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★番外編01 運命の番 side 千早
運命の番14★
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琳太郎は苦しげな顔をして俺に貫かれている。
「ちは……や……」
腕を伸ばし俺の首に腕を絡めて切なげに呟く。
「好き……ちは……あぁ!」
うわ言のように繰り返して、琳太郎はまつ毛を震わせて喘ぐ。
「琳……」
「奥、きてる……やば、い……あたま、変……」
俺は一度腰を引き、一気に奥まで貫くと琳太郎は俺にしがみついたまま、声を上げ身体を痙攣させた。
中が収縮して俺のを締め付けるのに、腹に違和感を覚える。
琳太郎、射精してない……?
どうやら出さずにイッたらしく、琳太郎は口の端から唾液を流し呻いている。
「そんなにイイのか、琳」
「イイ……奥、すごいの……千早、キスして?」
言いながら琳太郎は舌を出してくる。
こんな風に甘えた態度を見せてくるのは珍しく、俺は堪らず噛みつくように口づける。
「ん……ンン……ちはやぁ……んン……」
口づけの間に俺の名を呼び、自分から舌を絡ませ唾液を吸ってくる。
可愛い琳太郎。
苦しげな表情はすでに消え、頬を赤らめ淫らに腰を振る。
琳太郎からしたオメガの匂いにやられた俺は、風呂場でかなり手ひどく彼を抱いた。
ろくに解しもせず貫き、だから琳太郎は泣いていたように思う。
オメガの……しかも宮田の匂いにあてられるとは思わなかった。
俺はまだ、心のどこかであいつを求めているのだろうか?
――違う、俺が求めているのは、俺が決めた俺の番だ。
その相手は今、俺の下で喘ぎ、自分から腰を振っている。
「ち、はや……中、もっと欲しい……」
まるで発情したオメガのように中出しを求める姿に悦びを感じるとともに俺は――胸に痛みを感じる。
琳太郎はベータだ。オメガじゃないのに。
淫らに腰をくねらせ、舌を出して自分から唾液を飲み込み喘ぐ姿を見せるようになってしまった。
そうしたのは俺だ。
俺が琳太郎をそんなふうに変えてしまった。
その事実にわずかに心が痛む。
けれど。
今さら元に戻ることなんてできないし、今さら手離すことなどできない。
いくら抱いても足りない。
この心に空いた穴を埋めるには、まだ抱き足りない。
「いくらでも抱いてやるよ、琳。お前は俺の、番なんだから」
俺はベッドに手をつき、激しく腰を打ち付けて琳太郎の中でそのまま達した。
今日、中に出すのは二度目だ。
一度目は風呂場でやった。
まだ足りない。
もっと琳太郎の中を感じていたい。
オメガの匂いに狂った事実は受け止めがたい。
もう、大丈夫だと思っていたのに。
なのに俺は、まだ、運命から逃げられないんだろうか。
なら俺は、自分で掴んだこの運命を確かなものにしなければ。
俺には琳太郎しかいないのだから。
俺は中に挿れたまま、再び腰を揺らす。そして、ぼんやりと天井を見つめる琳太郎の頭を抱いて囁いた。
「琳太郎……愛してる」
「う、あ……ちは……や……」
琳太郎は呻きながら俺の首に手を回す。
俺が動くたびに琳太郎は声を上げ、中を締め付けてくる。
朝目が覚めたらきっと、琳太郎は忘れてしまっているだろう。
自分がどれだけ甘えて、自分から求めているのかなんて。
「中、イイ……ちはや、好き、好き……」
うわ言のように繰り返し、また琳太郎は嬌声を上げる。
俺は琳太郎が気を失うまで抱き続けた。
翌朝、琳太郎の機嫌はよくなかった。
昨夜あんなに甘えた姿を見せたのに。
風呂で中に出したものを綺麗にし、朝食をとった後、ソファーに寝転がって一切俺を見ようとしない。
ここまで機嫌が悪いとどうしたらいいのかわからず、何をしたらいいのか聞くと、琳太郎は上半身を起こして、無言でソファーの座面を叩いた。
意味が分からず首を傾げると、琳太郎は不機嫌な声で言った。
「いいから、ここ座れよ」
やっと意味を理解した俺は、言われた通りソファーに腰かける。
すると琳太郎はゴロン、と俺の膝を枕に寝転がってしまった。
予想していなかった展開に戸惑い俺は、呆然と琳太郎の顔を見る。
「ちょ……琳太郎?」
「俺、このまま寝るから、枕になってて」
「え、あ、え?」
琳太郎が何を言ったのか理解できず、俺は琳太郎の言葉を頭の中で繰り返した。
枕になって。
そんなこと、琳太郎が言いだすとは思わなかった。
「琳太郎、それだと俺、動けない……」
そう呟いたものの、琳太郎は寝息をたてはじめてしまっている。
どうしようか、これ。
俺は背もたれに背を預け、琳太郎の頭を撫でた。
「この時間は、いつまで続けられるんだろうな」
「ちは……や……」
腕を伸ばし俺の首に腕を絡めて切なげに呟く。
「好き……ちは……あぁ!」
うわ言のように繰り返して、琳太郎はまつ毛を震わせて喘ぐ。
「琳……」
「奥、きてる……やば、い……あたま、変……」
俺は一度腰を引き、一気に奥まで貫くと琳太郎は俺にしがみついたまま、声を上げ身体を痙攣させた。
中が収縮して俺のを締め付けるのに、腹に違和感を覚える。
琳太郎、射精してない……?
どうやら出さずにイッたらしく、琳太郎は口の端から唾液を流し呻いている。
「そんなにイイのか、琳」
「イイ……奥、すごいの……千早、キスして?」
言いながら琳太郎は舌を出してくる。
こんな風に甘えた態度を見せてくるのは珍しく、俺は堪らず噛みつくように口づける。
「ん……ンン……ちはやぁ……んン……」
口づけの間に俺の名を呼び、自分から舌を絡ませ唾液を吸ってくる。
可愛い琳太郎。
苦しげな表情はすでに消え、頬を赤らめ淫らに腰を振る。
琳太郎からしたオメガの匂いにやられた俺は、風呂場でかなり手ひどく彼を抱いた。
ろくに解しもせず貫き、だから琳太郎は泣いていたように思う。
オメガの……しかも宮田の匂いにあてられるとは思わなかった。
俺はまだ、心のどこかであいつを求めているのだろうか?
――違う、俺が求めているのは、俺が決めた俺の番だ。
その相手は今、俺の下で喘ぎ、自分から腰を振っている。
「ち、はや……中、もっと欲しい……」
まるで発情したオメガのように中出しを求める姿に悦びを感じるとともに俺は――胸に痛みを感じる。
琳太郎はベータだ。オメガじゃないのに。
淫らに腰をくねらせ、舌を出して自分から唾液を飲み込み喘ぐ姿を見せるようになってしまった。
そうしたのは俺だ。
俺が琳太郎をそんなふうに変えてしまった。
その事実にわずかに心が痛む。
けれど。
今さら元に戻ることなんてできないし、今さら手離すことなどできない。
いくら抱いても足りない。
この心に空いた穴を埋めるには、まだ抱き足りない。
「いくらでも抱いてやるよ、琳。お前は俺の、番なんだから」
俺はベッドに手をつき、激しく腰を打ち付けて琳太郎の中でそのまま達した。
今日、中に出すのは二度目だ。
一度目は風呂場でやった。
まだ足りない。
もっと琳太郎の中を感じていたい。
オメガの匂いに狂った事実は受け止めがたい。
もう、大丈夫だと思っていたのに。
なのに俺は、まだ、運命から逃げられないんだろうか。
なら俺は、自分で掴んだこの運命を確かなものにしなければ。
俺には琳太郎しかいないのだから。
俺は中に挿れたまま、再び腰を揺らす。そして、ぼんやりと天井を見つめる琳太郎の頭を抱いて囁いた。
「琳太郎……愛してる」
「う、あ……ちは……や……」
琳太郎は呻きながら俺の首に手を回す。
俺が動くたびに琳太郎は声を上げ、中を締め付けてくる。
朝目が覚めたらきっと、琳太郎は忘れてしまっているだろう。
自分がどれだけ甘えて、自分から求めているのかなんて。
「中、イイ……ちはや、好き、好き……」
うわ言のように繰り返し、また琳太郎は嬌声を上げる。
俺は琳太郎が気を失うまで抱き続けた。
翌朝、琳太郎の機嫌はよくなかった。
昨夜あんなに甘えた姿を見せたのに。
風呂で中に出したものを綺麗にし、朝食をとった後、ソファーに寝転がって一切俺を見ようとしない。
ここまで機嫌が悪いとどうしたらいいのかわからず、何をしたらいいのか聞くと、琳太郎は上半身を起こして、無言でソファーの座面を叩いた。
意味が分からず首を傾げると、琳太郎は不機嫌な声で言った。
「いいから、ここ座れよ」
やっと意味を理解した俺は、言われた通りソファーに腰かける。
すると琳太郎はゴロン、と俺の膝を枕に寝転がってしまった。
予想していなかった展開に戸惑い俺は、呆然と琳太郎の顔を見る。
「ちょ……琳太郎?」
「俺、このまま寝るから、枕になってて」
「え、あ、え?」
琳太郎が何を言ったのか理解できず、俺は琳太郎の言葉を頭の中で繰り返した。
枕になって。
そんなこと、琳太郎が言いだすとは思わなかった。
「琳太郎、それだと俺、動けない……」
そう呟いたものの、琳太郎は寝息をたてはじめてしまっている。
どうしようか、これ。
俺は背もたれに背を預け、琳太郎の頭を撫でた。
「この時間は、いつまで続けられるんだろうな」
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