58 / 80
皆に耳としっぽが生えてくる年になりました
15 子犬くんが人になるとこんなに可愛いんだな
しおりを挟む
ルルベール様がそう言うとルルベール様の後ろに隠れていた小さな手の持ち主がひょっこりと姿を現す。
現れたのは、ルルベール様の青い髪よりも濃い海の色で少し前に見た絵画の海に似ていた。深い海から青い光が差し込んだ深く鮮やな青、不思議で綺麗な青だ。そんな青を揺らし、オレンジと白の瞳が僕を見ている。
「もしかして…レイシス殿下ですか?」
「そうだよ。モノア、久しぶりだね」
僕が尋ねると、少し恥ずかしそうにルルベール様の後ろから体を1歩前に僕に微笑みかける。
「お久しぶりです!お元気でしたか?」
「うん、僕は元気だよ」
僕は嬉しくなってレイシス殿下に近ずいて話しかける。
「少し前にレイシスの療養は終わっていたのだけど、お父様もお母様も少し過保護になってしまっていてやっと説得できてレイシスもこの国に訪れることが出来たのよ。」
「そうだったのですね…」
そりゃそうだよね、この国の民のせいで命を落としかけたのだから。
「瞳の色が…」
「ええ、視力は戻ったのだけど1度色を失った瞳には色を戻すことは出来なかったの。」
「そうだったのですね、でもこの傷跡は…」
レイシス殿下の右目には最後に会った時にあった傷跡が今も残っていた。視力を失った目に視力を取り戻す力があるならば、傷跡も消せそうだと思うんだけど…
「それはね、レイシスが残したいと聞かなくてね…一刻の王子の顔に傷跡があるなんてって私達は説得しようとしたのだけどレイシスがどうしても嫌がってしまって。」
「これは消せない。」
「こういうばかりでね、理由を聞いても教えてくれないの。この傷を見る度に怖いのを思い出すでしょと言ってもね…まぁ、傷は私達の国では治すことが出来るから今は好きなようにさせようと言うことになってるの。」
「そんなんですね」
どうして、傷跡を残したいんだろう?レイシス殿下の人の姿になってるのは初めて見るけど子犬の時も綺麗な顔してると思ってたけど人の姿になると更に美形だ。キラキラしてるよ。どうして僕の周りはキラキラした子が多いんだろ?でも、傷跡があったとしてもレイシス殿下の美貌は無くならないけどね、なんなら最大のアクセサリーの様にも感じるよ。そんなことを考えていると、ふと手を握られる。
「モノア…」
僕の名前を呼びながら僕に上目使いをするレイシス殿下…う…可愛い
「ど、どうしたんですか?」
「僕、会いたかった…」
少し、涙を瞳に貯めながら訴えてくるレイシス殿下…僕は堪らずレイシス殿下を抱きしめると、レイシス殿下が僕の背中に腕を回しギュッと抱き締め返してくれる。
「私も、会いたかったです」
「ほんと…?」
「はい、本当です」
「僕のこと忘れてなかった?」
「!忘れるなんて事有り得ません!」
「へへ、嬉しいな!」
レイシス殿下はすりすりと僕に擦り寄って抱きしめる力が強くなる。こうやってすりすりされると、子犬くんと過ごした日を思い出すな。
「レイシスったら、モノアに会えたことが嬉しいのね。はぁ、レイシスと約束したから私はイオラルの元に行くわ。また迎えに来るからレイシスの事お願いねモノア。」
「え、ルルベール様!?」
一刻の王子様を僕に任せて行ってしまわれた。レイシス殿下と約束?
「僕がね、モノアと会えたら2人にしてってお姉様にお願いしたんだ!だから…2人になれる所に行きたいな…モノアと話したい事いっぱいあるんだ。」
少しモジモジしながらそう言ってくれたレイシス殿下…髪と同じ三角大きなもふもふ耳を伏せて自分のしっぽを前に持ってきて触りながらそう伝えるレイシス殿下が可愛くて…これは、叶えてあげなければ!となってしまう。
2人になれる場所か…僕の部屋に戻るのはまだパーティが始まって間もないので駄目だよね…そうだ、そこのバルコニーに行ってみよう。椅子ももしかしたらあるかもしれないしね。
「では、外のバルコニーに行きましょうか。」
「うん!」
バルコニーに向かう間、レイシス殿下が僕の手を握ってニコニコご機嫌笑顔で歩きながら僕を見てくるのが、これまた子犬くんと過ごした日々を思い出させてくれるのだ。
子犬くんが人になるとこんなに可愛いんだな。
現れたのは、ルルベール様の青い髪よりも濃い海の色で少し前に見た絵画の海に似ていた。深い海から青い光が差し込んだ深く鮮やな青、不思議で綺麗な青だ。そんな青を揺らし、オレンジと白の瞳が僕を見ている。
「もしかして…レイシス殿下ですか?」
「そうだよ。モノア、久しぶりだね」
僕が尋ねると、少し恥ずかしそうにルルベール様の後ろから体を1歩前に僕に微笑みかける。
「お久しぶりです!お元気でしたか?」
「うん、僕は元気だよ」
僕は嬉しくなってレイシス殿下に近ずいて話しかける。
「少し前にレイシスの療養は終わっていたのだけど、お父様もお母様も少し過保護になってしまっていてやっと説得できてレイシスもこの国に訪れることが出来たのよ。」
「そうだったのですね…」
そりゃそうだよね、この国の民のせいで命を落としかけたのだから。
「瞳の色が…」
「ええ、視力は戻ったのだけど1度色を失った瞳には色を戻すことは出来なかったの。」
「そうだったのですね、でもこの傷跡は…」
レイシス殿下の右目には最後に会った時にあった傷跡が今も残っていた。視力を失った目に視力を取り戻す力があるならば、傷跡も消せそうだと思うんだけど…
「それはね、レイシスが残したいと聞かなくてね…一刻の王子の顔に傷跡があるなんてって私達は説得しようとしたのだけどレイシスがどうしても嫌がってしまって。」
「これは消せない。」
「こういうばかりでね、理由を聞いても教えてくれないの。この傷を見る度に怖いのを思い出すでしょと言ってもね…まぁ、傷は私達の国では治すことが出来るから今は好きなようにさせようと言うことになってるの。」
「そんなんですね」
どうして、傷跡を残したいんだろう?レイシス殿下の人の姿になってるのは初めて見るけど子犬の時も綺麗な顔してると思ってたけど人の姿になると更に美形だ。キラキラしてるよ。どうして僕の周りはキラキラした子が多いんだろ?でも、傷跡があったとしてもレイシス殿下の美貌は無くならないけどね、なんなら最大のアクセサリーの様にも感じるよ。そんなことを考えていると、ふと手を握られる。
「モノア…」
僕の名前を呼びながら僕に上目使いをするレイシス殿下…う…可愛い
「ど、どうしたんですか?」
「僕、会いたかった…」
少し、涙を瞳に貯めながら訴えてくるレイシス殿下…僕は堪らずレイシス殿下を抱きしめると、レイシス殿下が僕の背中に腕を回しギュッと抱き締め返してくれる。
「私も、会いたかったです」
「ほんと…?」
「はい、本当です」
「僕のこと忘れてなかった?」
「!忘れるなんて事有り得ません!」
「へへ、嬉しいな!」
レイシス殿下はすりすりと僕に擦り寄って抱きしめる力が強くなる。こうやってすりすりされると、子犬くんと過ごした日を思い出すな。
「レイシスったら、モノアに会えたことが嬉しいのね。はぁ、レイシスと約束したから私はイオラルの元に行くわ。また迎えに来るからレイシスの事お願いねモノア。」
「え、ルルベール様!?」
一刻の王子様を僕に任せて行ってしまわれた。レイシス殿下と約束?
「僕がね、モノアと会えたら2人にしてってお姉様にお願いしたんだ!だから…2人になれる所に行きたいな…モノアと話したい事いっぱいあるんだ。」
少しモジモジしながらそう言ってくれたレイシス殿下…髪と同じ三角大きなもふもふ耳を伏せて自分のしっぽを前に持ってきて触りながらそう伝えるレイシス殿下が可愛くて…これは、叶えてあげなければ!となってしまう。
2人になれる場所か…僕の部屋に戻るのはまだパーティが始まって間もないので駄目だよね…そうだ、そこのバルコニーに行ってみよう。椅子ももしかしたらあるかもしれないしね。
「では、外のバルコニーに行きましょうか。」
「うん!」
バルコニーに向かう間、レイシス殿下が僕の手を握ってニコニコご機嫌笑顔で歩きながら僕を見てくるのが、これまた子犬くんと過ごした日々を思い出させてくれるのだ。
子犬くんが人になるとこんなに可愛いんだな。
967
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
僕はただの妖精だから執着しないで
ふわりんしず。
BL
BLゲームの世界に迷い込んだ桜
役割は…ストーリーにもあまり出てこないただの妖精。主人公、攻略対象者の恋をこっそり応援するはずが…気付いたら皆に執着されてました。
お願いそっとしてて下さい。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
多分短編予定
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 ★1000 Thank_You!!
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。
表紙絵
⇨元素 様 X(@10loveeeyy)
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる