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一時の帰郷
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さて、いくらこの世界の労働倫理がユルユルのガバガバであっても、一時的な帰省程度は流石に認められているわけで、俺は秘書のレヴィーネやフリードリヒ、ピウスツキと一時分かれて、故郷であるマリーエンライヒ…の前、後にポーランドでシュトゥムと呼ばれる場所にある。そこが準男爵…というよりも、俺の実家がある場所なのだ。
21世紀になっても中心街から離れてのどかな場所だ。この時代ともなれば、立派な田園地帯としてユンカーたちの所有する従業員たちが農夫たちをこき使っている場所だ。
まあとはいっても、封建契約とか諸々あってウチも言うほど余裕はない。貴族ぶってるとそれだけで金がポンポン飛んでいくもんだからな。砦とか城とか、そんな贅沢なモンには住めないし、屋敷と呼称されているけど、実態は2階建ての、現代なら中産階級が所有する家みたいな感じだ。
使用人とかも普段は2~3人で家を回してて、同じ木端貴族の付き合いがあった時に、見栄を張るためにそういう時専用の見栄を張れる屋敷を駆りて、臨時で数を水増ししたりする程度には貧しかった。
今は、俺の給料とか荘園の利益を父さんと母さんに振り込んでるし、もっとデカい本当に貴族の屋敷に入れるくらいには仕送りしてるから、大して貧しくはないだろうけどさ。
「———お帰りなさいませ、グラウスお坊ちゃま」
「もうお坊ちゃまって言える歳じゃないだろう。久しいな」
家の庭の掃除をしていた使用人が綺麗に頭を下げるのをねぎらって、俺は懐かしの我が家に入る。木造作りの、温かみのある家だ。
正直、冷たい石造りの屋敷とか、地面のゴツゴツさが感じられる野原で野宿している頃に比べると、こうした温かみのある木材の家がたまらなく落ち着けるのだ。
暖炉がパチパチと心地良い音を立てて、安楽椅子がゆったりと揺れている。
馬が牧草地を走り回り、小さな池に魚がポチャンと跳ねている。ヒツジや牛に鶏、がのんびりと草をはみ、小さな修道院が村の祭事を取り仕切る…ゆったりと空気が流れる田舎の土地。
牧歌的で、昔懐かしさを感じさせる郷愁の土地……それが俺の故郷、シュヴァルブと呼ばれている土地だった。
王都ヴァルリン、メーヴェルラントなどの都市部に比べると、古臭くても、愛おしい故郷に帰ってきたこと、ヴァルリンに訪れるときとは全く違う穏やかな空気は俺の心をゆったりと癒してくれる。
「ただいま、父さん!」
「御帰り、息子よ。軽食があるから食べとけよ」
目の前にあるのは、白パンとベーコン、目玉焼きにソーセージ、付け合わせにザワークラフトとチーズというなんとも基本的で《贅沢な食事》だった。
目の前にはアルトリア帝国から運ばれたアツアツのコーヒーが淹れられていて、あまりにも現代的であるように見える代物…それを揃えるためにはどれほどの苦労が必要なのか?
適度な香辛料が使われたベーコン、適度に砂糖とミルクが入って、飲みやすいコーヒー。塩気のあるベーコンに、ふわふわとした白パン。馬を駆って腹が減っていた腹に、どんどんと入っていく。
「軍隊の仕事は忙しいのに悪いな」
「何年も軍隊に缶詰めされてたんだぞ?一ヶ月くらい休暇もらっても文句は言わせん」
爺さんたち、仕事処理用の参謀たちからも目のクマが凄いから一回休めって言われたからな。ゆったりと二週間は休んで、それから仕事に戻るさ。
というか、高級将校の休暇、帰郷のルーティーンも本来決まってるんだが、俺が例外すぎてそのスタンダードに当てはまらないんだよなあ。国王陛下と謁見できる旅団長なんて規則にあるか?
「まぁ、色々と用事をこなしてもらわにゃいかんわけだが。いい加減お前もマジで貴族の務めを果たしてもらわんと困るわけだ。安心しろ、ヴァロイセンの英雄様?
お前を家に迎えたいって奴は山ほどいるんだぜ?」
「うげぇ…マシな奴にしてくれよ」
父さんがバッと出した婚約の申し入れの手紙には、名門貴族が連なっている。普通に伯爵とかあるのは頭がおかしい。ウチは準男爵だぞ?確かに英雄らしい俺のネームバリューを手に入れることに価値はあるかもしれないが、所詮一代限りの奴を家に迎えて嬉しいか?
マウント合戦をしている中央の貴族のことはよく分からん。普段は下賤な血だって言って笑ってる奴らがあっさり掌返しすることに対して、少しばかり疑問に思う。
「それと、国王陛下からはお前の昇進の話だな。騎士爵とは別に、新しくヴァルト地方の征服しただろ?それで多くの貴族が成り上がる予定になってててな。かくいうウチも、準男爵から男爵家になる予定だ。
で、ポラーブ戦争でライヒ民族の勝利の昇進がないのはよろしくないということが宮廷で決まったらしくてな。お前を子爵に、ヴァルトの名を与えるつもりのようだ」
「ファッ!?」
つまり、俺には1000エーカーの私有地とは別に封建契約を交わしてリヴォニアに新しい領土が割り当てられることになる。その時の階級として、騎士では不足していることから、子爵の地位を与えることになる。
まぁ、こういった封建契約って実質国に対する従属、いくらかの収益の代わりに領地の支配を行えって意味なんだけどな、ヴァロイセン王国では。だからぶっちゃけると、封建契約はあんま嬉しくなかったりする。
「勿論、国王陛下は伯爵家や名門貴族の一門に名を連ねることも許可している。だから、選べってことだな。
一時の独身生活を謳歌する代わりにお前が嫌う昇進を受け入れるか、大人しく大貴族様の一門に名を連ねるか…これをもってポラーブ戦争の民族的英雄様が成り上がるサクセス・ストーリーの完成ってワケ」
これをもって、軍隊に対する悪印象を拭い、軍内でも立身出世ができますよ!という盛大な政治的宣伝にしたいらしい。父上曰くの話だけど。
「な、なんで…国王陛下は俺を裏切ったのか?」
俺は昇進したくねぇ、爵位もいらねぇ、頼むから普通の軍人でありたいという言葉に対して、余に任せよと胸を張って宣言していたのに…俺を騙したのか?
「いや、戦争の功績者をほっぽいて、他の奴に褒賞を与えられるわけないだろ、宮廷政治的に考えて」
「ウゴゴゴ…!!」
これだから宮廷政治って奴は…俺の好きにさせてくれよ、俺は出世したくねぇんだ、めんどくさい政治に関わりたくないんだよ。ちょっと特権増えるだけで暗殺とかされるかもしれない連中とどうして舌戦しなきゃアカンのか?
俺は頭を抱えながら、父さんに愚痴を吐くことになった。
21世紀になっても中心街から離れてのどかな場所だ。この時代ともなれば、立派な田園地帯としてユンカーたちの所有する従業員たちが農夫たちをこき使っている場所だ。
まあとはいっても、封建契約とか諸々あってウチも言うほど余裕はない。貴族ぶってるとそれだけで金がポンポン飛んでいくもんだからな。砦とか城とか、そんな贅沢なモンには住めないし、屋敷と呼称されているけど、実態は2階建ての、現代なら中産階級が所有する家みたいな感じだ。
使用人とかも普段は2~3人で家を回してて、同じ木端貴族の付き合いがあった時に、見栄を張るためにそういう時専用の見栄を張れる屋敷を駆りて、臨時で数を水増ししたりする程度には貧しかった。
今は、俺の給料とか荘園の利益を父さんと母さんに振り込んでるし、もっとデカい本当に貴族の屋敷に入れるくらいには仕送りしてるから、大して貧しくはないだろうけどさ。
「———お帰りなさいませ、グラウスお坊ちゃま」
「もうお坊ちゃまって言える歳じゃないだろう。久しいな」
家の庭の掃除をしていた使用人が綺麗に頭を下げるのをねぎらって、俺は懐かしの我が家に入る。木造作りの、温かみのある家だ。
正直、冷たい石造りの屋敷とか、地面のゴツゴツさが感じられる野原で野宿している頃に比べると、こうした温かみのある木材の家がたまらなく落ち着けるのだ。
暖炉がパチパチと心地良い音を立てて、安楽椅子がゆったりと揺れている。
馬が牧草地を走り回り、小さな池に魚がポチャンと跳ねている。ヒツジや牛に鶏、がのんびりと草をはみ、小さな修道院が村の祭事を取り仕切る…ゆったりと空気が流れる田舎の土地。
牧歌的で、昔懐かしさを感じさせる郷愁の土地……それが俺の故郷、シュヴァルブと呼ばれている土地だった。
王都ヴァルリン、メーヴェルラントなどの都市部に比べると、古臭くても、愛おしい故郷に帰ってきたこと、ヴァルリンに訪れるときとは全く違う穏やかな空気は俺の心をゆったりと癒してくれる。
「ただいま、父さん!」
「御帰り、息子よ。軽食があるから食べとけよ」
目の前にあるのは、白パンとベーコン、目玉焼きにソーセージ、付け合わせにザワークラフトとチーズというなんとも基本的で《贅沢な食事》だった。
目の前にはアルトリア帝国から運ばれたアツアツのコーヒーが淹れられていて、あまりにも現代的であるように見える代物…それを揃えるためにはどれほどの苦労が必要なのか?
適度な香辛料が使われたベーコン、適度に砂糖とミルクが入って、飲みやすいコーヒー。塩気のあるベーコンに、ふわふわとした白パン。馬を駆って腹が減っていた腹に、どんどんと入っていく。
「軍隊の仕事は忙しいのに悪いな」
「何年も軍隊に缶詰めされてたんだぞ?一ヶ月くらい休暇もらっても文句は言わせん」
爺さんたち、仕事処理用の参謀たちからも目のクマが凄いから一回休めって言われたからな。ゆったりと二週間は休んで、それから仕事に戻るさ。
というか、高級将校の休暇、帰郷のルーティーンも本来決まってるんだが、俺が例外すぎてそのスタンダードに当てはまらないんだよなあ。国王陛下と謁見できる旅団長なんて規則にあるか?
「まぁ、色々と用事をこなしてもらわにゃいかんわけだが。いい加減お前もマジで貴族の務めを果たしてもらわんと困るわけだ。安心しろ、ヴァロイセンの英雄様?
お前を家に迎えたいって奴は山ほどいるんだぜ?」
「うげぇ…マシな奴にしてくれよ」
父さんがバッと出した婚約の申し入れの手紙には、名門貴族が連なっている。普通に伯爵とかあるのは頭がおかしい。ウチは準男爵だぞ?確かに英雄らしい俺のネームバリューを手に入れることに価値はあるかもしれないが、所詮一代限りの奴を家に迎えて嬉しいか?
マウント合戦をしている中央の貴族のことはよく分からん。普段は下賤な血だって言って笑ってる奴らがあっさり掌返しすることに対して、少しばかり疑問に思う。
「それと、国王陛下からはお前の昇進の話だな。騎士爵とは別に、新しくヴァルト地方の征服しただろ?それで多くの貴族が成り上がる予定になってててな。かくいうウチも、準男爵から男爵家になる予定だ。
で、ポラーブ戦争でライヒ民族の勝利の昇進がないのはよろしくないということが宮廷で決まったらしくてな。お前を子爵に、ヴァルトの名を与えるつもりのようだ」
「ファッ!?」
つまり、俺には1000エーカーの私有地とは別に封建契約を交わしてリヴォニアに新しい領土が割り当てられることになる。その時の階級として、騎士では不足していることから、子爵の地位を与えることになる。
まぁ、こういった封建契約って実質国に対する従属、いくらかの収益の代わりに領地の支配を行えって意味なんだけどな、ヴァロイセン王国では。だからぶっちゃけると、封建契約はあんま嬉しくなかったりする。
「勿論、国王陛下は伯爵家や名門貴族の一門に名を連ねることも許可している。だから、選べってことだな。
一時の独身生活を謳歌する代わりにお前が嫌う昇進を受け入れるか、大人しく大貴族様の一門に名を連ねるか…これをもってポラーブ戦争の民族的英雄様が成り上がるサクセス・ストーリーの完成ってワケ」
これをもって、軍隊に対する悪印象を拭い、軍内でも立身出世ができますよ!という盛大な政治的宣伝にしたいらしい。父上曰くの話だけど。
「な、なんで…国王陛下は俺を裏切ったのか?」
俺は昇進したくねぇ、爵位もいらねぇ、頼むから普通の軍人でありたいという言葉に対して、余に任せよと胸を張って宣言していたのに…俺を騙したのか?
「いや、戦争の功績者をほっぽいて、他の奴に褒賞を与えられるわけないだろ、宮廷政治的に考えて」
「ウゴゴゴ…!!」
これだから宮廷政治って奴は…俺の好きにさせてくれよ、俺は出世したくねぇんだ、めんどくさい政治に関わりたくないんだよ。ちょっと特権増えるだけで暗殺とかされるかもしれない連中とどうして舌戦しなきゃアカンのか?
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