダメですか?
藤宮りつか
BL
俺のファーストキスを奪った相手は父さんの再婚相手の息子だった――。
中学生活も終わりに近づいたある日。学校帰りにファーストキスを自分と同じ男に奪われてしまった七緒深雪は、その相手が父、七緒稔の再婚相手の息子、夏川雪音だったと知って愕然とする。
更に、二度目の再会で雪音からセカンドキスまで奪われてしまった深雪は深く落ち込んでしまう。
そんな時、小学校からの幼馴染みである戸塚頼斗から「好きだ」と告白までされてしまい、深雪はもうどうしていいのやら……。
父親の再婚が決まり、血の繋がらない弟になった雪音と、信頼できる幼馴染みの頼斗の二人から同時に言い寄られる生活が始まった深雪。二人の男の間で揺れる深雪は、果たしてどちらを選ぶのか――。
血の繋がらない弟と幼馴染みに翻弄される深雪のトライアングルラブストーリー。
【完結】いばらの向こうに君がいる
古井重箱
BL
【あらすじ】ヤリチンかつチャラ男のアルファ、内藤は、上司から見合いを勧められる。お相手の悠理は超美人だけれども毒舌だった。やがて内藤は悠理の心の傷を知り、彼を幸せにしてあげたいと思うようになる──
【注記】ヤリチンのチャラ男アルファ×結婚するまではバージンでいたい毒舌美人オメガ。攻視点と受視点が交互に出てきます。アルファポリス、ムーンライトノベルズ、pixiv、自サイトに掲載中。
ジャスミン茶は、君のかおり
霧瀬 渓
BL
アルファとオメガにランクのあるオメガバース世界。
大学2年の高位アルファ高遠裕二は、新入生の三ツ橋鷹也を助けた。
裕二の部活後輩となった鷹也は、新歓の数日後、放火でアパートを焼け出されてしまう。
困った鷹也に、裕二が条件付きで同居を申し出てくれた。
その条件は、恋人のフリをして虫除けになることだった。
変異型Ωは鉄壁の貞操
田中 乃那加
BL
変異型――それは初めての性行為相手によってバースが決まってしまう突然変異種のこと。
男子大学生の金城 奏汰(かなしろ かなた)は変異型。
もしαに抱かれたら【Ω】に、βやΩを抱けば【β】に定着する。
奏汰はαが大嫌い、そして絶対にΩにはなりたくない。夢はもちろん、βの可愛いカノジョをつくり幸せな家庭を築くこと。
だから護身術を身につけ、さらに防犯グッズを持ち歩いていた。
ある日の歓楽街にて、β女性にからんでいたタチの悪い酔っ払いを次から次へとやっつける。
それを見た高校生、名張 龍也(なばり たつや)に一目惚れされることに。
当然突っぱねる奏汰と引かない龍也。
抱かれたくない男は貞操を守りきり、βのカノジョが出来るのか!?
ノエルの結婚
仁茂田もに
BL
オメガのノエルは顔も知らないアルファと結婚することになった。
お相手のヴィンセントは旦那さまの部下で、階級は中尉。東方司令部に勤めているらしい。
生まれ育った帝都を離れ、ノエルはヴィンセントとふたり東部の街で新婚生活を送ることになる。
無表情だが穏やかで優しい帝国軍人(アルファ)×明るいがトラウマ持ちのオメガ
過去につらい経験をしたオメガのノエルが、ヴィンセントと結婚して幸せになる話です。
J.GARDEN58にて本編+書き下ろしで頒布する予定です。
詳しくは後日、活動報告またはXにてご告知します。
幼馴染は僕を選ばない。
佳乃
BL
ずっと続くと思っていた〈腐れ縁〉は〈腐った縁〉だった。
僕は好きだったのに、ずっと一緒にいられると思っていたのに。
僕がいた場所は僕じゃ無い誰かの場所となり、繋がっていると思っていた縁は腐り果てて切れてしまった。
好きだった。
好きだった。
好きだった。
離れることで断ち切った縁。
気付いた時に断ち切られていた縁。
辛いのは、苦しいのは彼なのか、僕なのか…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる