無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する

タマ マコト

文字の大きさ
6 / 20

第6話「朽ちた巨木との邂逅」

しおりを挟む


 森の奥は、境界線を一歩またいだ瞬間、世界が裏返ったみたいだった。

 さっきまで肺を刺していた瘴気の重さが、ふっと軽くなる。
 喉を焼いていたはずの空気が、急に澄んで、ひんやり冷たい水みたいに胸の奥まで流れ込んでくる。

「……え?」

 思わず、足を止めた。

 振り返れば、背後の木々は相変わらず黒く濁っている。
 枝には色の抜けた葉がぶら下がり、土はどろりと淀んだ色をしている。
 瘴気はたしかにある。あるのに――

 自分の足元だけ、色が違った。

 枯葉のじゅうたんの間から、細い緑の芽が顔を出している。
 さっきまで、そんなものは見えなかった。
 ひび割れた土は、じわじわと水を含んだように柔らかさを取り戻し、苔がにじむように広がり始めている。

 クレアが一歩踏み出すたび、その足跡のあとから、小さな芽がぽつぽつと伸びた。

「……なに、これ」

 自分の足が、世界に絵の具を落としているみたいだった。
 歩けば歩くほど、モノクロの画用紙に緑が滲む。

 怖い。
 でも、それ以上に、目が離せない。

 ざわざわと、頭の中で森の声が続いている。
 木々が風に揺れる音。
 土が呼吸する音。
 ぜんぶが混ざり合って、歌みたいに聞こえる。

『――こっち』

『こっちだよ』

『おそかった』

 誰かが道案内をするように。
 幼い頃に聞いたことのない子守歌を、今さら聞かされているような、不思議な感覚。

 やがて、木々の密度が少しずつ薄くなっていった。
 絡み合っていた枝が途切れ、視界の端から闇が剥がれ落ちていく。

 ふっと、息を吸い込みたくなるような広がりを感じて、クレアは顔を上げた。

 そこにあったものを見て、言葉を失う。

「…………っ」

 開けたその場所の中心に、それは横たわっていた。

 巨大な、巨大な、巨大すぎる木。
 「倒木」という言葉では足りない。
 地平線の向こうまで届きそうな太さの幹が、地面に伏している。

 本来なら、空を突き刺すはずだった巨木の“残骸”。

 幹は途中でぱっくりと割れ、裂け目からは真っ黒に焼けた木の芯が見えていた。
 ところどころが炭のように崩れ、そこから新しい苔と小さなキノコが顔を出している。

 根だと思われる部分は、土の奥深くに潜り込んだまま、場所によっては地表にうねり出て、まるで巨大な蛇のように地面を走っている。

 枝は崩れ、折れ、砕けている。
 それでもなお、その一本一本が、普通の樹木の幹よりも太かった。

 ――なのに、不思議と「怖い」とは思わなかった。

 むしろ、“懐かしい”。

 胸の奥から、ぞわりと何かが這い上がってくる。
 涙腺をつつかれているみたいに目頭が熱くなり、喉の奥がぎゅっと詰まる。

(知ってる……)

 会ったことなんかない。
 見たことなんて、あるはずがない。
 それでも、クレアの心は勝手にそう断言していた。

 夢で見た、あの巨大な樹。
 空を覆い尽くしていた枝葉。
 世界を抱きしめるように広がる緑。

 目の前のこれは、その「なれの果て」のように見えた。

 ボロボロで、傷だらけで、もう立てないはずなのに。
 それでも、どこか神々しい。

 大戦を生き抜いた老兵が、戦いのあとの静けさの中で目を閉じているような。
 そんな、厳粛な雰囲気。

 風が吹いた。
 瘴気の渦を切り裂いて、この場所だけをそっと撫でる優しい風。

 倒木の表面に張り付いた苔が揺れ、光の粒がぱらぱらと舞い上がる。
 それは埃ではなかった。
 ほんのりと緑がかった、小さな光の粒。

「……きれい」

 思わず、一歩、近づく。

 足元の土が柔らかく沈む。
 靴の周りに、小さな白い花がぽつん、ぽつんと咲き始めた。

 クレアが息を吸い込むたび、この場所の空気が身体の中に染み込んでいく気がした。

 胸元のペンダントが、じんじんと熱を帯びている。
 触れなくても分かる。
 そこから何かが、倒木へ向かって、倒木から自分へ向かって、行ったり来たりしている。

(……呼ばれてる)

 そう理解した瞬間、足がほんの少し軽くなった。

 怖い。
 怖いのに。

 あの屋敷から一歩も出られなかった自分が、今、こんな場所にいる。

 それでも、不思議と息が苦しくない。

「……いきなり話しかけられても困りますよ」

 誰もいない空間に向かって、クレアは苦笑混じりに呟いた。
 返事があるとは思っていない。
 ただ、沈黙に耐えられなかった。

 倒木のすぐ側まで行くと、その巨大さが改めて身に迫ってきた。

 幹の表面は、ところどころ焦げ、割れ、苔に覆われている。
 それでも、指一本分触れていない、木肌がそのまま残っている部分もある。

 そこは、不思議と温かそうに見えた。

 クレアは、無意識に手を伸ばしていた。

(さわったら、たぶん戻れない)

 そんな予感が、一瞬だけ頭をかすめる。

 でも、もう遅かった。

 指先が、木肌に触れる。

 瞬間――

「――――っ!」

 熱くはなかった。

 凍るような冷たさでもなかった。

 もっと、別のなにか。

 指先から、眩い光が脳へ一直線に駆け上がってきた。

 「痛み」という言葉では足りない。
 「衝撃」という言葉でも足りない。

 感情、映像、音、匂い、全てが一度に頭の中へ押し込まれたみたいだった。

 視界が、真っ白に染まる。

 森も、夜空も、倒木も、全部が消えた。
 世界の輪郭が溶け、ただ光だけが残る。

 光の中で、海の底に沈むように、クレアは意識を掻き混ぜられる。

 耳の奥で、声がした。

《――見ツケタ》

 低く、深く、重なる声。

 一人の声じゃない。
 老人の声、子どもの声、男の声、女の声。
 いろんな声が幾重にも重なり、ひとつの“意思”になって響いてくる。

 古い鐘がゆっくりと鳴り響くみたいな、胸の奥を震わせる音。

 クレアは息をするのも忘れて、その声を聞いていた。

 次の瞬間――

 光の中に、映像が流れ込んでくる。

 見たことのない空。
 雲よりも高く伸びる一本の樹。
 その幹は空の青を突き破り、枝は世界の隅々まで広がっている。

 あらゆる森が、その枝葉にぶら下がっているみたいだった。
 川も、山も、風も、全部がその樹から生まれ、また還っていく。

 その樹は、世界そのものだった。

(世界樹……)

 誰かがそう言った気がした。
 自分かもしれないし、そうじゃないかもしれない。

 樹の根元には、たくさんの影が集まっている。

 人、獣、精霊みたいな存在。
 みんなが樹に触れ、祈り、笑い、涙を流している。

 それは、遠い昔の光景のようでもあり、まだ来ていない未来の場面のようでもあった。

《……われラハ、切リ離サレタ》

 声が、光の中に沈み込んでいく。
 言葉は古くて、どこかぎこちなく、でも意味ははっきりと伝わってくる。

《戦イ。欲。恐レ。ソレラガ、枝ヲ裂キ、根ヲ断チ、幹ヲ焼イタ》

 光景が変わる。

 樹が、燃えていた。

 空を貫いていた枝が、黒い炎で焼かれていく。
 根元から走る亀裂。
 世界中の森が、一斉に悲鳴を上げる。

 誰かが、刃を振るった。
 巨大な鎖が根に巻き付けられている。
 魔術陣。
 祈りとも呪いともつかない言葉。

 世界樹は、切り刻まれていく。

 枝は各地へと飛ばされ、根はちぎられて海に沈められ、幹は何本もの欠片になって、大地のあちこちに埋められた。

《世界ハ、生キ延ビタ》

 声が、続ける。

《ダガ、記憶ハ分カタレ、チカラハ断タレタ。
 根ノ一部ハ眠リ、枝ノ一部ハ失ワレ、幹ノ一部ハ――》

 光景が、現在へと戻る。

 朽ちた倒木。
 瘴気に覆われた森。
 その中で、ぽつんと澄んだ空気の泡みたいに存在する小さな空間。

 そこに、クレアが立っている。

 クレア自身を、外側から見ているような感覚。

 彼女の胸元で、古びた木製ペンダントが光っていた。
 その光は、倒木の表面に刻まれた見えない紋様と、ぴたりと重なっている。

《そコニ、“器”ガ運バレタ》

 声が少しだけ弾む。
 長い長い眠りの中で、やっと見つけた宝物を手に取った子どものように。

《虚弱ナ身体。
 合ワナイ土地。
 合ワナイ空気。
 ソレラハ、“根”ガ求メルモノト違ッタカラ》

 エルフォルト家の屋敷。
 閉ざされた窓。
 薬草の匂い。
 熱に浮かされて苦しむクレアの姿。

 それらが閃光みたいに脳裏をよぎる。

《ココハ、“合ウ”場所》

 世界が、カチリと音を立ててはまった気がした。

 今まで軋んでいた歯車が、正しい位置に戻るときの音。

《末裔》

 声が、はっきりと名前を呼ぶように響く。

《世界樹ノ“血”ヲ引クモノ》

「……末裔……?」

 クレアは、自分の声が震えているのを他人事のように聞いていた。

 ありえない。
 ありえないのに、胸の奥の灯りが歓喜で震えている。

 指先から倒木へ流れ込んでいく光と、倒木から彼女へ戻ってくる光が、渦を巻く。

《オ前ハ、虚弱デハナイ》

 その言葉は、刃物じゃなかった。

 あまりにも優しくて、あまりにもまっすぐで、だから余計に痛かった。

《“合ワナイ場”ニ、無理ヤリ根ヲ張ラサレテイタダケダ》

 思い出す。

 白い天蓋。
 閉ざされたカーテン。
 薬草の匂い。

 その全部が、自分の身体にとって“違う”ものだったというのなら。

 じゃあ、自分のこれまでの苦しみは、なんだったのだろう。

「……じゃあ、私は……」

 なにかを言おうとして、言葉にならない。
 喉が震え、涙がこみ上げる。

《ココデ、呼吸ガデキル》

 それは命令じゃなかった。
 ただの、当たり前の事実の確認。

《ココデ、根ヲ張レル。
 ココデ、チカラヲ使エル》

 倒木の表面を走る光が、クレアの身体の中に地図を描いていく。

 骨の一本一本。
 血管の一本一本。
 神経の一本一本。

 その全部が、まるで木の幹と枝と細い根の網みたいに繋がっていることを、彼女は初めて「感じた」。

 身体の中に、樹がある。
 胸の真ん中に、小さな世界樹の幼木が植えられているような感覚。

《タダ――》

 そこで、声のトーンが少しだけ変わる。
 ほんのわずかな躊躇いと、痛みが混じる。

《オ前ガ、ドコマデ“人”デイルカハ、オ前ガ選ブ》

 光の渦が、少しだけ弱まった。

《全テヲ繋ゲバ、“世界樹”ニ戻レル。
 ダガソレハ、“人”デアルコトヲ手放スコト》

 クレアは、息を飲んだ。

 漠然とした不安に、輪郭が与えられてしまった瞬間。

 世界樹になる。
 世界そのものになる。
 それは、たしかに壮大で、美しくて、正しい選択肢のように聞こえる。

 でも――

(それって、“クレア”がいなくなるってことだよね)

 マリアのぶっきらぼうな声。
 ノエルのうるさい冗談。
 村の子どもたちの笑い声。

 焚き火の匂い。
 薄いスープの味。
 井戸の縁で聞いた水音。

 そういう、ちいさくて、でも確かに自分のものになりかけている「日々」が、全部遠くに離れていく未来が一瞬頭に浮かんで、喉がぎゅっと詰まった。

《今スグ選ブ必要ハナイ》

 声が、やわらかく続ける。

《今ハ、タダ“気付ケ”》

 光景が、ゆっくりとほどけていく。

 世界樹。
 戦い。
 分割された幹と根と枝。
 朽ちた巨木。
 瘴気に覆われた森。

 そして、そこにぽつんと立つ、一人の少女。

《オ前ハ、“無能”デハナイ》

 あの屋敷で何度も投げられた言葉が、真逆の形になって彼女の胸に打ち込まれる。

《“役立タズ”デモナイ》

 肩に貼り付いていた重いラベルが、一枚一枚剥がれ落ちていくような感覚。

《タダ、マダ何モ“使ッテイナカッタ”ダケ》

 世界が、白の中でゆっくりと回転する。

 クレアは、まるで深い湖の底に沈んでいくみたいな静けさの中で、その言葉だけを必死に掴んでいた。

(私……無能じゃなかった……?)

 信じたい。
 でも怖い。

 もし信じて、また「やっぱり嘘でした」って突き落とされたら、もう立ち上がれない気がする。

 心の中で、希望と恐れが綱引きをする。
 その綱を、世界樹の声が、そっと押し戻す。

《怖ガルナ》

 その言葉は、叱るでも慰めるでもなく、ただそこに寄り添うように。

《オ前ハ、オ前ノ速サデ、選ベ》

 光が、ふっと、弱くなった。

 真っ白だった世界に、色が戻ってくる。

 朽ちた倒木。
 夜の森。
 冷たい風。
 クレアの荒い息。

 指先は、まだ木肌に触れている。
 その部分だけ、驚くほど温かかった。まるで人の体温のように。

「……は、ぁ……っ……」

 酸素を求める溺れた魚みたいに、クレアは必死に空気を吸い込んだ。
 胸が上下するたび、身体の中を何かが行ったり来たりする。

 頭がくらくらする。
 膝が笑う。
 倒れそうだった。

 それでも――足元を見れば、自分の周囲だけ、やっぱり緑が濃くなっていた。

 苔。
 芽吹いた草。
 小さな白い花。

 瘴気は、クレアを避けるように渦を巻いて、遠巻きに流れている。

「…………」

 言葉が出なかった。

 笑うには、現実味がなさすぎる。
 泣くには、まだ恐怖が勝っている。
 叫ぶには、あまりにも静かだった。

 ただ、胸の奥で、なにかが確かに切り替わった。

 世界を見ていた位置が、半歩だけ変わった感覚。

 エルフォルト家の長女でもなく。
 王都の「虚弱な厄介者」でもなく。

 世界樹の“末裔”として、ここに立っている自分。

(……どうしよう)

 素直な本音が、やっと形になった。

(私、これから、どうしたらいいの)

 その問いに、世界樹の声は、今度こそ何も答えなかった。

 代わりに、倒木の表面を撫でる風が、そっとクレアの髪を揺らす。

 まるで、「もう遅いし、一旦帰れ」とでも言うように。

 遠くで、かすかに狼の遠吠えが聞こえた。
 現実の危険が、じわじわと近づいてくる。

「……帰らなきゃ」

 掠れた声で、自分にそう言い聞かせる。

 まだ夜は終わっていない。
 森は相変わらず危険で、瘴気は彼女以外のすべてを蝕む。

 倒木から、そっと手を離す。
 木肌は、さっきより少しだけ温度が下がっていた。

 胸元のペンダントが、その代わりに熱を持つ。
 さっきまで倒木に流れ込んでいた光の一部が、そこに宿ったように感じた。

「……ありがとう、なのかな」

 自分でもよく分からない言葉が口から出る。

 礼なのか、別れの挨拶なのか。
 そのときのクレアには、まだ判断がつかなかった。

 背を向ける。
 森の奥から、ざわざわと名残惜しそうな気配が追いかけてくる。

 それでも、足は村のほうへ。

 一歩一歩、瘴気の中を戻っていく。

 さっきとは逆に、彼女の足跡のあとから、ゆっくりと緑がしぼんでいった。
 それは、まるで「ここに来た」証拠を、自分で消しているみたいに。

 森の縁が近づく。
 夜明け前の冷たい空気が、うっすらと肌を撫でた。

 村の灯りはまだ暗く、誰も外には出ていない。

 すべてが、夢だったと言い張るには、あまりにも現実的すぎる冷たさと温かさが、クレアの肌に残っていた。

 胸の奥の灯りは、もう爆発しそうなほど強くはなかった。
 ただ、小さく、でも確かに燃えている。

(私、本当に……“無能”じゃなかったの?)

 その問いの答えを、誰に聞けばいいのか分からないまま――

 クレアは、誰も知らない夜の冒険を胸の奥に隠して、静かに駐屯地へ戻っていった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

騎士団長を追放した平和ボケ王国は、七日で滅びました

藤原遊
ファンタジー
長らく戦のなかった王国で、 騎士団長の父を病で失った令嬢は、その座を引き継いだ。 だが王城に呼び出された彼女に告げられたのは、 騎士団の解体と婚約破棄。 理由はただ一つ―― 「武力を持つ者は危険だから」。 平和ボケした王子は、 非力で可愛い令嬢を侍らせ、 彼女を“国の火種”として国外追放する。 しかし王国が攻められなかった本当の理由は、 騎士団長家が持つ“戦況を覆す力”への恐れだった。 追放された令嬢は、即座に隣国帝国へ迎えられ、 軍人として正当に評価され、安泰な地位を得る。 ――そして一週間後。 守りを捨てた王国は、あっけなく陥落した。 これは、 「守る力」を理解しなかった国の末路と、 追放された騎士団長令嬢のその後の物語。

【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~

いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。 地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。 「――もう、草とだけ暮らせればいい」 絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。 やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる―― 「あなたの薬に、国を救ってほしい」 導かれるように再び王都へと向かうレイナ。 医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。 薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える―― これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。 ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう

ムラサメ
恋愛
​漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。 死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。 しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。 向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。 一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?

【完結】愛より金貨!〜虐げられ令嬢、脳内の守銭奴妖精と不遇を吹っ飛ばす〜

恋せよ恋
ファンタジー
「愛より金貨が信じられますわ!」守銭奴令嬢は今日も叫ぶ。 正統な血筋ながらも、「望まれぬ子」として侯爵家の離宮に 幽閉され、野生児のように育ったアニエス。 孤独だけれど元気な彼女の救いは、差し入れをくれる 優しい兄と、脳内に響く「銭ゲバ妖精」の声だった。 「冴えない無能」を演じつつ、裏で巨万の富を築くアニエス。 狡猾な義母と義母妹の罠に、慕っていた婚約者も奪われる。 ――泣く?喚く?いいえ、違う。金貨の輝きこそすべて。 ぐんぐん突き進むアニエスの強欲な快進撃に、周囲は恐れ、 そしていつの間にか心酔していく。「人たらし令嬢」恐るべし! 守銭奴令嬢が金と知略で全てを奪い返し、愛を手に入れる。 不遇の幼女が、逆境をはね返す痛快大逆転劇! 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります! 🔶表紙はAI生成画像です🤖

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

悪役令嬢扱いで国外追放?なら辺境で自由に生きます

タマ マコト
ファンタジー
王太子の婚約者として正しさを求め続けた侯爵令嬢セラフィナ・アルヴェインは、 妹と王太子の“真実の愛”を妨げた悪役令嬢として国外追放される。 家族にも見捨てられ、たった一人の侍女アイリスと共に辿り着いたのは、 何もなく、誰にも期待されない北方辺境。 そこで彼女は初めて、役割でも評価でもない「自分の人生」を生き直す決意をする。

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす

yukataka
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。

処理中です...