無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する

タマ マコト

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第10話「“ただの雑役”だった少女の噂」

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 瘴気の森が浄化された翌日から、フィルナの空気は、別の意味でざわつき始めた。

 森から吹き降りてくる風は軽くなり、咳き込む子どもも減った。
 そのかわり――やたらとよく動くのは、大人たちの口と、商人たちの舌だった。

「聞いたか? 森が一晩で、だぞ一晩で!」

「俺ぁこの目で見たんだ。夕方は真っ黒でよ、目が開けてらんねえくらいだったのに――朝にはほら、この通り!」

「それで? それで? “緑の光”を纏った娘がどーのって話は本当なのかい?」

「本当とも嘘とも言えねえがよ、あの時森の前には、細っこい娘が一人立ってたんだ。足元から花がにょきにょき生えててよ。俺ぁ生きてるあいだに、あんなもん見たことねえ!」

 村の広場の片隅。
 荷車を停めていた行商人の一人が、身振り手振りたっぷりに喋り倒していた。

 彼の馬車には、すでに荷物のほとんどが積まれている。
 フィルナでの商いを終え、これから隣村へ向かうところだった。

「じゃあ、あれか。森を救ったのは神官か魔術師か?」

「いや、それがよ」

 商人は妙に溜めを作り、わざとらしく声を落とした。

「“ただの雑役”だとよ」

「雑役!?」「嘘だろ」「やめろ、おっさん酒でも入ってんのか」

「いやいやマジで。王都から送られてきた“役立たず”だって聞いてたんだがなあ。ふたを開けてみりゃ、森をひと晩で浄化する“緑の魔女”だ」

「魔女って言い方やめろ」

 たまたま水桶を抱えて通りかかったノエルが、即座に突っ込んだ。

「な、なんだ兄ちゃん。客じゃなくて兵士か。……って、お前、昨日の討伐組の一人だな?」

「そうだけどよ。その“緑の魔女”って呼び方は、たぶん怒られるやつだぞ。本人に」

「怒るだけの元気があるなら結構なこった」

 商人はケラケラ笑いながら、わざと声を張り上げた。

「いいかお前ら、今のうちに覚えとけ。“森を救った緑の魔女”だ。近いうちに、どっかの酒場の歌い手が勝手に唄にしだすぞ」

「やめろって言ってんだろ……」

 ノエルは額を押さえ、半分本気でうめいた。

(やば。あっという間に話盛られてる)

 この調子なら、商人が隣村に着くころには、クレアの噂は三割増し、王都に届くころには十倍くらいに膨れ上がっていそうだった。

「で、その“魔女”ってのはどんな奴なんだよ?」

「お前の好みかどうかは知らねえがな――細い。青白い。病弱そう。だが不思議と目力がある。あと、妙に土臭い」

「最後の情報いらねえだろ」

「事実は大事だぞ。リアリティってやつだ」

「リアリティ盛るなら、せめて“優しそう”とか“気弱そう”とか言えよ。土臭いってなんだ土臭いって」

 ノエルが一人で抗議している間にも、商人はさっさと荷馬車に飛び乗る。

「おっと、そろそろ行かねえとな。今日のうちに隣村に着いて、この話を仕入れ値の倍にして売らなきゃならねえ」

「情報を商材扱いすんな」

「商人だぞ、当然だろ」

 軽口を残し、馬車はごとごとと走り出す。
 土煙をあげながら、森と村を背にして遠ざかっていった。

 ノエルは、去っていく背中を見送りながら、大きくため息をつく。

「……やべえな、これ」

 覚悟はしていた。
 森があれだけ派手に変わってしまったからには、噂が広がらないほうがおかしい。

 けれど実際に、その噂が“言葉”になって耳に入ってくると――現実味がどん、と胸に乗ってくる。

「“緑の魔女”って……絶対クレア、あの言い方嫌がるよな」

 想像しただけで、彼女の困った顔が浮かんでしまう。

 ◇ ◇ ◇

 そのころ当の本人は、その“緑の魔女”という物騒な二つ名が生まれていることなど露ほども知らず、いつも通り――いや、いつも以上に忙しく雑役をこなしていた。

「クレア、バケツ追加だ!」

「は、はい!」

 駐屯地の広場。
 昨日まで寝込んでいた負傷者たちが半分以上起き上がり、ぎこちない動きで訓練を再開し始めている。

 元気になったのは良い。
 そのぶん、動く人が増えれば、使われる水も増える。

 井戸と駐屯地のあいだを、クレアは何度も往復した。

 バケツの取っ手が手のひらに食い込む。
 肩がじんじんと重くなる。
 でも、不思議と足取りは軽かった。

 井戸の水は、相変わらず澄んでいる。
 桶に注ぐたび、光が水面で跳ね、涼やかな音を立てた。

(……そういえば)

 水面を見つめながら、クレアはふと思う。

(“水よ”って呼べば、さっきみたいに湧いてきたりするのかな)

 試したくなる衝動が、喉の奥をくすぐる。

 けれど、すぐに首を振った。

(ダメダメ。今ここでそんなことしたら、どんな言い訳にもならない)

 森の奥でなら、まだごまかしはきいた。
 けれど、駐屯地の真ん中で水が突然湧き出したりしたら――一瞬で“普通じゃない”とバレる。

(“普通じゃない”って、もうバレかけてるけど……)

 胸の奥が、ひゅっと狭くなる。

 森を浄化した。
 命の恩人。
 緑の魔女。

 そんな言葉たちが、村の中でばらばらに踊っているのを感じる。
 耳に入らないようにしても、土の湿り気や空気の温度みたいに、肌から森羅万象が伝えてくる。

(ほんとは、ただの雑役でいたかったのにな)

 自嘲気味に息を吐いたところで、背後から声が飛んできた。

「おい、“ただの雑役”!」

「っ!?」

 その呼びかけに、クレアは反射的にびくっと肩を跳ねさせた。

 振り向くと、入口付近で荷物運びをしていた新兵が、あわてて両手をぶんぶん振っていた。

「ち、違っ、そういう意味じゃなくてっ! あの、ほら、えっと……!」

「落ち着け」

 すかさずマリアの低い声が飛ぶ。

 彼女は腕を組んだまま、新兵をじろりと睨んだ。

「クレアは今、名目上“雑役係”だ。それ自体は間違いじゃない」

「そ、そうですよね……」

 クレアは苦笑し、苦し紛れに同意した。

「“ただの”をどこに付けるかの問題だ」

 マリアは、ほんの少し口角を上げる。

「“ただの”雑役じゃない。
 “ただの肩書きは雑役”だ」

「え……?」

 言い回しがややこしくて、一瞬理解が追いつかない。

 マリアは肩をすくめた。

「この村では、肩書きよりやったことのほうが重い。
 瘴気の森を薄くしてくれた――それが事実だ。だから私は、“命の恩人だ”と認識している」

「マリアさん……」

 ストレートな言葉に、頬が熱くなる。

 照れくさい。
 でも、嬉しい。

 マリアはそれ以上照れた様子を見せず、ただ淡々と続けた。

「ただの雑役じゃない。今でも雑役。だがそれ以上。……それでいいだろう」

「……はい」

 本当に、そう言ってもらえるなんて思ってもいなかった。

 ノエルが、食堂のほうから顔を出した。

「おーい隊長ー! クレアー! こっちも手が足りねえ! 皿洗い地獄、今日いつもの三倍だぞ!」

「何したのノエルさん」

「みんな元気になって飯の量が三倍になった!」

「いいことだけど!」

「だから、クレア!」

 ノエルはニヤリと笑うと、親指で自分のほうを指した。

「“命の恩人”さんよ。悪いが皿洗いも命懸けで頼む」

「命懸けの皿洗いってなんですか……」

 呆れながらも、クレアの足は自然と食堂のほうへ向かっていた。

 こうして、日常は続いていく。

 噂がどれだけ大きくなろうとも、ここで彼女に与えられる皿の枚数と水桶の数は、容赦なく“現実”を教えてくる。

 ◇ ◇ ◇

 それでも――噂は、止まらない。

 隣村。
 そのまた奥の開拓地。
 さらに先にある小さな町。

 行商人たちの口から口へ、酒場の歌い手の唄から唄へ、「森を救った緑の魔女」の話は、少しずつ形を変えながら広がっていった。

「黒い森をひと夜で緑色に変えた、金髪の魔女がいるらしい」

「いや、緑のドレスを纏ってたって聞いたぞ」

「俺が聞いた話だと、世界樹の化身なんだとよ」

「王都の神殿から派遣された秘密兵器だって話もある」

「いや、あれは追放された貴族の娘だ。王都から厄介払いされた“無能”が、辺境で覚醒したんだと」

 真実と嘘と都合の良い脚色が、ごちゃまぜになりながら。

 フィルナには、まだそんなうわさ話の“尾”だけが届いている。

「あの子が……話になってんのかねえ」

 村の井戸端で、洗濯物をすすぎながら、女たちがひそひそ言う。

「見たよ、あの日。森の前でぺこぺこ頭下げてたじゃない。『ごめんなさい、勝手に森に入って』って」

「普通、森に勝手に入ったやつなんて叩き出されるところなのにねえ」

「でも、マリアさんが“命の恩人だ”って言い切ったからね。あの人があそこまで言うなんて、初めて見たわ」

「兵士のあんちゃんも、『本当はすげえやつだったんだな』とかぼそぼそ言ってたし」

「あんちゃんってノエルでしょ」

「そうそう。なんだかんだでクレアちゃんのこと、気にしてるんじゃない?」

「やだあ、やめなさいよそういうの」

 からかうような笑い声が、朝の光の中に溶けていく。

 その少し離れた場所。
 井戸の背後で、クレア本人は、顔を真っ赤にして桶を洗っていた。

(…………聞こえてる、ぜんぶ聞こえてる……っ)

 耳を塞ぎたいのに、手は仕事で塞がっている。
水の冷たさでどうにか熱を抑えながら、必死に意識を逸らす。

(“緑の魔女”はまだなんとか我慢できるけど、“あんちゃん気にしてる”は聞かなかったことにしたい……)

 そこへ、追い打ちのように声が飛んできた。

「おーい、“森を救った雑役ちゃん”!」

「その呼び方はやめてくださいって昨日も言いましたよねノエルさん!?」

「いやあ、正式名称“緑の魔女”よりはソフトだろ?」

「どっちも嫌です!」

 ノエルはケラケラ笑いながら、井戸の縁に腰を乗せる。

「ま、冗談はともかく。兵舎のやつらもさ、びびってんだよ」

「びびってる……?」

「ああ。いい意味と悪い意味両方な」

 ノエルは空を仰ぐ。

「“やば、あいつ怒らせたら森ごと吹っ飛ばされんじゃね?”ってびびりと、“あいつがいるなら背中預けられんじゃね?”って期待と。両方」

「……そんなことしません」

「だろうな」

 即答されて、クレアは少しだけ肩の力を抜いた。

「俺は見てたからな。“こわくてたまらないのに、それでも立ってた”お前の顔」

「……見られてたんですね」

「がっつり」

 笑いながらも、その声にはちゃんと優しさがあった。

「だからまあ、安心しろ。
 “やべーやつ”って噂と、“すげーやつ”って噂と、“いいやつ”って噂、全部ひっくるめて、今のお前ってことだ」

「そんな三段重ねの噂いりません……」

「贅沢言うな。俺なんて“口が悪い”“頭が悪い”“運だけはいい”の三段重ねだぞ」

「最後の一段だけ羨ましいです」

「だろ?」

 二人の声に、井戸端の女たちからまた笑いが漏れる。

 賑やかで、少し騒がしくて、でもどこか温かい空気。

 それでも――クレアの胸の奥には、別の音が、小さく静かに鳴り続けていた。

 ◇ ◇ ◇

 夜。

 雑役でこき使われた一日の終わり。
 マットレスに横たわると、身体中がどっと重くなった。

「……つ、かれた……」

 天井を見上げながら、クレアはぼそっと呟く。

 今日は、森の様子の確認に来た他所の兵士や村の代表にも挨拶させられた。
 そのたびに、「すごい」「ありがたい」「信じられない」と言われる。

 喜びと照れと、居心地の悪さが、胸の中でぐるぐるかき混ぜられる。

(“すごい”と言われるの、嬉しいんだな、ちゃんと)

 嫌じゃない。
 否定もしない。

 ただ、「自分がそうである」と完全に受け入れるには、まだ時間が足りなかった。

 まぶたを閉じる。

 暗闇の奥で、じわりと緑色の光が瞬いた。

《――聞コエルカ》

 久しぶりに聞く、あの重なりあった声。

 世界樹の残滓。
 朽ちた巨木の記憶。

 クレアは、寝返りも打たずに、そっと心の中で応える。

(……はい)

《森ハ、少シ息ヲ吹キ返シタ》

 それは、どこか満足そうな響きだった。

《ダガ、ココダケデハ足リナイ》

 クレアの胸の中に、一枚の“地図”のようなものが浮かび上がる。

 フィルナの村。
 その周囲の森や丘。
 さらに遠く――荒れた大地、崩れた城壁、干上がった湖。

 そして、その向こうに、霞んだ山脈。

 高くそびえる、牙のような山々。
 雪に閉ざされた峠。
 風に削られた岩肌。

 そのどこかに、微かな光の点がある。

 クレアの胸の奥が、ぴくりと反応する。

《世界樹ノ欠片ガ、各地デ眠ッテイル》

 声が、静かに告げた。

《根ノ切レ端。
 折レタ枝。
 砕ケタ幹》

 光の点が、地図の上でいくつも灯る。

 遠い山脈の麓。
 荒野の真ん中。
 海に近い崖っぷち。
 砂に埋もれた遺跡。

《ソレラハ、瘴気ニ蝕マレ、忘レラレテイル》

 フィルナの森のように。
 朽ちた世界樹の分枝のように。

《世界ハ、少シズツ崩レテイル》

 声のトーンは変わらない。
 感情的な訴えではない。ただの“事実”として告げてくる。

《オ前ハ、“末裔”》

 胸の奥がじん、と熱を帯びる。

《世界樹ノ欠片ヲ、探セ》

 短く、はっきりとした命令。

 拒絶も、受諾も、まだ口にできない。
 クレアはただ、黙って地図の“光”を見つめることしかできなかった。

(……わたしに、そこまでのことができるの?)

 王都から追い出され、雑役として辺境に流されてきた、虚弱だった少女が。

 森ひとつ浄化しただけで、今はこんなに手一杯なのに。

《今スグデハナイ》

 声は、彼女の躊躇いを見透かしたように続ける。

《ダガ、逃ゲテモ、辿リ着ク》

 逃げても。
 辿り着く。

 それは、呪いの宣告にも、約束のようにも聞こえた。

 クレアは、ぎゅっと布団を握りしめる。

(この村だけで、終わらない……)

 頭では薄々気づいていた。

 森を浄化した瞬間から。
 世界樹の記憶を見せられたあの日から。

 自分の物語が、この小さな辺境村フィルナだけで閉じるわけがない、ということを。

「……こわい」

 小さく零れた本音は、暗闇の中ですぐに溶けていく。

 それでも、そのすぐあとに、もうひとつ別の言葉が続いた。

「でも……ちょっとだけ、見てみたい」

 遠くの山脈。
 荒れ果てた大地。
 干上がった湖。
 砂の下に眠る何か。

 そこにある“欠片”たちが、今どんな姿で眠っているのか。

 そして、自分が本当に――“末裔”として、そこに関わることができるのか。

 怖さと、微かな期待。

 胸の中で、ふたつの感情がゆっくりと溶け合っていく。

 まぶたの裏の地図は、まだ霞んでいる。
 光の点も、小さく頼りない。

 けれど、たしかにそこに“道”があることだけは――クレアにも、そしてこの物語を見守る誰かにも、はっきりと分かっていた。

 この物語は、まだ序章に過ぎない。
 フィルナという小さな村の、一角で芽吹いた緑の、ささやかな始まり。

 “ただの雑役”だった少女の噂が、世界のどこかで勝手に膨らんでいく裏側で――

 彼女の足は、すでに、もっと遠くへ向かう準備を、静かに始めていた。
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