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おまけ小話
ハタチの誕生日1…千早の誕生日に書いたもの
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七月の始めの土曜日。
琳太郎は、仰向けで足を開き、ローションにまみれた後孔を俺の目の前にさらす。
ぱっくりと開いたその穴は、俺のペニスを容易に受け入れられるほど柔らかく大きくなっていた。
琳太郎はうっとりとした顔をして俺を見つめ、
「ちょうだい?」
と、甘い声で啼く。
普段からこんな風に甘えてくれたらいいのに。
琳太郎は何かのスイッチが入った時だけ、甘えた姿を見せる。
そのスイッチの入るタイミングが、いまだにわからない。
一年以上付き合っていると言うのに。
俺としては普段から甘えた姿を見たいけれど、普段は口が悪く、ツンした態度をとる。
そのギャップが可愛いといえば可愛いんだけど。
俺はペニスにゴムを被せると、琳太郎に覆いかぶさり触れるだけのキスをした。
「愛してる」
そう耳元で囁いた後、俺はゆっくりと腰を埋めた。
「あぁ……」
甘い声を漏らし、琳太郎は俺の首に腕を回ししがみ付いてくる。
「中……イィ……」
「まだ、全部入ってねえぞ?」
そう声をかけ、俺はぐい、と奥まで腰を進めると、琳太郎は足まで絡ませてきて喘いだ。
「あン……奥、当たって……」
「そんなしがみ付かれたら、動けないだろ?」
「やだぁ……奥感じてたい」
甘える声で言い琳太郎は俺にキスを求めて舌を出した。
俺はそれに答え、琳太郎に口づけて舌をぺろり、と舐める。
「んン……千早ぁ……」
琳太郎は口づけの合間に俺の名前を呼び、ぴちゃぴちゃと舌を絡める。
「今日はずいぶんと甘えてくるじゃないか。どうしたんだ?」
「だってぇ……もうすぐ試験、だからぁ……」
もうすぐ前期の講義が全て終わり、試験期間に入る。
レポートの課題も出る為、互いに顔を合わせる時間があるとは言い難かった。
とはいえ、俺たちは大学に進学し、二年目になった。
一年の時に比べたらまだ余裕があると思うけれど……俺はともかくベータである琳太郎に、この行為の負担は大きい。
そもそもペニスを受け入れるようにできていないため、ヤる前には準備が必要になる。
琳太郎の負担を考えると試験期間中にセックスするのは現実的ではなく、いまだに琳太郎が俺と暮らしてくれない理由にもつながる。
「だから一緒に暮らそうって何度も言ってるじゃねえか」
「ん……そうしたら俺、千早に壊されちゃう……」
まあ確かに、それは否定しにくい。
一緒に暮らしたら歯止めが効かなくなるかもしれない。
「そうしたら俺がずっと面倒見てやるからいいだろ?」
「あ……」
俺の言葉に、琳太郎は黙り込み俺の顔を潤んだ目で見つめる。
この顔を見ると尚更手離したくなくなってしまう。
ずっとここにいてくれたらいいのに。
一緒に暮らす、という部分について琳太郎はかたくなに拒んでくる。
琳太郎は腕の力を強め、
「そしたら俺……もっと千早が欲しくなっちゃう」
と呟き、腰を揺らした。
そんなことを言われたら愛おしさが大きくなってしまう。
一緒に暮らせたら、休みの間閉じ込めて抱き潰せるのに。
……その欲求はずっと、俺の中にある。
その欲望を見透かされているから、きっと琳太郎は俺と暮らすのを嫌がるのだろう。
でも、正直そうしたいと思う理由はほかにもある。
あの、瀬名悠人の存在だ。琳太郎の右耳にはピアスが開けられている。
そのピアスをどういった経緯で開けたのか知らないけれど、瀬名の存在をひしひしと感じ、少々不快だった。
琳太郎は今でも本屋でアルバイトしている。
瀬名と同じ職場だ。
調べたところ、瀬名にはいまだ特定の相手はいないらしい。
琳太郎に手を出すのはやめているらしいし、琳太郎が彼の匂いを纏ってくることもないが……一緒に働いている、というだけで俺は嫉妬心を抱いてしまう。
俺は、琳太郎の右耳に唇を寄せ、ピアスの開いた耳たぶを甘噛みする。
「あン……千早ぁ、動いて?」
甘い声で言い、琳太郎は俺の身体に絡めていた足の力を緩める。
動けるようになった俺は、一度ぎりぎりまで引き抜いた後、一気の最奥を突きたて腰を揺らした。
「う、あぁ……千早ぁ……好き、ちはや、きもち、いい!」
内壁を抉り前立腺を攻めたてると琳太郎の中はきゅうきゅうと収縮し、俺のペニスを締め付けてくる。
本来、ベータである琳太郎のそこは俺のペニスを全て受け入れるようにできていない。
けれど、開発された琳太郎の身体はやすやすと俺のペニスを全て受け入れ、最奥を突きたてれば甘い声で啼く。
「もっと動いてぇ……奥きてる」
「あぁ、中、いっぱい突いてやるよ」
「ん……あぁ!」
琳太郎は俺にしがみ付いたまま、ぶるぶると身体を震わせ、俺の腹を濡らした。
それに合わせて中がうねり俺に射精を促してくる。
もっと味わっていたいのに、すぐに持ってかれそうになってしまう。
「琳太郎、愛してる」
余裕にない声で囁き、俺は達した余韻に浸る琳太郎の身体を揺らした。
「ああ……きちゃう、また、クるからぁ! 千早、千早、好き、欲しい、一緒に……」
うわ言のように琳太郎は好き、と繰り返し続けた。
琳太郎は、仰向けで足を開き、ローションにまみれた後孔を俺の目の前にさらす。
ぱっくりと開いたその穴は、俺のペニスを容易に受け入れられるほど柔らかく大きくなっていた。
琳太郎はうっとりとした顔をして俺を見つめ、
「ちょうだい?」
と、甘い声で啼く。
普段からこんな風に甘えてくれたらいいのに。
琳太郎は何かのスイッチが入った時だけ、甘えた姿を見せる。
そのスイッチの入るタイミングが、いまだにわからない。
一年以上付き合っていると言うのに。
俺としては普段から甘えた姿を見たいけれど、普段は口が悪く、ツンした態度をとる。
そのギャップが可愛いといえば可愛いんだけど。
俺はペニスにゴムを被せると、琳太郎に覆いかぶさり触れるだけのキスをした。
「愛してる」
そう耳元で囁いた後、俺はゆっくりと腰を埋めた。
「あぁ……」
甘い声を漏らし、琳太郎は俺の首に腕を回ししがみ付いてくる。
「中……イィ……」
「まだ、全部入ってねえぞ?」
そう声をかけ、俺はぐい、と奥まで腰を進めると、琳太郎は足まで絡ませてきて喘いだ。
「あン……奥、当たって……」
「そんなしがみ付かれたら、動けないだろ?」
「やだぁ……奥感じてたい」
甘える声で言い琳太郎は俺にキスを求めて舌を出した。
俺はそれに答え、琳太郎に口づけて舌をぺろり、と舐める。
「んン……千早ぁ……」
琳太郎は口づけの合間に俺の名前を呼び、ぴちゃぴちゃと舌を絡める。
「今日はずいぶんと甘えてくるじゃないか。どうしたんだ?」
「だってぇ……もうすぐ試験、だからぁ……」
もうすぐ前期の講義が全て終わり、試験期間に入る。
レポートの課題も出る為、互いに顔を合わせる時間があるとは言い難かった。
とはいえ、俺たちは大学に進学し、二年目になった。
一年の時に比べたらまだ余裕があると思うけれど……俺はともかくベータである琳太郎に、この行為の負担は大きい。
そもそもペニスを受け入れるようにできていないため、ヤる前には準備が必要になる。
琳太郎の負担を考えると試験期間中にセックスするのは現実的ではなく、いまだに琳太郎が俺と暮らしてくれない理由にもつながる。
「だから一緒に暮らそうって何度も言ってるじゃねえか」
「ん……そうしたら俺、千早に壊されちゃう……」
まあ確かに、それは否定しにくい。
一緒に暮らしたら歯止めが効かなくなるかもしれない。
「そうしたら俺がずっと面倒見てやるからいいだろ?」
「あ……」
俺の言葉に、琳太郎は黙り込み俺の顔を潤んだ目で見つめる。
この顔を見ると尚更手離したくなくなってしまう。
ずっとここにいてくれたらいいのに。
一緒に暮らす、という部分について琳太郎はかたくなに拒んでくる。
琳太郎は腕の力を強め、
「そしたら俺……もっと千早が欲しくなっちゃう」
と呟き、腰を揺らした。
そんなことを言われたら愛おしさが大きくなってしまう。
一緒に暮らせたら、休みの間閉じ込めて抱き潰せるのに。
……その欲求はずっと、俺の中にある。
その欲望を見透かされているから、きっと琳太郎は俺と暮らすのを嫌がるのだろう。
でも、正直そうしたいと思う理由はほかにもある。
あの、瀬名悠人の存在だ。琳太郎の右耳にはピアスが開けられている。
そのピアスをどういった経緯で開けたのか知らないけれど、瀬名の存在をひしひしと感じ、少々不快だった。
琳太郎は今でも本屋でアルバイトしている。
瀬名と同じ職場だ。
調べたところ、瀬名にはいまだ特定の相手はいないらしい。
琳太郎に手を出すのはやめているらしいし、琳太郎が彼の匂いを纏ってくることもないが……一緒に働いている、というだけで俺は嫉妬心を抱いてしまう。
俺は、琳太郎の右耳に唇を寄せ、ピアスの開いた耳たぶを甘噛みする。
「あン……千早ぁ、動いて?」
甘い声で言い、琳太郎は俺の身体に絡めていた足の力を緩める。
動けるようになった俺は、一度ぎりぎりまで引き抜いた後、一気の最奥を突きたて腰を揺らした。
「う、あぁ……千早ぁ……好き、ちはや、きもち、いい!」
内壁を抉り前立腺を攻めたてると琳太郎の中はきゅうきゅうと収縮し、俺のペニスを締め付けてくる。
本来、ベータである琳太郎のそこは俺のペニスを全て受け入れるようにできていない。
けれど、開発された琳太郎の身体はやすやすと俺のペニスを全て受け入れ、最奥を突きたてれば甘い声で啼く。
「もっと動いてぇ……奥きてる」
「あぁ、中、いっぱい突いてやるよ」
「ん……あぁ!」
琳太郎は俺にしがみ付いたまま、ぶるぶると身体を震わせ、俺の腹を濡らした。
それに合わせて中がうねり俺に射精を促してくる。
もっと味わっていたいのに、すぐに持ってかれそうになってしまう。
「琳太郎、愛してる」
余裕にない声で囁き、俺は達した余韻に浸る琳太郎の身体を揺らした。
「ああ……きちゃう、また、クるからぁ! 千早、千早、好き、欲しい、一緒に……」
うわ言のように琳太郎は好き、と繰り返し続けた。
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