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おまけ小話
ハタチの誕生日2
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翌日。七月二日日曜日。
リビングのソファーに腰かけて課題をやっていると、琳太郎がやってきて俺の隣に座り、首に絡みつき言った。
「なあ、千早」
「何」
「誕生日、何欲しい」
「お前」
「いや、そういう意味じゃなくってさあ」
呆れた声で言う琳太郎に目を向けて、俺は首を傾げた。
「他に欲しいものなんてあるわけないだろ」
「いや、そうかもしれないけど、だって、せっかく二十歳になるわけだろ? なんかこう特別な何かって思ったんだけど……」
と言い、琳太郎は不服そうな顔をする。
「特別ねえ」
俺は手を止めて、考える。
特別なことってなんだ。
二十歳になったからと言って何が変わるかと言ったら酒が飲めるようになる、と言う事くらいだろう。
酒を飲んだことがないわけじゃないけれど、そこまで飲みたいと言う感情もない。
「俺より先に酒飲めるようになるとかいいなあ」
「お前の誕生日、十二月だもんな。あと五か月か」
琳太郎の誕生日は十二月四日だ。
その日が来ないと琳太郎は酒が飲めない。
「なら俺もその日まで飲まないよ。そこまで飲みたいとか思わないしな」
「え? もったいなくね?」
驚きの顔をして言う琳太郎に、俺は内心首を傾げた。
もったいない、の意味が正直わからない。
「せっかく飲めるようになるんだから飲めばいいのに」
「お前が飲めないのにひとりで飲んでも楽しくないだろ」
もとよりそのつもりだった。
琳太郎が二十歳になったら一緒に飲もうと、ワインやシャンパンなど探している所だ。
琳太郎は視線を下に向けて悩むような顔をした後、俺の方を見て言った。
「まあ、そうかもしれねえけど。でさ、やっぱり二十歳になるわけだしなんかあげたいって思うんだよ俺は。だから誕生日何か欲しいのないの?」
そう改めて問われ、琳太郎の顔を見つめて考える。
欲しいものが本当にない。
俺が欲しいのは琳太郎との時間だけだ。他に何があるだろうか。
琳太郎を繋ぎ止められるなら何でもするのに。
俺は、ピアスの開いた琳太郎の耳に触れ、笑いかけて言った。
「じゃあ、俺のお願い、ひとつ聞いてほしいな」
「それだけでいいのかよ」
「それだけで十分だ」
言いながら、俺は琳太郎の耳たぶをそっと撫で唇を重ねた。
「なあ琳太郎」
「ん……何」
「どうしたら、お前の全部を手に入れられる?」
口づけを繰り返しながら問いかけると、琳太郎は目を潤ませて言った。
「な……ん、何言ってんだよ」
「俺は、お前の全部が欲しいんだ」
「んン……俺、お前に全部あげてる……あ……」
口づけながら琳太郎が着ているTシャツをめくり、肌を直接撫でる。
「千早……ここ、ソファー……」
「今、俺はお前に触れたくてたまらない」
「あン……千早……」
乳首を指で抓ると、身体を震わせ喘ぎ声をあげる。
「今日は家に帰るだろ? お前に残したいんだよ。俺の声も、感触も、全て」
「んン……だめぇ、欲しく、なるからぁ」
琳太郎はまつ毛を震わせて身をよじるけれど、離れようとはしない。
むしろ自分から口を開き、舌を出してキスをねだってくる。
「もっと欲しがれよ、琳太郎。なあ、どうしたらお前に消えない痕を残せる?」
「んぁ……指輪、してるじゃねえか……」
琳太郎と俺の左手の小指に嵌められた指輪は、去年俺が贈った物だ。
俺の番の証として。
それでも足りない。
「愛してる、琳太郎。お前の心も身体も、全部」
「ちは……んン……」
「抱きたい。琳太郎、だめ?」
余裕のない声で俺が言うと、琳太郎はまつ毛を震わせて迷いの表情を見せた。
「でも、準備……あ……」
琳太郎が履いているハーフパンツの上からペニスを撫でると、それはすでに硬く膨らんでいるのがわかる。
「これ、きつそうだな」
「あ……ン、だって……千早が……」
言いながら、琳太郎は足を開く。
文句を言いながらも、ヤる気はあるらしい。
俺は口づけながら、服の上からペニスを撫でた。
「ん……やらぁ……れちゃう……」
やだ、と言いながらも琳太郎はキスを受け入れるし、自分からハーフパンツのボタンとファスナーを開ける。
下着の上からペニスに触れると、先走りが溢れているらしくじわり、と下着を濡らしていた。
「なんだよ、濡れてるじゃねぇか」
「だってぇ……千早が触るからぁ」
「後ろだって欲しいんじゃねぇの?」
「んン……まだ朝の九時……」
確かに早い時間だが、ヤるのに時間なんて関係ないだろう。
俺は胸に口づけながら下着の上から緩急をつけてペニスを撫でていく。
琳太郎は拒絶の言葉を重ねる割に一切抵抗せず、自分からTシャツを脱ぎ捨てた。
「千早……俺、欲しくなる……」
「どこに?」
乳首を舐めながら尋ねると、琳太郎は喘ぎながら恥ずかしそうに、
「中……」
と、呟く。
早くぶち込みたい衝動を抑え、俺は、琳太郎に風呂に行くよう促した。
リビングのソファーに腰かけて課題をやっていると、琳太郎がやってきて俺の隣に座り、首に絡みつき言った。
「なあ、千早」
「何」
「誕生日、何欲しい」
「お前」
「いや、そういう意味じゃなくってさあ」
呆れた声で言う琳太郎に目を向けて、俺は首を傾げた。
「他に欲しいものなんてあるわけないだろ」
「いや、そうかもしれないけど、だって、せっかく二十歳になるわけだろ? なんかこう特別な何かって思ったんだけど……」
と言い、琳太郎は不服そうな顔をする。
「特別ねえ」
俺は手を止めて、考える。
特別なことってなんだ。
二十歳になったからと言って何が変わるかと言ったら酒が飲めるようになる、と言う事くらいだろう。
酒を飲んだことがないわけじゃないけれど、そこまで飲みたいと言う感情もない。
「俺より先に酒飲めるようになるとかいいなあ」
「お前の誕生日、十二月だもんな。あと五か月か」
琳太郎の誕生日は十二月四日だ。
その日が来ないと琳太郎は酒が飲めない。
「なら俺もその日まで飲まないよ。そこまで飲みたいとか思わないしな」
「え? もったいなくね?」
驚きの顔をして言う琳太郎に、俺は内心首を傾げた。
もったいない、の意味が正直わからない。
「せっかく飲めるようになるんだから飲めばいいのに」
「お前が飲めないのにひとりで飲んでも楽しくないだろ」
もとよりそのつもりだった。
琳太郎が二十歳になったら一緒に飲もうと、ワインやシャンパンなど探している所だ。
琳太郎は視線を下に向けて悩むような顔をした後、俺の方を見て言った。
「まあ、そうかもしれねえけど。でさ、やっぱり二十歳になるわけだしなんかあげたいって思うんだよ俺は。だから誕生日何か欲しいのないの?」
そう改めて問われ、琳太郎の顔を見つめて考える。
欲しいものが本当にない。
俺が欲しいのは琳太郎との時間だけだ。他に何があるだろうか。
琳太郎を繋ぎ止められるなら何でもするのに。
俺は、ピアスの開いた琳太郎の耳に触れ、笑いかけて言った。
「じゃあ、俺のお願い、ひとつ聞いてほしいな」
「それだけでいいのかよ」
「それだけで十分だ」
言いながら、俺は琳太郎の耳たぶをそっと撫で唇を重ねた。
「なあ琳太郎」
「ん……何」
「どうしたら、お前の全部を手に入れられる?」
口づけを繰り返しながら問いかけると、琳太郎は目を潤ませて言った。
「な……ん、何言ってんだよ」
「俺は、お前の全部が欲しいんだ」
「んン……俺、お前に全部あげてる……あ……」
口づけながら琳太郎が着ているTシャツをめくり、肌を直接撫でる。
「千早……ここ、ソファー……」
「今、俺はお前に触れたくてたまらない」
「あン……千早……」
乳首を指で抓ると、身体を震わせ喘ぎ声をあげる。
「今日は家に帰るだろ? お前に残したいんだよ。俺の声も、感触も、全て」
「んン……だめぇ、欲しく、なるからぁ」
琳太郎はまつ毛を震わせて身をよじるけれど、離れようとはしない。
むしろ自分から口を開き、舌を出してキスをねだってくる。
「もっと欲しがれよ、琳太郎。なあ、どうしたらお前に消えない痕を残せる?」
「んぁ……指輪、してるじゃねえか……」
琳太郎と俺の左手の小指に嵌められた指輪は、去年俺が贈った物だ。
俺の番の証として。
それでも足りない。
「愛してる、琳太郎。お前の心も身体も、全部」
「ちは……んン……」
「抱きたい。琳太郎、だめ?」
余裕のない声で俺が言うと、琳太郎はまつ毛を震わせて迷いの表情を見せた。
「でも、準備……あ……」
琳太郎が履いているハーフパンツの上からペニスを撫でると、それはすでに硬く膨らんでいるのがわかる。
「これ、きつそうだな」
「あ……ン、だって……千早が……」
言いながら、琳太郎は足を開く。
文句を言いながらも、ヤる気はあるらしい。
俺は口づけながら、服の上からペニスを撫でた。
「ん……やらぁ……れちゃう……」
やだ、と言いながらも琳太郎はキスを受け入れるし、自分からハーフパンツのボタンとファスナーを開ける。
下着の上からペニスに触れると、先走りが溢れているらしくじわり、と下着を濡らしていた。
「なんだよ、濡れてるじゃねぇか」
「だってぇ……千早が触るからぁ」
「後ろだって欲しいんじゃねぇの?」
「んン……まだ朝の九時……」
確かに早い時間だが、ヤるのに時間なんて関係ないだろう。
俺は胸に口づけながら下着の上から緩急をつけてペニスを撫でていく。
琳太郎は拒絶の言葉を重ねる割に一切抵抗せず、自分からTシャツを脱ぎ捨てた。
「千早……俺、欲しくなる……」
「どこに?」
乳首を舐めながら尋ねると、琳太郎は喘ぎながら恥ずかしそうに、
「中……」
と、呟く。
早くぶち込みたい衝動を抑え、俺は、琳太郎に風呂に行くよう促した。
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